Round01カタールカタールGP

Moto3

ロサイル・インターナショナル・サーキット

開幕戦 カタールGP

ウインターテストでは小椋藍が好調、初優勝への期待が膨らむ

大接戦が続くMoto3クラスは、4年連続19人目のライダーズタイトル、そして20回目のコンストラクターズタイトルを狙います。2017年はシーズン史上最多優勝記録となる17勝、18年は11勝、昨年は14勝を挙げて3年連続でタイトルを獲得しました。現在のMoto3クラスは、厳しいレギュレーションのため、アドバンテージを築くことが難しいカテゴリーですが、Honda NSF250RWは、シーズンを通して高いパフォーマンスを発揮し、昨年はランキングのトップ10に7人のHonda勢が名前を連ねる一年となりました。

今年は14人がHonda NSF250RWで参戦します。ウインターテストでは、Honda Team Asiaで2年目のシーズンを迎える小椋藍が好調で、スペイン・ヘレスでは総合1位、開幕直前のカタール・テストは総合2位でしたが、最終日を首位で締めくくるすばらしい走りをみせており、初優勝はもちろん、チャンピオン争いの期待が膨らみます。

今年は、Hondaで前年度のタイトルを獲得したロレンソ・ダラ・ポルタ、総合3位のマルコス・ラミレスがMoto2クラスにスイッチ。昨年、この2人とし烈な戦いを繰り広げた総合4位のトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)、総合5位のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)、総合7位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、そして、昨年総合15位でしたが最終戦バレンシアGPで初優勝を達成し、成長著しいセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)の活躍に大きな注目が集まっています。

そして、日本人勢では、昨年初優勝を経験し、最上位の総合8位で終えた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がテストでも好調で、小椋とともに今季のタイトル争いを期待させています。

小椋のチームメートとなるルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)もスペインテストでトップ10の常連になるなど開幕戦からの活躍が注目されています。國井はFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権で2勝を挙げました。ケガのために総合7位という結果でしたが、同クラスではナンバー1の速さをみせていました。今年はルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を目指します。さらにFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権で総合5位の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)も初のフル参戦を果たすなど、日本人勢4人の活躍に注目が高まっています。

コメント

鈴木竜生(Moto3 2019年総合8位)
「基本的に昨年と同じバイクなので、ウインターテストは走り込みに集中することができました。ベストタイムもすぐに出せましたし、仕上がりは悪くありません。今年はグループから抜け出す強い走りを身につけ、連続周回のアベレージも上げていきたいです。昨年は序盤にいい走りができました。今年はその強みを存分に活かしていきたいです。カタールはこれまでいい結果を残せていないので、今年は焦らず着実に前進していきます」

小椋藍(Moto3 2019年総合10位)
「開幕戦がとても楽しみです。すでにヘレスでプライベート、公式と5日間のテストを終え、先週はロサイル・サーキットで3日間のテストをしました。両方のテストでかなりいいフィーリングがありました。レースに向けて準備はできたと思います。レースウイーク中はプレシーズンテストのときと同じように前進していきたいです。そして日曜日には表彰台を目指したいです」

セルジオ・ガルシア(Moto3 2019年総合15位)
「いいプレシーズンを送れたと思います。カタールではいいセットアップを見つけるのに少し苦戦しましたが、バレンシアとヘレスではいい走りができました。単独でいいペースを刻むことができましたし、最もポジティブなことは、とても快適なマシンがあるということです。まだいくつか改善しなければならないところはありますが、今年は準備万端です。あとはどれだけがんばれるかにかかっています。昨年は年齢制限のため、カタールGPに出場することができなかったので、本当に楽しみです」

山中琉聖(Moto3 2019年総合29位)
「今年のウインターテストはたくさんの周回数をこなせましたし、レギュラーライダーと一緒に走ることでいろいろ学ぶことができました。スペイン、カタールと自分に足りない部分もクリアになりました。その部分をしっかり克服していけば、トップとのタイム差も縮めていけると思います。昨年は、急きょ、代役としてカタールGPに出場することになり、大きな刺激を受けました。今年はレギュラーとして出場するので、まずはポイント獲得を目標にしたいです。ヘレスでは高速コーナー、カタールではブレーキングが課題になりました。その両方をしっかり改善していきたいです」

國井勇輝(Moto3 2019年チェコGPにスポット参戦)
「今週はいよいよ開幕戦。フリー走行がスタートするのが楽しみです。そして、とても興奮しています。このチームと開幕戦に参戦できてとてもうれしいです。開幕戦の目標は、Moto3クラスのプラクティス、予選、そしてレースのシステムをしっかり理解することです。そして、速いライダーたちとどのように戦うかを学びたいです。チームメートの(小椋)藍が昨年11位だったので、それ以上を目標にがんばりたいです」

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