ホームレースのディ・ジャンアントニオがポールポジション獲得

フリー走行から厳しい戦いとなっているMoto2クラスは、ホームGPに闘志を燃やすファビオ・ディ・ジャンアントニオ(+Ego Speed Up)が初PPを獲得しました。Moto2クラスの予選は、MotoGPクラスのタイヤのラバーの効果で、セッション序盤にベストタイムが出ることが多いのですが、ディ・ジャンアントニオは、セッション終盤にベストタイムをマークし、地元ファンを喜ばせました。

総合首位につけるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が2番手、総合2位のアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が3番手と優勝候補の2人がフロントローに並びました。

レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が4番手、チームメートの長島哲太が5番手に続き、ここまでがトップから0.190秒差。6番手にチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と続き、2列目までに並んだ選手たちの連続周回のアベレージにはほとんど差がなく、決勝は激しい戦いが予想されます。

トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が7番手、サム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が8番手、マルコ・ベツェッキ(Red bull KTM Ajo)がホームGPで9番手を獲得。以下、エネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、アンドレア・ロカテリ(Italtrans Racing Team)、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、ニッコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)と9番手から14番手までをイタリア勢が占めました。

15番手にはホルヘ・ナバロ(+Ego Speed Up)、16番手にブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)、ホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)と続き、ここまでが0.742秒差という僅差でした。

IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラが惜しくもQ2進出を逃し19番手、体調不良のために欠場しているディマス・エッキー・プラタマの代役として出場しているアンディ・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)は着実にタイムを短縮して30番手。決勝ではともに追い上げのレースに挑みます。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto2 PP)
「今日は初めてポールポジションを獲得することができ、特別な日になりました。イタリアのファンの前で初めてのフロントロー獲得となりました。明日は、今日より激しいバトルになると思います。明日の午前中のウォームアップでは、マシンの力をもっと引き出し、レースを楽しみたいと思います。観客が僕のために歌を歌っているのが分かりました。MotoGPのトップライダーたちに対してこうしたシーンは見たことがありますが、僕を応援してくれているのは格別な出来事でした」

アレックス・マルケス(Moto2 2番手)
「このサーキットは僕たちにとって攻略が簡単なサーキットではありませんが、チャンピオンシップ争いをしているときは、すべてのレースでなるべく上位でゴールできるようにベストを尽くさなければなりません。簡単なことではありませんが、2週間前にここでテストができたことはラッキーでした。レースに向けていいペースがあります。自信もあるので、明日は一生懸命プッシュします」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 3番手)
「2戦連続でフロントローを獲得できてよかったです。グリップがあまりなくて、かなり難しいサーキットですが、いい仕事ができました。アレックス(マルケス)とファビオ(ディ・ジャンアントニオ)はいいペースがあります。僕もうまく走れることを願っています。レースがとても楽しみです」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 19番手)
「今日の予選結果は、期待したものではありませんでした。Q1では、ベストラップを刻んでいるときに、セクター3で少しミスを犯してしまいました。それでQ2に進むことができませんでした。明日のレースでも引き続き、改善していきたいです。ポイント獲得のためには、スタートをしっかりと決めることです。がんばって走ります」

アンディ・イズディハール(Moto2 30番手)
「今日も引き続き、コースとバイクを理解できるように努めました。その結果、昨日よりも2秒タイムを短縮することができました。Q1ではいくつかのパートで自信を持つことができず、タイムを更新することができませんでした。しかし、フィーリングはラップごとによくなってきているので明日のレースが楽しみです」

Moto2 リザルト

順位	No.	ライダー	マシン	タイム
1	21	ファビオ・ディ・ジャンアントニオ	SPEED UP	1'37.481
2	73	アレックス・マルケス	KALEX	1'37.618
3	40	アウグスト・フェルナンデス	KALEX	1'37.645
4	87	レミー・ガードナー	KALEX	1'37.664
5	45	長島哲太	KALEX	1'37.671
6	97	チャビ・ビエルゲ	KALEX	1'37.779
7	12	トーマス・ルティ	KALEX	1'37.796
8	22	サム・ロース	KALEX	1'37.866
9	72	マルコ・ベツェッキ	KTM	1'37.935
10	33	エネア・バスティアニーニ	KALEX	1'37.938
11	5	アンドレア・ロカテリ	KALEX	1'37.953
12	10	ルカ・マリーニ	KALEX	1'38.007
13	11	ニッコロ・ブレガ	KALEX	1'38.032
14	7	ロレンソ・バルダッサーリ	KALEX	1'38.054
15	9	ホルヘ・ナバロ	SPEED UP	1'38.181
16	41	ブラッド・ビンダー	KTM	1'38.211
17	88	ホルヘ・マルティン	KTM	1'38.223
18	27	イケル・レクオナ	KTM	1'39.972
以下Q1
19	35	ソムキャット・チャントラ	KALEX	1'38.336
20	62	ステファノ・マンシィ	MVアグスタ	1'38.364
21	77	ドミニク・エガーター	MVアグスタ	1'38.502
22	24	シモーネ・コルシ	NTS	1'38.544
23	64	ボウ・ベンドスナイダー	NTS	1'38.607
24	16	ジョー・ロバーツ	KTM	1'38.682
25	96	ジェイク・ディクソン	KTM	1'39.175
26	65	フィリップ・エッテル	KTM	1'39.743
27	3	ルーカス・ツロヴィッチ	KTM	1'40.318
28	18	シャビ・カルデルス	KTM	1'40.449
29	47	アダム・ノロディン	KALEX	1'40.516
30	36	アンディ・イズディハール	KALEX	1'40.723