ワカサギはシシャモと同じキュウリウオ科の魚。湖沼や河川の下流域、海の内湾に生息し、大きいもので15cmほどに成長する。一般的には「氷上の
穴釣り」の印象が強く、清麗なイメージのあるワカサギだが、実は水質の悪化にも強い。放流事業が盛んで平地のダム湖などにも多く見られるため、日本全国のフィールドでねらうことができる。基本的には1年魚で、春~初夏に孵化したものが9月ごろから釣りの対象となり、翌年の初春ごろまでシーズンが続く。
ワカサギは群れを作って回遊する魚だ。ハイシーズンには100尾程度の釣果は当たり前。数百から1000尾近く釣る人もいる
10cm前後の小さな魚だが、繊細な
タックルを使うため小気味よい
アタリが出て楽しませてくれる
秋はボート釣りのシーズン。紅葉を楽しみながらのんびりサオを出そう。……と言いたいところだが、ワカサギの活性が高くてよく釣れるので景色どころじゃないかも
ワカサギの釣り場は水の透明な山上湖とはかぎらない。平野部の湖沼にも放流されているところが多い
真冬に人気を集めているのが屋形船(ドーム船)でのワカサギ釣り。山中湖・相模湖・野尻湖・諏訪湖などで利用できる
屋形船には暖房が設置されていて薄着でも楽しめるほど。トイレや食事などのケアが行き届いており、女性や子供にも大人気だ
真冬の風物詩、氷上の穴釣り。思い思いのポイントにドリルで穴を開け、テントで暖を取りながらねらう
厳寒期の穴釣りは
食い渋りに悩まされることも多いが、その難しさがベテランの闘志に火をつける。ねらいどおりに掛けた1尾の喜びは格別
※このコンテンツは、2010年10月の情報をもとに作成しております。 最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。