Moto2クラスはFP3、Q1とウエットコンディションで行われましたが、Q2はドライコンディションとなり、チャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が不安定なコンディションの中で今季初ポールポジションを獲得しました。この日Q1はウエットでしたが、Q2ではドライコンディションに変化する難しいコンディションとなり、タイムも一気に上がりました。
2番手にはジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)。3番手には総合首位につけるサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、フロントローに並んだ3選手の差が0.183秒という大接戦。現在3連勝中のロースは、これで5戦連続フロントロー獲得。今季4勝目に挑みます。
4番手にはレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)、5番手には総合4位につけるマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)、6番手には総合5位のホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)、7番手には総合3位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)と、チャンピオン争いをするランキング上位の選手たちが続きました。
以下、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が8番手、ヘクター・ガルゾ( Flexbox HP 40)が9番手、ニッコロ・ブレガ(Federal Oil Gresini Moto2)が10番手と続きました。
総合2位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)は15番手でした。
IDEMITSU Honda Team Asiaのアンディ・ファリド・イズディハールが初めてQ2進出を果たし、12番グリッドを獲得しました。初日25番手だったイズディハールは、Q1で2番手タイムをマークして初のQ2進出を果たし、18台が出場したQ2でベストグリッドを獲得しました。決勝では初のポイント獲得に挑みます。
イズディハールのチームメートであるソムキアット・チャントラはQ2進出を目指しましたが、Q1では不安定なコンディションの中でタイヤチェンジのタイミングに失敗し、26番グリッドとなりました。決勝では追い上げのレースに挑みます。
チャビ・ビエルゲ(Moto2 ポールポジション)
「Petronas Sprinta Racingで走るようになって初めてのポールポジションなのでとてもうれしいです。チームにとってもMoto2では初めてのポールポジションとなりました。今日のようなトリッキーなコンディションだけではなく、僕がケガをしたときのサポートなどでも、チームはすばらしい仕事をしてくれました。マシンは昨日からよくなりました。難しいコンディションでもフィーリングに自信があり、マシンは快適でした。明日はドライになりそうなので、ウオームアップのプランを考えなければなりません。今は、この瞬間を楽しみたいです。(ケガをしたチームメートの)ジェイク(ディクソン)が早く回復することを願っています」
ジョー・ロバーツ(Moto2 2番手)
「わずかの差でポールポジションを逃しました。コンディションがとても難しかったので、どれだけプッシュできるのか分かりませんでした。特にロングコーナーは難しかったです。今シーズンでは、一番ナーバスになった予選でした。このようなコンディションではなにが起きるか分からないからです。今年はすでに3回ポールポジションを獲得していますが、まだ優勝したことがありません。今回フロントローを獲得したので、明日は勝ちたいです」
サム・ロース(Moto2 3番手)
「Q2が始まるころには、路面がかなり乾いてきました。セッションを通してタイムはどんどん速くなりました。路面は微妙なコンディションで、難しい走りを強いられました。もう少しプッシュしていれば、ポジションを上げられたかもしれません。それでも再びフロントローを獲得できてうれしいです。最後の3連戦を最高の形でスタートすることができますし、明日に向けて完ぺきなプランを立てなければなりません。いくつか改善するためのプランがあります。ウオームアップがドライになることを願っています。そうすればいろいろなことにトライできます。ドライでのタイムは悪くありません。いい仕事ができました。チームもとてもよく取り組んでくれています。レースが楽しみです。ドライで走行した時間が少なかったので、いつもとは違うライダーが前にいますが、レースでは最後の6、7周で強いライダーが出てくると思います。僕も強くなれると思います。最後まで全力で戦います」
アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 12番手)
「今日の予選の結果には満足しています。初めてQ2進出を果たし、これがベストグリッドとなりました。午前中のFP3はウエットコンディションとなり、タイムを更新できないことがわかったので走行しませんでした。そしてQ1は同じようなコンディションとなりましたが、いいタイミングでタイムを出すことができました。しかし、一番大事なのは決勝レースなので、明日はベストを尽くします」
ソムキアット・チャントラ(Moto2 26番手)
「Q1ではセクター3までライン上が乾き、セクター4は完全にウエットでした。Q1はレインタイヤで攻めようと思いました。しかし路面コンディションの変化を見て、スリックタイヤへとチェンジしましたが、タイミングが遅すぎました。完全に失敗しました。明日は追い上げのレースに挑みます」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | 1'38.936 |
2 | 16 | ジョー・ロバーツ | KALEX | 1'39.117 |
3 | 22 | サム・ロース | KALEX | 1'39.119 |
4 | 87 | レミー・ガードナー | KALEX | 1'39.375 |
5 | 72 | マルコ・ベツェッキ | KALEX | 1'39.408 |
6 | 88 | ホルヘ・マルティン | KALEX | 1'39.456 |
7 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | 1'40.264 |
8 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | 1'40.610 |
9 | 40 | ヘクター・ガルゾ | KALEX | 1'40.968 |
10 | 11 | ニッコロ・ブレガ | KALEX | 1'41.481 |
11 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | SPEED UP | 1'42.586 |
12 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハール | KALEX | 1'42.594 |
13 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | 1'42.618 |
14 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | NTS | 1'42.662 |
15 | 33 | エネア・バスティアニーニ | KALEX | 1'42.677 |
16 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | 1'42.913 |
17 | 55 | ハフィス・シャーリン | SPEED UP | 1'42.966 |
18 | 24 | シモーネ・コルシ | MVアグスタ | 1'44.210 |
19 | 9 | ホルヘ・ナバロ | SPEED UP | 1'46.609 |
20 | 44 | アーロン・カネット | SPEED UP | 1'46.697 |
21 | 62 | ステファノ・マンシィ | MVアグスタ | 1'47.077 |
22 | 45 | 長島哲太 | KALEX | 1'47.432 |
23 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 1'47.984 |
24 | 99 | カスマ・ダニエル・カスマユディン | KALEX | 1'48.268 |
25 | 19 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | KALEX | 1'48.406 |
26 | 35 | ソムキアット・チャントラ | KALEX | 1'48.527 |
27 | 42 | マルコス・ラミレス | KALEX | 1'49.026 |
28 | 74 | ピオトル・ビエシキルスキー | NTS | 1'50.628 |