サンマリノGPからの連戦となった第8戦エミリア=ロマーニャGPは、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が初日2番手と好調なスタートを切りました。2連戦のインターバルとなった15日に行われた公式テストで中上はセットアップを改善し、自己ベストを更新する1分31秒台に入れました。そして迎えた本番では、FP1で1分32秒102をマークして6番手につけると、気温も路面温度も上昇したFP2ではさらにタイムを更新、1分31秒630の自己ベストをマークしました。

先週のサンマリノGPは全面改修された新しい路面と新たにできたバンプに苦戦して予選は14番手でした。決勝日の朝のウォームアップではトップタイムをマークするなどセットアップを改善しましたが、グリッドの悪さが影響し、なかなか集団を抜け出せず9位に終わりました。厳しいレースとなりましたが、このレースでセッティングの方向性をつかみ、さらに公式テストでセットアップが改善されたことを確認した中上は、「表彰台を狙える」と自信を深めていました。その自信と走りを見事にフリー走行で再現。土曜日のFP3ではダイレクトでQ2進出を目指し、予選では第6戦スティリアGPに続くフロントロー、そして初ポールポジションを目指します。

アレックス・マルケス(Repsol Honda Team)もFP1、FP2と着実にタイムを短縮して17番手。15日の公式テストでマークした1分32秒480の自己ベストを更新する1分32秒369をマークしました。FP1ではトップから0.716秒差の12番手、FP2では総合17番手へとポジションを落としましたが、RC213Vを確実に攻略してステップを刻みました。2日目のフリー走行と予選では、Q2進出を目指します。

第2戦スペインGPで右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として5戦目を迎えるステファン・ブラドルは、FP1では1分33秒384で20番手でしたが、前戦サンマリノGPから右腕の状態が悪く、FP2の走行を取りやめました。