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カジカの見釣りが楽しめる場所

丸く大きな石がゴロゴロと転がっている清流の浅瀬がポイント

カジカが棲んでいるのは、アユが釣れるような水の澄んだ清流だ。ただし、泳ぎが得意な魚ではないため、きれいな川の中でも、大きめの石がまとまって入っているような、流れの中心部を外れたやや浅い緩流部に多く潜んでいる。

カジカは流れの強い川の中心部より、流れが緩くなる岸寄りの場所を好む。たとえばここでは、波立っている奥のほうではなく、大きめの石が入っている手前側がカジカの見釣りに適したポイントになる。写真は栃木県の鬼怒川漁協が管轄する鬼怒川(きぬがわ)の中流部

また、カジカは山中にある小さな沢などにも生息しているが、見釣りでねらう場合には、あまり狭い流れは釣りがしにくい。目安として、サッカーボール大以上の石がまとまって見られるような平地流を捜してみるとよいだろう。そうした流れの中にある、石と石の間に出来上がった隙間が、カジカの好むポイントになっている。

カジカがねらいやすいのはこんな場所(栃木県鬼怒川)

清流を好むカジカは、川ならどこでも簡単に見られるわけではない。その川にカジカがいるのかいないのか、まずは管轄する漁協(漁業協同組合)に問い合わせ、カジカが生息しているか、生息している場合は禁漁期間でなく釣りができるか、さらに箱メガネを使った見釣りができるかを確認するのがベストだ。また、たとえば関東地方の中でカジカ釣りが盛んな栃木県では、夏から秋のカジカ釣りシーズンになると、釣具店にもカジカ釣りコーナーが設置され、釣り場紹介の情報も提供される。こうした釣具店に問い合わせてみるのも釣り場捜しのよい方法だ。

鬼怒川の支流でカジカも多く生息している大谷川(だいやがわ)の下流部。カジカが生息している本流がある場合、その支流も適度な大きさの石が入っている場所は釣り場になりやすい
※このコンテンツは、2017年10月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
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