Round18マレーシアマレーシアGP

Moto3

セパン・インターナショナル・サーキット

第18戦 マレーシアGP

タイトルを決めたダラ・ポルタが今季4勝目を狙う

Moto3クラスは、前戦オーストラリアGPでロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が今季3勝目を挙げてタイトルを獲得しました。このクラスでタイトルを獲得したHondaライダーは15人目となり、19度目のライダースタイトルと3年連続19回目のコンストラクターズタイトルを獲得しました。今季は17戦を終えて11人のウイナーが誕生していますが、そのうちHonda勢は8人。ライダース、コンストラクターズの両タイトルを獲得し、Honda NSF250RWのパフォーマンスの高さと乗りやすさを証明しました。

前戦オーストラリアGPでタイトルが決まったことから、残り2戦は、プレッシャーから解放された選手たちの100%の走りとなり、一段と厳しい戦いになることは間違いありません。チャンピオンを決めたダラ・ポルタは日本GPからの3連勝と今季4勝目を目指します。

今季2勝を挙げてチャンピオン争いに加わったトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)は、残り2戦で総合2位を目指します。今季もっとも成長したライダーのひとりで、今季のタイトルは獲得できませんでしたが、来季のタイトル獲得が期待されるだけに、ここからの戦いぶりに注目です。総合4位のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)も今季2勝を挙げて大きな成長を遂げました。来季のタイトル獲得に向けて残り2戦、優勝を目指します。

以下、総合5位にジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)、総合6位にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、そして総合8位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)とトップ10に名前を連ねる3選手も今季2勝目に闘志を燃やします。

今季3回のフロントローと2位初表彰台を獲得した小椋藍(Honda Team Asia)は総合12位。走り慣れたセパンを迎え初ポールポジションと2回目の表彰台と初優勝を目指します。総合14位にロマノ・フェナティ(VNE Snipers)、総合15位にアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)、総合16位にガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)、総合17位でチームのホームGPを迎える佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は初表彰台獲得を目標に全力を尽くします。開幕戦カタールGPで優勝して以来の表彰台を目指す鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合18位と続いています。

シーズンは残り2戦。マレーシアGPの行われるセパン、そして最終戦バレンシアGPは選手たちにとっては走り慣れているサーキットであり、厳しい戦いが予想されます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合1位)
「ワールドチャンピオンとして次のレースを戦うのは特別な気分です。サーキットに戻って、自分のライディングに取り組むのが楽しみです。プレッシャーはなくなりましたが、まだ優勝したいです。昨年はセパンでチームメートと一緒に表彰台に上がりました。今年も同じことを繰り返せることを願っています」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合3位)
「タイトルは逃してしまいましたが、まだ残り2レースあるのでいい結果を残したいと思います。ここ数戦不運がありましたが、セパンの目標はシンプルです。表彰台に立つことです。いいスピードがあることは分かっていますし、昨年はマレーシアで表彰台争いをしました。今回はトップ争いができると思います」

マルコス・ラミレス(Moto3 総合4位)
「フィリップアイランドとセパンは天候もサーキットのレイアウトも全く違いますが、とても楽しみです。ダラ・ポルタがチャンピオンを獲得しました。チームにとってすばらしいことです。しかし、もっと表彰台と優勝を獲得したいと思っています。昨年のセパンでは1秒差で表彰台を逃してしまいました。フィリップアイランドのようなレースがまたできることを願っています」

鈴木竜生(Moto3 総合8位)
「日本GP、オーストラリアGPと連続4位。表彰台を逃し悔しい気持ちです。日本GPはトップグループにいてポジションをキープするという戦いでした。オーストラリアGPは序盤にほぼ最後尾まで落ちてしまいましたが、追い上げることができたし、いろいろ勉強になりました。昨年のマレーシアGPはウォームアップで転倒して手を痛め、決勝レースを厳しいものにしました。今年はフリー走行からしっかりセットアップを進めて、決勝では落ち着いて自分のレースをしたいです」

小椋藍(Moto3 総合12位)
「セパンはアジアタレントカップでたくさんレースをしているのでよく知っているサーキットです。そしていい結果を残してきました。マレーシアという国は好きです。今週末はいいフィーリングがつかめると思います。もてぎとフィリップアイランドは今シーズン最悪のレースだったので、今回はベストを尽くします。気持ちを切り換えて今大会に挑みます」

佐々木歩夢(Moto3 総合17位)
「前戦オーストラリアGPは、天候不順のなかで思うような走りができませんでした。しかし、そうした短い時間でどうすればいいのかということを学ぶ事ができたし、ウエットコンディションでは、いい走りができるようになりました。3連戦最後のレース、そしてチームのホームGPとなるので、今大会はみんなに喜んでもらえるレースにしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合18位)
「昨年マレーシアGPは、いいフィーリングがありました。雨上がりの難しい路面でしたが、追い上げることができました。12位という結果でしたが、その経験が今年は役に立つことを願っています。なかなか結果にはつながりませんでしたが、タイGP以降、いい走りができています。今回も力強いレースができると思います。金曜日から一生懸命取り組み、集中して表彰台を目指してがんばります」

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