• 釣り方 :

基本の誘い4パターン

ジャーク&ステイ、ストップ&ゴー、電動微速巻き、リフト&フォール

指示ダナにテンヤが入ったら、あとは「誘いを掛けながら上へ動かす」のが釣りの基本になる。タチウオは立った姿勢でエサとなる小魚を追いかける。
そこでテンヤは、興味を持ったタチウオがどんどん追いかけてきて、最後に食い付くように動かすが、その時のパターンの代表的なものが「ジャーク&ステイ」「ストップ&ゴー」「電動微速巻き」「リフト&フォール」だ。言葉にすると難しそうだが、いずれもベースとなる考え方はシンプル。どれも「動かして」「止める」の組み合わせだ。なお、「止める」時にサオ先を下げないのは、どの誘い方にも共通するコツになる。

入門者はまず「ストップ&ゴー」を試してみよう。具体的には基本姿勢のままハンドルを2回転したら、そのままサオ先を下げずに3~8秒アタリを待つ。アタリがなければ再度ハンドルを2回転してから止め、これを指示ダナの下から上まで繰り返す。ハンドルを巻きながらサオをシャクる、ジャークの操作ができる人であれば、「2~3回のジャーク&ステイ」もおすすめ。いずれにしても動かして誘い、しっかり止めてアタリを待つ、この繰り返しで釣りをする

鋭い歯でエサに襲い掛かるタチウオだが、警戒心が強く、臆病な面もあって、エサに一度で食い付くことは少ない。少しずつかじるようにアタックしてくることも多く、一度エサを追い始めても、途中で違和感や警戒心を抱いてしまうとエサを追うのをやめてしまう。

この部分こそが、実はタチウオ釣り(船テンヤタチウオ釣り)の面白さになっている。最初に感じられる小さなアタリをとらえたら、そのまま「動かして」「止める」を継続して、最後にしっかり食い付かせる。「いつのまにか釣れていた」ということがなく、「ねらって釣れた」という駆け引きを楽しめるのが、船テンヤタチウオ釣りの大きな特徴だ。

アタリはサオ先の動きか、手にコツンと伝わる感触でとらえる。サオ先が大きく曲がり込んだり(舞い込む)、逆に急にテンションが抜けて持ち上がるなど(タチウオがエサを食い上げている)、サオ先にはっきりとサインが出た時には、すかさずサオをあおってアワセを入れる。食い上げの時はイトが緩んでいるので、テンヤの重さを感じるまで素早くリールを巻いてからアワセを入れられれば完璧だ
基本はストップでサオを止めてアタリを見て、アタリが出たらそこからもうワンアクション。そこで本アタリが出たらアワセを入れる。それで反応がなければ落とし直してまたねらう。なお、三石さんが最も多用するのは「ジャーク&ステイ」だが、タチウオの反応が渋い時は、フォールもたまに入れると効果的だ
※このコンテンツは、2020年9月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。