Moto2クラスは、FP3、Q1、Q2ともにドライコンディションとなり、フリー走行ではトップから1秒差に23台、最後尾の30位までのタイム差が1.778秒というハイレベルなセッションとなりました。

PPを獲得したのは、レミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)でした。昨年のオランダGP以来17戦ぶりのPP獲得となり、今季初のフロントローから決勝に挑みます。2番手にはホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が入り、チームのホームGPでフロントローを獲得しました。3番手はマルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)で、昨年のドイツGP以来のフロントロー獲得となりました。トップ3のタイム差は、わずか0.064秒。厳しいPP争いとなりました。

過去2連勝中のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が4番手、ルーキーのアーロン・カネット(Inde Aspar Team)、初日トップのサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と続き、この3人が2列目にならびました。この数戦、好調なバスティアニーニとロースの2人が2列目からどんなレースをみせるのか、注目されます。

以下、ホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)、総合2位につけるルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)と続き、トーマス・ルティ(Liqui Moly Intact GP)が今季ベストタイの9番グリッドを獲得。10番手にマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)、11番手にジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)、12番手にはアウグスト・フェルナンデス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と、優勝、表彰台を狙える選手たちが続いています。

総合首位の長島哲太(Red Bull KTM Ajo)は、FP3で転倒、Q2でも転倒を喫し、18番グリッドから追い上げのレースに挑みます。

昨年の大会で初のフロントローを獲得、今大会もフリー走行で総合9番手につけてQ1に進出したソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、転倒を喫し17番手に終わりました。しかし得意とするサーキットだけに、追い上げのレースに注目です。チームメートのアンディ・ファリド・イズディハールは、着実にタイムを短縮して25番グリッドを獲得しました。フリー走行、予選とセッションをこなすごとにタイムを縮めているだけに、チャントラとともに決勝では今季初ポイント獲得が期待されます。