終日ほぼ快晴だった藤沢スポーツランドは、蒸し暑さにおおわれた。午後の125ヒート2は雨、250ヒート2の間には天気雨という異変もあったが、水はけの良いサンドコースのコンディションを変えるほどの雨量ではなかった。
大会式典では、9月30日に行われるモトクロス・デナシオン(国対抗団体戦)に派遣される代表メンバーが熱田孝高、高濱、成田の3名に決定したことが発表され、ファンも選手自身も盛り上がる大会となった。
●250ヒート1
榎本がホールショットを取ったが、すぐに熱田孝高がトップへ。2番手には成田が浮上し、榎本、釘村、小池田、大河原というオーダーでオープニングラップを消化した。小田切はスタートで出遅れて14番手、高濱は19番手という滑り出しだった。2周目からは成田がリーダーを務めるが、熱田は間隔を置いた2番手に身を置き、機が訪れることを読んでいた。
10分が経過し、成田のペースが落ちてくると、熱田は一気に勝負を仕掛け、7周目にトップに躍り出る。以後、熱田を追う2番手には榎本が浮上してきたが、最大で10秒ほどのリードを蓄えた熱田が逃げきり、トップでチェッカーを受けた。小田切は6位まで追い上げたが、2週間前に虫垂炎の手術を受けたばかりの高濱は、体調も優れず9位にとどまった。
●250ヒート2
ホールショットは熱田。だが1周目から成田の先行を許してしまい、序盤は成田と熱田が何度もポジションを入れ替えるデッドヒートとなる。1周目、高濱は10番手、小田切は2コーナーの混乱に立ち往生し16番手。熱田がトップに立った後、6周目に成田が転倒で脱落すると、上位グループは熱田、大河原、高木、榎本というオーダーになった。
中盤以降は、熱田と大河原の一騎打ちとなる。熱田は大河原にぴったりマークされ、なかなか独走には持ち込めなかったが、周回を重ねるごとに徐々にリードを積み重ね、今季10勝目を物にした。一方、後方から猛然と追い上げてきた小田切が、ラスト2周で榎本をかわし3位の表彰台をつかんだ。
●125ヒート1
1周目からトップに立った田島が、早々と独走態勢を築いて優勝。前半、ルーキーの小方が2番手を走る場面もあったが、転倒で自滅。溝口、細野が、田島に続いてチェッカーを受けた。
●125ヒート2
ホールショットを取った芹沢が、終盤までレースをリードしたが、30分間際にペースダウンで後続に捕まる。ラスト3周で渡辺と加賀に先行された芹沢は、
3位にとどまった。
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