• 釣り方 :

2種類のエサと基本的な装餌法

カラスガイとカニが2大エサ。
正しくハリにセットする

クロダイ落とし込み釣りで最もポピュラーなエサはカラスガイだ。釣り人の間ではイガイとも呼ばれる。カラスガイは渡船の乗船前に釣り場近くで採取したり、あるいは釣り場で採取する。ただし、足場の高い沖堤防では、タモの先に取り付けて使うイガイ取り器が必要な場合も多い。利用する渡船店などに状況を確認したい。カラスガイ自体は非常にポピュラーな貝で、足場のよい海辺で採取したものを濡れた新聞紙にくるめば1週間ほどは冷蔵庫で保存できる。カラスガイはオモリを打ったハリに1つ付けるのが基本だが、小さな稚貝がダンゴ状になったものもよいエサになる。

オモリの打ち方

1
ガン玉でハリのミミを左右から挟む
2
ペンチを使ってガン玉をしっかり閉める
3
ガン玉がハリからズレなく付けば完成

カラスガイの装餌法

1
蝶番の反対側を上にして、写真のように尖った部分のやや下にハリ先を刺し入れる
2
ハリの向きを反転させたら……
3
ハリ先からフトコロまでぐりぐりと埋め込んでいく
4
フトコロ部分がすべて入ったところで、ゆっくりとハリを起こすようにしてハリ先を外に出す
5
このような形になれば完成
6
ダンゴ状の稚貝を塊ごと装着する時は、繊維の部分を上手に使い、2~3回縫い刺しにしてハリ先を外に出す

カラスガイのほかには、タンクと呼ばれる小型のカニもエサになる。カラスガイを採取する時に一緒に採れるほか、釣具店でエサとして購入できる場合もある。カラスガイでアタリがない時に、目先を変えて結果が出る場合もあるので、チャンスがあればぜひ試してみたい。なお、どちらのエサを使う場合も、未使用分を陸に上げたままにしておくと弱ってしまう。すぐに使う分を手もとのエサ箱に入れ、残りは網のフタが付いた生かしバケツに入れて海面下に吊るしておくのがベストだ。

カニの装餌法

1
下から2本目の足の付け根にハリ先を刺し入れ、一番下の足の付け根から抜く。ハリ先が少し出たところでストップ。ハリのカエシまで出してしまうと刺し穴が大きくなりすぎてカニが海中で回ってしまう
2
カニエサを使う時はハリにガン玉を付けず、チモトから2~3cmほど離したハリス部分に付ける。するとカニが動けて海中でクロダイの興味を引きやすくなる
エサの保管
すぐに使わないカラスガイやカニはフタ付きの生かしバケツに入れて海面下に沈めておく。
 
※このコンテンツは、2018年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。