モンゴウイカはアバウトな釣り方でOKである。なにせ釣れたポイントを
魚群探知機で見ても明確な
根が存在するわけでもないので、また入り直して釣るということも難しい。12mなら12m、8mなら8m、といった釣れた水深を
筋で探り直していくという釣り方でよく、「点」ではなく「線」の釣りでいいからビギナーにも最適だ。
ねらうコースの潮上もしくは風上に移動したら、そのままボートを風まかせでどてら流し。潮下もしくは風下側に
釣り座を取り、まずはキャスティングで広範囲を探ってみる。キャスティングすると底が取りづらいようなら船ベリから餌木を落として縦に探る。それでも底が取りづらかったらスナップ部分に3~10号の
ナスオモリをセットしてみる。それでも餌木が浮き上がるようなら船宿で貸してくれる
パラシュートアンカーを投入して船の流し方にブレーキをかけるのも手だし、いっそのこと
底取りしやすい浅場に戻ってみるのも手だ。
つまりはティップランの釣りと同じだが、中層に
サスペンドしているアオリイカのように繊細な
アタリを瞬時に察知しないといけないということはなく、釣れるときはたいてい10本の腕を絡めるように餌木に抱き着いてくるから、アタリを見逃してもその後のシャクリが
アワセになって釣れてくれる。また、高密度で反応がある「面」を運よく発見したら、アンカーリングしてみるのもアリ。ボートが動かないということは沖で
オカッパリの釣りができるということ。キャスティングで広範囲を繊細に探ることだってできる。
餌木のセレクトもアオリイカほどシビアではない。底取りがしやすい3.5~4号の餌木を使えばよく、地味なものより派手なもののほうが反応はよく、とくに夜光カラーの実績が高い。