Round06スティリアスティリアGP

MotoGP

2020年8月21日(金)

レッドブル・リンク
天候:晴れ
気温:31℃
コースコンディション:ドライ

第6戦 スティリアGP

中上貴晶5番手と好スタートを切る
アレックス・マルケスは15番手。ステファン・ブラドルは21番手

終日、青空が広がったレッドブル・リンクは、最高気温が31℃まで上昇。暑い1日となりました。その暑さの中でトップから1秒差に19人というレベルの高い戦いとなり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がトップから0.266秒差の5番手と好調なスタートを切りました。気温も路面温度も上昇したFP2ではセッション2番手タイムをマーク。決勝に向けて手応えある走りを見せました。前戦オーストリアGPは、予選10番手から4位争いのグループの中で6位でフィニッシュしました。今大会は第3戦アンダルシアGPの4位をしのぐベストリザルト、初表彰台獲得に挑みます。そのためにも予選では昨年のオーストリアGPの6番手を超えるベストグリッド獲得に全力を注ぎます。

MotoGPクラス5戦目を迎えるルーキーのアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1は1分24秒690、FP2で1分24秒463と厳しいコンディションの中で着実にタイムを短縮、15番手で初日を終えました。ヘレスで行われたスペインGPとアンダルシアGPでは、2週目のアンダルシアGPで初のシングルフィニッシュとなる8位でチェッカーを受けています。今大会もベストリザルトへの期待が膨らみます。そのためにも予選では、初のQ2進出を目指します。

カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は18番手と厳しいスタートになりました。先週のオーストリアGPは、マシンの状態はよかったのですが、シフトミスをマシントラブルと勘違いし、ピットに戻ったことで15位に終わりました。その雪辱に向けて今大会は気合の入ったスタートとなりましたが、タイヤのパフォーマンスを活かせず、苦しいスタートになりました。

ケガのために欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルは、テストメニューをこなしながらの走行で21番手でした。土曜日のフリー走行、予選では、タイム短縮とポジションアップに挑みます。

コメント

中上貴晶(MotoGP 5番手)
中上貴晶「今日はとても満足しています。FP1とFP2のコンディションは全く異なりました。FP2は気温がかなり上がり、路面温度は50℃近くなりました。午前中から午後にかけてフィーリングは変わりました。でも午前も午後もセッションが終わるころにはいいパッケージがあり、ラップタイムはかなり安定していました。チームはとてもすばらしい仕事をしてくれました。このパフォーマンスを明日の予選につなげたいです」

アレックス・マルケス(MotoGP 15番手)
アレックス・マルケス「今日は新しいセットアップにトライするという重要な日になりました。そのおかげで今日はとてもいいスタートを切ることができました。ポジティブなセットアップでした。数周かけて自分のライディングスタイルを変えました。FP2ではさらに改善することができました。部分的にとてもいいタイムを出すことができました。でも、1周のタイムは、もう少し改善しなければなりません。ユーズドタイヤのリズムはとてもよくて、とてもポジティブな気分です。明日は改善しなければならないエリアがはっきりしているので、それに取り組みます」

カル・クラッチロー(MotoGP 18番手)
カル・クラッチロー「今日も厳しい1日でした。FP1でトライしたことは、うまく機能しましたが、FP2のフィーリングは先週末と全く同じでした。どのようなセットアップにしても、同じフィーリングで、前進できませんでした。難しかったです。その理由が分かりません。新品タイヤを使ったら、0.1秒速くなりましたが、もっと速くなければなりません。これは僕やほかの20年型Hondaのマシンに乗るライダーたちが抱えている問題だと思います。この問題を解決すれば、もっと戦闘的になれると思います。いい形で走行していると思いますし、前進できるようにベストを尽くしていますが、今はどの方向に進めばいいのか少し分からなくなっています」

ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
ステファン・ブラドル「今日は正直厳しい1日でした。たくさん改善することができましたが、思っていたようなポジションではありませんでした。これについては満足していません。たくさんのことにトライしました。忙しく、実りのある日でした。明日は前進したいです。違うセッティングとパーツにトライしました。明日はもっと改善できるようにこれらをうまく組み合わせたいです。今回もタイムがとても接近しています。ポテンシャルはあります」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
144P.エスパルガロKTM1'23.638
243J.ミラードゥカティ+0.221
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.225
488M.オリベイラKTM+0.260
530中上貴晶Honda+0.266
636J.ミルスズキ+0.269
742A.リンススズキ+0.371
812M.ビニャーレスヤマハ+0.422
921F.モルビデリヤマハ+0.549
1033B.ビンダーKTM+0.613
1127I.レクオナKTM+0.663
1241A.エスパルガロアプリリア+0.728
1346V.ロッシヤマハ+0.740
1420F.クアルタラロヤマハ+0.743
1573アレックス・マルケスHonda+0.825
1651M.ピッロドゥカティ+0.870
179D.ペトルッチドゥカティ+0.879
1835カル・クラッチローHonda+0.922
1938B.スミスアプリリア+0.985
2053T.ラバトドゥカティ+1.168
216ステファン・ブラドルHonda+1.276
 5J.ザルコドゥカティ-

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