Round15タイタイGP

Moto3 プレビュー

会場:チャーン・インターナショナル・サーキット

多くのライダーとって初めてのサーキット。日本勢は日本GPを見据えてタイGPに挑む

Moto3クラスもアジア圏のライダーを除き、ほとんどの選手が初めて経験するサーキットとなります。そのため、いかにコースを攻略するかにかかっていますが、前戦アラゴンGPで上位につけた4選手が、終盤に入って、本来の力を発揮しているだけに今大会も注目です。

アラゴンGPで今季6勝目を挙げたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が191ポイント、アラゴンGPで2位のマルコ・ベツェッキ(KTM)が178ポイント、アラゴンGPで4位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が150ポイント、アラゴンGPで3位のエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が133ポイントで続きます。上位4選手が、このままの激戦を続ければ、タイトル争いは最終戦までもつれこむ可能性は高くなっています。それだけに、一戦一戦が勝負。今大会も厳しい戦いが繰り広げられそうです。

総合5位にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)、第13戦サンマリノGPで初優勝達成のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が総合8位。チャンピオン争いからは大きく遅れましたが、プレッシャーのない選手たちの思いきりのいい走りも注目されます。

前戦アラゴンGPで6位と調子を取り戻してきた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合15位。イデミツ・アジア・タレント・カップでチャーン・インターナショナル・サーキットを経験している佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)がサンマリノGPのケガから2戦ぶりに復帰を果たします。総合21位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、チャーン・インターナショナル・サーキット初体験となりますが、カタルニアGPの6位をしのぐベストリザルトに挑みます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「みんなにとって新しいサーキットですが、P2からみんなのスピードが上がると思います。ストレートが多いので、KTMのパフォーマンスに注目です。特にベツェッキがどんな走りをするかが楽しみです。2位と13ポイント差は多くはありませんが、この勢いを維持して、チャンピオンシップリードを広げられるようにがんばりたいと思います。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「アラゴンの雪辱を果たしたいです。重要なポイントを獲得する必要があるので、目標は表彰台獲得、そして優勝です。みんなにとって新しいサーキットなのでコースを学ぶ必要があります。できる限り短い時間で戦闘的になることが非常に重要になってきます。一番いいセットアップを見つけた人が優勝するはずです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合4位)
「アラゴンではレース前にグリッドペナルティーを科せられました。そのため戦略を変えなければならなくなりました。それでも表彰台でフィニッシュすることができました。シーズン終盤のレースに向けてこれでとても自信がつきました。タイのコースがどのような感じなのかは分かりませんが、楽しみです。力強い結果に向けて再び戦いたいです」

鈴木竜生(Moto3 総合15位)
「前戦アラゴンGPは久しぶりにトップグループで戦うことができました。しかし、表彰台に立つためには、もうワンステップないと届かないので、チーム一丸となって表彰台、優勝を狙える状態にしたいです。チャーン・インターナショナル・サーキットは初めて走るサーキットです。走ったことがある選手に聞くとシンプルで覚えやすいということなので、できるだけ早く攻略してセットアップを進めたいです。アラゴンでやっとシーズン前半の走りを取り戻せました。タイからの5戦、アラゴンの位置をしっかりキープ、それ以上を目指したいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合19位)
「前戦アラゴンGPはケガのために出場できず残念でした。アラゴンGPを終えて帰国、火曜日にタイに向けて出発します。その間、左手の治療とリハビリを続けました。手の状態は回復していますが、完全になるのは日本GPだと思います。タイはアジア・タレント・カップ時代に走っているし、2レースともに表彰台に立っています。しかし、完ぺきな状態ではないので、無理をせずポイント獲得を目指したいです。アラゴンでは、レースを走れない悔しさを存分に味わったので、その悔しさをぶつけたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合21位)
「チャーン・インターナショナル・サーキットは初めて走るサーキットなので、とても楽しみです。アジア・タレント・カップで経験したライダーはいますが、ほとんどのライダーが初めて経験するサーキットなので、できるだけ早くコースを攻略し、表彰台を目標にがんばります。チャーン・インターナショナル・サーキットは、MotoGPのゲームで見る限り、好きなレイアウトです。どんなサーキットなのか本当に楽しみです」

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