Round14アラゴンアラゴンGP

Moto2

モーターランド・アラゴン

第14戦 アラゴンGP

マルケスやフェルナンデスらがホームグランプリ制覇を狙う

Moto2クラスは、5勝を挙げて総合首位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と、過去2戦、イギリスGP、サンマリノGPと2連勝を達成、3勝目を挙げて総合2位に浮上してきたアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)がともにホームグランプリを迎えます。マルケス弟とフェルナンデスは、26ポイント差です。

2連勝を達成のフェルナンデスに、この2戦でポイントを縮められたマルケス弟は、Moto3時代に2度表彰台に立ち、Moto2クラスでは16年に2位表彰台に立っています。昨年の大会は表彰台にあと一歩の4位でしたが、今年はアラゴンGP初制覇に挑みます。

マルケス弟を追うフェルナンデスも2連勝を達成して調子を上げています。今年のスペインGPでは予選3番手、決勝3位。カタルニアGPではPPを獲得、決勝は転倒リタイアでしたが、ホームグランプリで地元ファンを魅了してきました。今大会は初のホームグランプリ制覇を目指します。

後半戦に入って着実にシングルフィニッシュをしてポイントを獲得しているトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が、マルケス弟と38ポイント差の総合3位につけて、再びモチベーションを上げています。総合4位にはホームグランプリに闘志のホルヘ・ナバロ(+Ego Speed Up)でルティと4ポイント差。今大会では上位陣とのポイント差を縮めることに全力を注ぎます。

総合5位には大会2連覇を狙うブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)、総合6位にはホームグランプリに気合を入れるロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)、総合7位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)は、サンマリノGPのフリー走行で転倒し、右鎖骨を骨折したために今大会を欠場します。総合8位にルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、総合9位には、サンマリノGPで初PPから2位表彰台に立ったルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(+Ego Speed Up)、総合10位には、Moto3時代に3年連続で表彰台に立っているルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)と続きます。

後半戦に入って調子を挙げている長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合11位。前戦サンマリノGPでは、フロントタイヤの接地感に苦しんで転倒リタイアに終わりましたが、今大会はその雪辱に挑みます。

IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラが、2戦連続今季5回目のポイント獲得に挑みます。今年は第2戦アルゼンチンGPで10位、後半戦に入って第10戦チェコGPで15位、第11戦オーストリアGPで12位、そしてサンマリノGPで14位と初めて経験するサーキットでポイントを獲得してきました。今大会は経験あるサーキット。ベストリザルトが期待されます。

体調不良のため欠場が続いているディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)の代役として今大会はFIM・CEVレプソルインターナショナル選手権のMoto2クラスに出場するゲリー・サリムが出場します。今年は第6戦イタリアGPのMoto3クラスに小椋藍(Honda Team Asia)の代役として出場しました。2度目の出場となる今大会は、世界グランプリでMoto2クラスの走りを学びます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「アラゴンGPは地元ファンが見守る中で行われるので、重要なレースになります。みんなレースウイークを楽しんでくれることを願っています。アラゴンでは速く走れることは分かっているので、金曜日と土曜日に一生懸命取り組み、レースディスタンスで最高のパフォーマンスができるようにしたいです。日曜日のレースは速く、激しいバトルになると思います。なぜならMoto2クラスは今とても接近しているからです。日曜日はベストを尽くして戦います」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 総合2位)
「シルバーストーンとミサノの優勝はとてもうれしい出来事でした。チャンピオンシップでもリーダーとのギャップが縮まってきました。まだチャンピオンシップは長いので、この調子で仕事を続けたいと思います。チームはすばらしい仕事をしています。僕に必要なものを与えるために一生懸命がんばっています。今週末の目標はシンプルです。ホームグランプリで優勝できるようにがんばることです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合3位)
「ミサノで前進できたのでモチベーションは上がっています。アラゴンでも一歩前進できることを願っています。レースウイークが楽しみです。またチームと仕事を続けるのも楽しみです。再びトップグループで戦うことができました。スピードも戻ったので、モチベーションが上がりました。アラゴンの目標もトップグループで戦うことで、ワールドチャンピオンシップで一番のライバルの前でフィニッシュしたいです。集中力をキープすることが重要になります。すべてのレースでがんばります」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合20位)
「ミサノではマシンが完ぺきではありませんでしたが、ポイントを獲得することができました。アラゴンではもう少しうまく機能するセッティングにできると思います。スペインでのレースが楽しみです。ベストを尽くし、トップライダーたちと戦えるようにがんばります。引き続きいろいろ学び、前進したいと思います」

ゲリー・サリム(Moto2 初出場)
「ワールドチャンピオンシップで今季2度目の参戦のチャンスを与えられて、とてもうれしいです。このチャンスをうまく活かしていい結果を残せるようにベストを尽くします。今週末の目標はマシンの特徴を理解し、早く慣れることです」

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