Round15タイタイGP

Moto2 プレビュー

会場:チャーン・インターナショナル・サーキット

年間王者そしてタイGP初優勝の座を掛けて、バグナイアとオリベイラによる一騎打ちが続く

Moto2クラスは、ほとんどの選手が初めて走るサーキットとなります。初日から、いかにコースを攻略するかにかかっています。それが決勝レースに大きく影響します。

チャンピオン争いは、いよいよフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)と19ポイント差で追うミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)の一騎打ちの様相となっています。前戦アラゴンGPでは、バグナイアが2位、オリベイラが7位に終わり、やや点差が開きましたが、ともに初のタイトル獲得に向けて、今大会も厳しい戦いになりそうです。

前戦アラゴンGPで2勝目を挙げた総合3位のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が、上位2人との差をわずかに縮めました。残り5戦、大きな波乱がない限り逆転は難しい状況ですが、それだけにプレッシャーのない走りで勝ち星を積み上げていくことが期待されます。

以下、ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)が総合4位、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が総合5位。サンマリノGPで5位、アラゴンGPで6位と調子を取り戻してきたホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が総合6位、今季2回目の表彰台を狙うマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が総合7位、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が総合8位、ファビオ・クアルタラロ(Speed Up Racing)が総合9位、チャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)が総合10位と僅差で続いています。

日本人勢はホームグランプリを目前にする長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)が、2戦連続今季5回目のポイント獲得を目指します。今大会、目標とするトップ10フィニッシュを果たし、日本GPに向かう意気込みです。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「長いアジアの旅は、Moto2クラスでだれも走ったことがないサーキットで始まります。そのため今週末は特別な挑戦になります。このサーキットでどう走ればいいのかだれも知りません。そのため、だれもが非常に興味深い大会になりそうです。僕たちはいい方向で仕事に取り組んでいます。ポイントでは少しアドバンテージがあります。でも残り5レースは簡単ではありませんし、速くなれるようにミスをせず、一生懸命がんばらなければなりません」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「知らないサーキットでP1をスタートするのは、いつもと違う気持ちです。しかし、この新しい状況にだれが、どのマシンが一番合うのかが分かると思うので、いろいろ興味深い初日になりそうです。いつものように予選を最大限活用して、いいグリッドからレースをしたいと思います。それができれば、上位で戦えるはずです。なぜならチームがいい仕事をしているからです」

ブラッド・ビンダー(Moto3 総合3位)
「アラゴンでポールポジションを獲得し、今シーズン2度目の優勝をしたので、タイへ向けて完ぺきに準備が整っています。これ以上いいかたちで向かうことはできません。新しいサーキットを走るときはいつだって興奮します。そのためブリーラムが楽しみです。今回のグランプリのために、ここで開催されたスーパーバイクのレースを見ました。仕事を始める準備を整えてサーキットに向かうことになります。とにかく、すべてのセッションをこれまで通りに取り組めば、日曜日にいい結果を出せると思います」

長島哲太(Moto2 総合24位)
「チャーン・インターナショナル・サーキットは、自分も初めてですが、ほとんどのライダーが初めて経験するサーキットです。まずはしっかりコースの下見を行い、できるだけ早くコース攻略を果たしたいです。目標はこれまで通りトップ10ですが、ベストリザルトを残して日本GPを迎えるようにしたいです」

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