Moto3クラスは、今季2勝目を目指すHonda勢が上位を独占、好スタートを切りました。トップタイムをマークしたのは、2016年、17年と2年連続で優勝しているロマノ・フェナティ(VNE Snipers)で、2年ぶりに復帰したMoto3クラスで、大会3勝目に向けて絶好のスタートを切りました。
2番手にはこのサーキットを得意とする鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で、念願の初表彰台に向けて好スタートを切りました。これまで、予選のベストグリッドは2番手ですが、フリー走行で2番手タイムは初めてのことで、土曜日の予選では初のポールポジション獲得が期待されます。
ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が3番手、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が4番手、トニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が5番手と続き、Honda NSF250RW勢が上位を独占しました。
ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が8番手、前戦アルゼンチンGPでベストリザルトの5位でフィニッシュの佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が9位に入り、トップ10に7台のHonda勢が名前を連ねました。
ルーキーの小椋藍(Honda Team Asia)は初コースで17番手とまずまずのスタートを切り、開幕戦カタールGPで初優勝を達成、前戦アルゼンチンGPで10位になり総合首位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)がバンピーな路面に苦戦して23番手。ともに2日目のタイム短縮とポジションばん回に挑みます。
ロマノ・フェナティ(Moto3 1番手)
「2017年は、序盤の2戦で思うように走れませんでしたが、アメリカズGPから調子を上げることができました。今年も、ここからいい走りができることを願っています。まだ、ブレーキングを改善しなければなりませんが、マシンのフィーリングはいいです。今日は集団で走るとブレーキングでインを刺されるので、単独で走行しました。しかし、決勝に向けて、集団の中でうまく走行するための準備を進めなければなりません」
鈴木竜生(Moto3 2番手)
「イタリアからオースティンへ向かうフライトが遅れ、水曜日到着予定が木曜日の夜着になり、ぶっつけ本番でのフリー走行となりました。とにかく、無心で走ったという感じで一日が終わりましたが、2番手という順位に自分でもびっくりしました。自分は左回りのサーキットが大好きで、これまでもCOTAではいい走りができています。明日も引き続き、この調子をキープしたいです」
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 4番手)
「今日はポジティブな日でした。FP1は苦戦しましたが、マシンを改善することができました。グリップレベルもよくなり、事実上のトップタイムを出すことができました。いいセットアップを見つけることができました。チームはとてもいい仕事をしてくれました。明日は雨の予報なので、コンディションに合わせて準備をしたいです。重要なことは、直接Q2へ進めるようにすることです。明日の天候次第ですが、まずは、それを達成できそうです。チームに感謝しています」
トニー・アルボリーノ(Moto3 5番手)
「今日は、ブレーキングの問題を解決するために、一生懸命取り組んで、改善することができました。このサーキットは好きです。もっと前進できると思います。明日雨が降ったら、おもしろい予選になると思います。トップとの差はないので、いいリザルトを残し、ヨーロッパラウンドへ進みたいです」
佐々木歩夢(Moto3 9番手)
「思ったよりコースが荒れていたので、FP1はどのラインがいいかを見極めながらの走行となり、15番手でした。FP2はセットアップを進めながらのセッションとなりました。しかし、あまり順調にセットアップが進まず苦戦しました。それでも9番手までポジションを上げることができました。全体的にはポジティブな一日でした。明日は雨の予報ですが、ウエットコンディションでもしっかり走れるようにがんばります」
小椋藍(Moto3 17番手)
「カタールやアルゼンチンより楽しいサーキットでした。初日から攻める走りができました。順位は17番手ですが、数字以上に内容のある一日になりました。COTAは、素早く切り返しをしなければならないコーナーが多く、路面はバンピーでしたが、自分の好きなレイアウトなので楽しめました。最後のアタックは、1コーナーでミスをして、かなりタイムをロスしました。それがなければもっと上に行けたと思います。明日は雨の予報ですが、もし、ウエットコンディションになったら、Q1から走れた方が自分はいいと思っているので今日の順位は気にしていません。もちろん、ドライコンディションならダイレクトでのQ2進出を目指します」
鳥羽海渡(Moto3 23番手)
「今日はFP1、FP2ともに気持ちよく走ることができませんでした。特にバンピーな路面が続くセクター1は、何をどうやってもスピードを乗せることができませんでした。タイム差もトップとは約2秒あるので、明日がドライなら、このタイム差を縮めるために全力を尽くし、ウエットコンディションなら、一つでも上のグリッドを目指します。昨年も一昨年もこのサーキットでは結果を残せていません。今日も結果は予想以上に悪いものでしたが、明日は気持ちを切り換えて、自信を持って挑みたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 2'16.679 |
2 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +0.275 |
3 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +0.442 |
4 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +0.612 |
5 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +0.613 |
6 | 44 | A.カネット | KTM | +0.633 |
7 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +0.749 |
8 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | +0.925 |
9 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +0.977 |
10 | 16 | A.ミニョ | KTM | +1.013 |
11 | 7 | D.フォッジャ | KTM | +1.023 |
12 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | +1.058 |
13 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +1.154 |
14 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | +1.172 |
15 | 5 | J.マシア | KTM | +1.252 |
16 | 40 | D.ビンダー | KTM | +1.398 |
17 | 79 | 小椋藍 | ![]() | +1.517 |
18 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | +1.523 |
19 | 77 | V.ペレス | KTM | +1.786 |
20 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | +1.787 |
21 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | +1.931 |
22 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | +1.937 |
23 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +2.117 |
24 | 12 | F.サラク | KTM | +2.625 |
25 | 61 | C.オンジュ | KTM | +3.294 |
26 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | +3.428 |
27 | 81 | A.ヴィウ | KTM | +3.825 |
28 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | +4.552 |
29 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | +4.559 |