Round01カタールカタールGP

Moto3

2020年3月8日(日)

ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:Moto3(25℃)、Moto2(22℃)
コースコンディション:ドライ

開幕戦 カタールGP

マクフィーが2位、小椋は3位表彰台を獲得。
Hondaライダー8名がトップ10内に

2020年の開幕戦カタールGPのMoto3クラスは、予想通り、大接戦となり、優勝したアルベルト・アレナス(KTM)から10位までが1秒差以内、ポイント獲得圏内の15位までが2.575秒という厳しい戦いとなりました。

序盤から終盤まで、最大20台以上がトップグループを形成。優勝かポイント獲得圏外かという厳しい戦いとなりましたが、予選9番手のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が積極的に前に出る走りで2位でチェッカーを受けました。

その後方では予選5番手から終盤追い上げた小椋藍(Honda Team Asia)が3位でフィニッシュしました。オープニングラップ5番手と好スタートを切った小椋ですが、ハードタイヤをチョイスしたことで序盤にペースを落とし16番手までポジションを落としました。しかし、セカンドグループとトップグループが一つの大集団になると一気にポジションを上げて最後は4位でチェッカーを受ける好走でした。フィニッシュしたあと、先着したハウメ・マシア(Leopard Racing)にトラックリミットのペナルティーで1ポジションダウンの裁定が下り、小椋が3位に繰り上がり、マシアが4位という結果になりました。

5位にはポールポジションスタートの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で、終盤までトップグループの先頭集団につけましたが、ラスト3周で大きくポジションを落とし、7位でチェッカーを受けました。鈴木も、先着したガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3 )とジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)の2人が1ポジションダウンのペナルティーとなり、5位に繰り上がりました。ロドリゴ6位、アルコバ7位、ウインターテストで好調だったフリップ・サラク(Rivacold Snipers Team)が8位、デニス・フォッジア(Leopard Racing)が9位、優勝こそ逃しましたが、トップ10にHonda勢8人が名前を連ねる活躍でした。

以下、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が11位、トニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が15位でそれぞれポイントを獲得。ルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)は18位、山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は20位という結果でした。

 

コメント

ジョン・マクフィー(Moto3 2位)
ジョン・マクフィー 「最高のかたちでシーズンをスタートすることができました。この結果を導いてくれたチーム、そして一生懸命僕のためにがんばってくれたすべての人のためにも、2位を獲得できてとてもうれしいです。オフシーズン、こうした結果を得るために、ずっとがんばってきました。単独で走行してレースペースに取り組みました。そしてプラクティスのすべてを決勝でうまくまとめることができて、とてもいい気分です。最初の7周か8周は、強い走りをするライダーが何人もいましたが、タイヤが消耗してくるレース終盤にいい走りができると思っていました。今日はほぼ完ぺきなレース運びができました」

小椋藍(Moto3 3位)
小椋藍 「序盤はハードタイヤのため、前のライダーをパスするのに苦戦し、厳しいレースになりました。そのため、序盤はポジションを大きく落してしまいました。でも周回していくうちに、ほかのライダーたちのパフォーマンスが落ちていくのが分かり、追い上げていけることを確信しましたが、十分ではありませんでした。今日のレースで表彰台に上がることができるとは思っていませんでした。目標が6位以内だったので、それを達成することができてよかったです」

ハウメ・マシア(Moto3 4位)
ハウメ・マシア 「コースを外れてグリーンの部分に乗っていたことをレースが終わってから知らされました。でもロドリゴがインからパスしてきたので、2人ではらんでしまいました。故意ではありませんでした。最終ラップだったので、みんなプッシュしていました。この2週間、テストとプラクティスで大きく前進できたので、この結果は残念です。最も小さな差で表彰台を逃してしまいました。とにかく引き続きがんばって仕事に取り組み、強くなって戻ってきます」

