カジカ
分類
カサゴ目カジカ科カジカ属
学名
Cottus pollux
別名
分布
北海道南部以南の日本各地に生息する日本固有種。
大きさ
成魚は15~17cm前後。
釣期
6~12月ごろ。
棲んでいる場所
河川の瀬の石や砂利底に身を潜めていることが多い。中~下流域には小卵型が、上流には大卵型が生息する。
生活史
カジカは生態によって2種に分かれると考えられている。
一生を淡水で過ごす河川型を「大卵型」と呼び、渓流などのきれいな水域に棲む。
一方、卵は淡水で産むがふ化すると海に下り、河口付近で成長してから再びソ上するものを「小卵型」と呼ぶ。
特徴
大卵型と小卵型のいずれも小石の川底を好み、水生昆虫や甲殻類、小魚などを捕食する。
頭部が大きく、エラぶたの縁にトゲがある。体色は褐色系だが、地域や環境によってかなりの差異がある。
また、オスのほうがメスよりもひと回り大きい。環境省レッドリストでは、準絶滅危惧または絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
主な釣り方
渓流釣りなどの外道で釣れることがあるが、専門にねらう場合は箱メガネを使ったサイトフィッシングが人気。
禁漁期や、捕獲していい体長の制限が定められている河川もあるので注意したい。
美味しい食べ方
冬場の抱卵したメスが珍重される。塩焼き、空揚げ、甘露煮など。なお、石川県の「ゴリ料理」はカジカを使ったもの。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。