Round06スティリアスティリアGP

MotoGP

レッドブル・リンク

第6戦 スティリアGP

中上貴晶が表彰台獲得に挑む

チェコGP、オーストリアGPに続く第6戦スティリアGPが、8月21日から23日の3日間、レッドブル・リンクで開催されます。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に開催日程が変更され、レッドブル・リンクでは2週連続の開催となります。スティリアとは、レッドブル・リンクが位置する地方全体の呼び方で、「スティリアGP」としては初めての開催となります。オーストリアで開催されるグランプリとしては30回目。レッドブル・リンクという呼称になってからは6回目の開催となります。

8月16日に行われたオーストリアGPでは、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が6位でフィニッシュ。MotoGPクラスのシーズン開幕戦となった第2戦スペインGPから4戦連続でトップ10フィニッシュを果たし、総合でも6位につけています。オーストリアGPでは、予選10番手からスタートを切りましたが、9周目に大きなアクシデントがあり赤旗中断。再スタートは12番グリッドからとなりましたが、好スタートから6位でフィニッシュしました。今大会はオーストリアGPの6位以上、第3戦アンダルシアGPの4位を超える表彰台獲得に挑みます。

チームメートのカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、ベストリザルトを目指します。クラッチローはシーズン開幕戦となった第2戦スペインGPの決勝日に行われたウォームアップで転倒し決勝を欠場しました。その際に左手首の舟状骨を骨折し、第3戦アンダルシアGPは厳しい戦いを強いられましたが13位完走、第4戦チェコGPではスタートに失敗、下位に沈んで苦戦し、この大会も13位でした。そして、左手の状態がほぼ回復した先週のオーストリアGPでは、決勝中のシフトミスをトラブルと勘違いし、ピットへ戻りました。その後、問題がないことが判明し再度コースに復帰しますが15位という残念な結果でした。今大会は、今季ベストはもちろんのこと上位を目指します。

MotoGPクラス5戦目となるアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、2週連続の開催となるスティリアGPに闘志を燃やします。ヘレスで開催されたスペインGPとアンダルシアGPも、2週目の開催となったアンダルシアGPでは、スペインGPの12位から大きくポジションを上げて8位でフィニッシュ。今大会も先週の大会の経験値を活かし、ベストリザルトを目指します。

ケガで欠場のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルは、チェコGP18位、オーストリアGP17位とポイントを獲得することができませんでした。今大会はマシン開発テストを行いながらポイント獲得はもちろん、上位を狙っていきます。

 

コメント

中上貴晶(MotoGP 総合6位)
「今週末もレッドブル・リンクでレースがあります。先週末は6位を獲得し、いいレースができました。天気が少し心配です。いつものようにどのようなコンディションにも準備しなければなりません。今週末は表彰台にチャレンジしたいです。それが目標です。そして楽しみたいです」

アレックス・マルケス(MotoGP 総合15位)
「レッドブル・リンクで2週連続の開催となり、このインターバルを利用し、マウンテンバイクを楽しみました。また月曜日には、Servus TVとHangar 7に行く前にRed BullとHonda RC213Vの撮影をしました。Hangar 7にはRed Bullが所有するいろいろなバイクや航空機、4輪などがあってとても楽しかったです。レッドブル・リンクのラインはかなり早く覚えることができたので、次のレースでは、いくつかのエリアを改善していくことに取り組みたいと思います。先週末は赤旗が出る前までのフィーリングにはとても満足しています。再びそのフィーリングをつかめると思います。ポテンシャルはあると思うので、いつものように一生懸命取り組みます」

カル・クラッチロー(MotoGP 総合21位)
「オーストリアの最初のレースウイークが終わり、今週末が楽しみです。チームとHondaといい仕事をしたいと思います。20年型マシンのフィーリングを改善できるようにがんばります。先週末は、再スタートしたレースで前進することができましたが、20年型マシンは、リアタイヤのレースディスタンスの理解が必要です。これは昨年までは問題がなかった部分です。それが理解できれば前進できると思います。ドライの週末になることを願っています。そうすればいい結果を出せると思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 総合23位)
「再びRepsol Honda Teamと仕事に取り組むことができてうれしいです。これで3週目になります。毎回前進してきました。同じサーキットで2回レースをするのがどのようなものなのか興味深いです。これは僕には初めての経験になります。今週末も天候次第となりますが、Hondaと作ったメニューをこなしていきます。これまでの2レースではたくさんのメニューをこなすことができました。どのような週末になるか楽しみです」

モータースポーツ >  ロードレース世界選手権 >  2020 第6戦 スティリアGP MotoGP プレビュー

ニュース