鈴木竜生(Moto3 5位)
鈴木竜生 「終盤まではトップグループの前の方で走ることができました。自分としてはいい位置取りだったのですが、ラスト3周の3コーナーでミスをし、そのときに14番手までポジションを落としてしまいました。それから追い上げたのですが、攻めあぐねて5位という結果でした。予選ではPPを獲得できましたし、これまで相性の悪いカタールでこの結果は悪くないと思います。まずまずのシーズンのスタートが切れました」

國井勇輝(Moto3 18位)
國井勇輝 「レースウイークを通してマシンのフィーリングにかなり苦戦していたので、正直、この結果はうれしいです。レース序盤はナーバスになっていて、たくさんのミスをしてしまいました。でもそのあとようやくフィーリングをつかみ、よくなっていきました。今回は僕にとって初めてのレースでした。もっと前進できるようにがんばります。今週末は多くのことを学びました。引き続きがんばります」

山中琉聖(Moto3 20位)
山中琉聖 「厳しいシーズンのスタートとなりました。今大会は予選が27番手という後方からのスタートだったので、ポジションをばん回するのは難しかったです。しかし、今日のペースはそれほど悪くなかったと思うので、予選で前にいけるようにしなければなりません。20位に終わり残念です。今回の経験を次のレースに活かしたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
175A.アレナスKTM38'08.941
217ジョン・マクフィーHonda+0.053
379小椋藍Honda+0.344
45ハウメ・マシアHonda+0.247
524鈴木竜生Honda+0.789
62ガブリエル・ロドリゴHonda+0.426
752ジェレミー・アルコバHonda+0.559
812フィリップ・サラクHonda+0.823
97デニス・フォッジャHonda+0.964
1025R.フェルナンデスKTM+0.834
1111セルジオ・ガルシアHonda+1.261
1253D.オンジュ KTM+1.485
1321A.ロペスハスクバーナ+1.602
1427鳥羽海渡KTM+2.790
1514トニ・アルボリーノHonda+2.575
1616A.ミニョKTM+3.180
1755R.フェナティハスクバーナ+5.802
1892國井勇輝Honda+5.829
1971佐々木歩夢KTM+6.109
206山中琉聖Honda+8.457
2199C.タタイKTM+8.480
2282S.ネパKTM+16.240
239D.ピッツォーリKTM+21.450
2454R.ロッシKTM+26.209
2550J.デュパスキエKTM+26.412
2689カイルール・イダム・パウィHonda+28.189
2773M.コフラーKTM+28.517
2813C.ヴィエッティKTM+32.106
2960D.ガイガーKTM+41.931
RT40D.ビンダーKTM+1Lap
RT20ホセ・フリアン・ガルシアHonda+5Laps

※マシア選手、アルコバ選手、フェルナンデス選手、アルボリーノ選手、ロドリゴ選手に対し、トラックリミット超過による1ポジション降格ペナルティーが科されました

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
175A.アレナスKTM25
217ジョン・マクフィーHonda20
379小椋藍Honda16
45ハウメ・マシアHonda13
524鈴木竜生Honda11
62ガブリエル・ロドリゴHonda10
752ジェレミー・アルコバHonda9
812フィリップ・サラクHonda8
97デニス・フォッジャHonda7
1025R.フェルナンデスKTM6
1111セルジオ・ガルシアHonda5
1253D.オンジュKTM4
1321A.ロペスハスクバーナ3
1427鳥羽海渡KTM2
1514トニ・アルボリーノHonda1
1616A.ミニョKTM0
1755R.フェナティハスクバーナ0
1892國井勇輝Honda0
1971佐々木歩夢KTM0
206山中琉聖Honda0
2199C.タタイKTM0
2282S.ネパKTM0
239D.ピッツォーリKTM0
2454R.ロッシKTM0
2550J.デュパスキエKTM0
2689カイルール・イダム・パウィHonda0
2773M.コフラーKTM0
2813C.ヴィエッティKTM0
2960D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KTM25
2Honda20
3ハスクバーナ3

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