• 釣り方 :

じっくり眺めて美味しく食べる

カジカは味のよさにも定評がある。
食べきれる分だけを炭火でじっくり焼いて味わってみたい

全国的に河川工事による生息環境の悪化などで数が少なくなっているカジカだが、近年は漁協による放流活動や、下水道の整備にともなう水質の改善などにより、一部の地域では生息数の回復が見られるようになってきた。それだけに、カジカは健全な清流の指標とされることもある。見ためは不格好とも思えるくらいだが、大きな頭にクリッとした目の付いた姿は愛きょうもたっぷり。釣ったカジカを眺めていると、不思議とかわいらしく思えてくる。子どもと一緒に釣りを楽しんだ時は、観察用水槽などに入れて、まずは特徴的な体付きをじっくりと眺めてみてほしい。

川の底で暮らす底生生活に適した扁平な体。他の川魚とは大きく違う
釣具店などで購入できる観察用水槽は川魚の写真撮影にも便利だ

そしてカジカは、昔から味のよいことで知られてきた。山間部では重要なタンパク源だったが、石川県金沢市の郷土料理である「ゴリ料理」など、その美味しさゆえに大切にされてきた土地もある。現在、数多くいる魚ではないので、たくさん釣れた時は必要な分だけを残して川に戻してやりたいが、野趣あふれる貴重な味もぜひ体験したい。
おすすめは何といっても河原で炭を起こしての炙り焼き。1本の串にカジカ2~3尾を刺したら、あとは炭火の周りに置いてじっくりと焼き枯らす。身の脂で表面が黄色くなるくらい、じっくりと火を通すのが美味しく食べる一番のコツだ。充分に焼き上がったところで醤油を垂らし、頭から丸ごと噛みしめれば、川の滋養が凝縮したような濃厚な味にきっと驚くだろう。家庭でより手軽に調理するなら、二度揚げの空揚げにするのもよい。心地よい秋空の下、釣って、眺めて、味わって、ぜひ清流のカジカ釣りを満喫してほしい。

カジカは炭火でじっくり炙るのが一番。焼きたてに醤油を垂らせば大人も子どもも思わず笑顔
カジカの見釣りで秋の清流を満喫しよう
※このコンテンツは、2017年10月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。