Round11アラゴンアラゴンGP

Moto2

モーターランド・アラゴン

第11戦 アラゴンGP

上位4人のポイント差が22点で、チャンピオン争いがし烈に

Moto2クラスは、前戦フランスGPを終えて、上位4人のポイント差がぐっと縮まりました。総合首位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が、難しいコンディションの中でノーポイントに終わり150点、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)も総合2位をキープしますが11位とやや低迷して135点。総合3位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が今季5回目の表彰台獲得の3位になり130点、総合4位のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が今季初優勝を達成し、3戦連続今季4回目の表彰台獲得で128点と一気にポイントを稼いだことで、上位4人の点差が22点となりました。

前戦フランスGPでマリーニは、金曜日のフリー走行で大きな転倒を喫したことが決勝に影響しました。微妙なコンディションとなったため、決勝では力を発揮できませんでした。アラゴンでは昨年4位。今大会はフランスGPの失点を取り戻す意気込みです。

総合2位のバスティアニーニと総合3位のベツェッキは、ともにアラゴンを得意としています。今大会では、さらにマリーニとの点差を縮める意気込みです。そして、勢いに乗るロースは2連勝を狙います。シーズンは残り5戦。チャンピオンシップで抜け出した上位4選手の戦いに注目されます。

新型コロナウイルスの感染でイタリア・ミサノの2連戦を欠場、第9戦カタルニアGPから復帰したホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)は、カタルニアGP、第10戦フランスGPと2戦連続で転倒リタイアに終わり、チャンピオン争いから大きく遅れました。ホームGPとなるアラゴンは2連戦なので、ポイントをばん回する意気込みです。

総合6位には長島哲太(Red Bull KTM Ajo)。総合7位にはトーマス・ルティ(Liqui Moly Intact GP)、総合8位にはジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)と続きます。前戦フランスGPでロバーツは、今季3回目のPPを獲得するもピットスタートとなりました。大きく遅れながらも6位まで追い上げただけに、今大会はその悔しさをぶつけます。総合9位にはフランスGPで2位になり今季2回目の表彰台に立ったレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)で、上り調子の今大会は初優勝に挑みます。総合10位のアーロン・カネット(Inde Aspar Team Moto2)はフランスGPの決勝日のウォームアップで転倒、左手小指を骨折し、今大会も欠場します。

前戦フランスGPで今季ベストの9位でフィニッシュしたソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、2戦連続のシングルフィニッシュとベストリザルトを目指します。チームメートのアンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)は、初ポイント獲得に全力で挑みます。

コメント

ルカ・マリーニ(Moto2 総合1位)
「先週末のル・マンは簡単ではありませんでした。金曜日に転倒し、決勝レースは難しいコンディションになりました。今大会はエネルギーを取り戻し、気持ちを切り替えて目標達成に向けて全力を注ぎたいです」

エネア・バスティアニーニ(Moto2 総合2位)
「今大会はドライコンディションで決勝レースが行えそうです。これはすばらしいニュースです。なぜなら先週フランスGPは、雨と寒さでとても難しかったからです。すべてが今後のレースに影響してくることは分かっています。チームはすばらしい仕事をしています。もう一度優勝するのが目標です」

マルコ・ベツェッキ(Moto2 総合3位)
「フランスでは、完全にドライにはなっていない難しいコンディションの中で表彰台に立つことができてとてもうれしかったです。貴重な経験になりましたし、アラゴンもこの調子でがんばりたいです」

ソムキアット・チャントラ(Moto2 総合23位)
「アラゴンは、FIM CEVで経験しているし、Moto2でも今年で2回目のレースになります。昨年はいいレースができて、もう少しでポイント圏内でした。ル・マンでは自己ベストに並ぶ結果を残すことができたので、モチベーションは上がっています。この調子でがんばりたいです」

アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 総合30位)
「先週のル・マンは完走できませんでした。今週のアラゴンは連戦となるのでベストを尽くします。アラゴンに向けてモチベーションは上がっています。このサーキットは2017年にFIM CEVで走ったことがあります。そのときはMoto3クラスでしたが、今大会は自己ベストリザルトを出せるようにがんばります」

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