仕掛けを底まで落とし、誘って食わせる
秋のボート釣りでは、まず空バリで反応を探ってみよう。エサがなくても食ってくるなら、そのまま釣り続けるほうが効率的だ。
サシ(紅サシ・白サシ)は、端を
チョン掛けにしてから半分に切るのが一般的。切ると食いごろのサイズになるうえ、エキスが出て集魚効果も期待できる。切らずに使う際のメリットはエサ持ちがいいこと。活性が非常に高い場合は、1匹のサシで何尾も釣り続けることができて便利だ。アカムシの場合も含め、かならずハリ先を出すことを忘れずに。
仕掛けを投入したら、いったん着底させて、少し底を切った状態でサオを上下して誘う。何度か誘いを入れてサオを止め、
アタリの有無を確認するという動作を繰り返すのが基本だ。アタリがあったらしばらく追い食いを待ってからゆっくりと巻き上げよう。
エサの付け方
まずはエサを付けない「空バリ」で探ってみよう。色や蛍光塗料の有無によって反応が変わることも
サシはチョン掛けで使用。半切りにするのがオーソドックスだ(右)。食いがよければ1尾そのままでもいい(左)。ハリ先はかならず外に出すこと
サシに反応が悪い場合はアカムシも有効。黒っぽくなっている部分をチョン掛けにする
仕掛けの投入からタナ取りまで
仕掛けを投入する際は、オモリを持ってイトを張った状態で下から振り込むと絡まない。キャストして探る方法もあるが、真下に落し込むのが基本だ。
1
仕掛けが
穂先などに絡まっていないことを確認し、ラインをフリーにして仕掛けを落としていく。この時、サオ先はオモリの負荷で下に曲がっている
仕掛けが
穂先などに絡まっていないことを確認し、ラインをフリーにして仕掛けを落としていく。この時、サオ先はオモリの負荷で下に曲がっている
2
オモリが底に着くとイトがたるみ、曲がっていたサオ先が元に戻る。リールの
ベールを返してハンドルを巻き、イトを張る
3
オモリが底から10~20cmほど離れた状態になったら、
タナ取り完了。この状態から誘いをかけるのが基本的な手順だ
サオ先をゆっくり上下に動かすと、水中でエサ(ハリ)が踊って
ワカサギの食い気を誘う。何度か誘ったら止めて、サオ先に注目。「ピクピクッ」と震えたらそれがアタリだ。誘いの回数や強さ、リズムはいろいろ変えて試してみよう
アタリがあったらサオを持ち上げてみて、ワカサギが掛かっているかどうか確認。そのまま少し待って他のワカサギにも追い食いさせる。ただし長く待ちすぎると魚が暴れて絡まるので注意しよう。その後はリールを一定のスピードで巻き上げる
上アゴにハリが掛かっている場合は、写真のようにハリの
チモトを持って引っぱれば簡単に外れる。ただし硬い下アゴに掛かった時は丁寧に外そう。なお、ハリにエサが残っていれば交換せずに続けて使う
上アゴにハリが掛かっている場合は、写真のようにハリの
チモトを持って引っぱれば簡単に外れる。ただし硬い下アゴに掛かった時は丁寧に外そう。なお、ハリにエサが残っていれば交換せずに続けて使う
一度に何尾も釣れた時は、下側のハリから順に外していく。オモリをボートの外に出して、外した部分の仕掛けを水中に送り出していけば絡まない
釣ったワカサギは水気を切ってクーラーへ。袋に入れておけばクーラーを汚すこともなく、鮮度を保って持ち帰ることができる
小一時間で100尾近く釣ることができた。まったくの初心者でも数釣りが楽しめるのがワカサギの魅力だ
※このコンテンツは、2010年10月の情報をもとに作成しております。 最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。