Round09ドイツドイツGP

Moto3 決勝

2018年7月15日(日)

会場:ザクセンリンク

マルティンが2戦連続ポール・トゥ・ウインを飾る。日本人勢では佐々木が10位入賞

Moto3クラスは、スタートからゴールまで大きなトップ集団が形成され、目まぐるしくポジションが入れ替わる激戦となりました。最終的に、終盤にグループから抜け出したホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が2位以下を引き離し、今季5勝目を挙げました。タイヤに厳しいコンディションとなりましたが、グループの中でタイヤを温存したマルティンは、ラスト7周でスパート、ライバルを寄せ付けない速さで勝利を決めました。

その集団をなかなか抜け出せなかったアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が10台で繰り広げられた2位争いの中、5位でフィニッシュ。佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が10位、チームメートのアダム・ノロディンが11位。セカンドグループから遅れ、6台で繰り広げられたサードグループで健闘したロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が13位でポイントを獲得しました。

終盤、セカンドグループで9番手を走行していた小椋藍(Asia Talent Team)はラスト3周となった1コーナーで他者と接触して転倒リタイア。予選15番手からトップグループに加わった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、6周目の最終コーナーで転倒し、リタイアとなりました。

予選3番手のエネア・バスティアニーニ(Leopaed Racing)は11番手を走行していた終盤に転倒リタイアとなり、総合4位から5位へダウン。総合3位だったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)もレース中盤の16周目にトップ争いを繰り広げましたがマルティンと接触して転倒リタイアとなりました。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 優勝)
ホルヘ・マルティン「すばらしい週末になりました。マシンは完ぺきだったし、最高のペースでレースを戦うことができました。今日はレース終盤までタイヤをセーブする作戦でした。そのためトップグループの中にとどまってそのときを待ちましたが、何人かのアグレッシブなライダーもいて、(チームメートの)ファビオと接触もありました。奇跡的に転ばずにすみましたが、アレナス(ミニョ)と(ガブリエル)ロドリゴが近づいてきていたのでプッシュすることにしました。今日はすばらしい勝利を収めましたが、ベツェッキがとても強いレースをしているので気を緩めることはできません。ポイントリーダーで夏休みを迎えられるのはとても重要なことです」

アーロン・カネット(Moto3 5位)
アーロン・カネット「5位よりもいい順位でレースを終えられたと思います。何人かのライバルに比べたら自分の方がペースはよかったのですが、ストレートでパスするのがとても難しく、何度も接触するなど、最後まで厳しいレースを強いられました」

佐々木歩夢(Moto3 10位)
佐々木歩夢「今日はスタートもよくてトップグループについていけたのですが、その中でなかなかポジションを上げられず厳しいレースでした。納得のいく結果ではありませんが、5戦ぶりにポイントを獲得できたことはよかったと思います。今大会は、これまでとレースウイークの組み立てを変えたことが結果につながったと思うので、夏休み明けのチェコGPでは、今大会の流れをしっかり自分のものにしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 18位)
鳥羽海渡「今日は痛み止めを飲んで、痛みを忘れてレースに集中しました。しかし、ブレーキングはあまりよくなくて、ポジションを上げることができませんでした。後半はグループから遅れ、右手の小指の痛みも出てきて厳しいレースでした。予選で転倒して手をケガしたのがすべてだと思うし、自分のミスなので仕方ありません。短い夏休みですが、次戦までしっかりケガを治して、前半戦の課題となっている走り出しの遅さを克服できるようにしたいです」

小椋藍(Moto3 リタイア)
小椋藍、佐々木歩夢「前を走るライダーがさらに前のライダーを抜こうとしたときに一緒にはらんだので、そのイン側に入りました。しかし、アウト側に出されたライダーがライン上に戻ってきてぶつかってしまいました。自分が相手の立場なら避けられたと思うのですが、とても残念です。たらればになりますが、完走していれば6位にはなれたと思います。今回はブレーキングでも負けてけていなかったし、本当に悔しい転倒でした」

鈴木竜生(Moto3 リタイア)
鈴木竜生「今日はミディアムを選択したので、序盤からプッシュしようという作戦でした。しかし、最終コーナーでフロントから転んでしまいました。今日はいいスタートが切れてトップグループについていけたので悔しいです。チェコGPが始まるまでしっかりトレーニングをして後半戦に備えたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
188ホルヘ・マルティンHonda39'36.427
212M.ベツェッキKTM+2.515
317J.マクフィーKTM+2.571
442M.ラミレスKTM+2.936
544アーロン・カネットHonda+3.028
65J.マシアKTM+3.341
784J.コーンフェールKTM+3.532
865P.エッテルKTM+4.886
925R.フェルナンデスKTM+5.383
1071佐々木歩夢Honda+5.486
117アダム・ノロディンHonda+5.610
1216A.ミニョKTM+9.938
1348ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+10.027
148N.ブレガKTM+10.360
1522真崎一輝KTM+10.467
1623ニッコロ・アントネッリHonda+11.514
1714トニ・アルボリーノHonda+11.712
1827鳥羽海渡Honda+20.039
1910D.フォッジャKTM+31.237
2043L.グルンワルドKTM+32.768
2181S.ネパKTM+41.058
RT19G.ロドリゴKTM+3Laps
RT32小椋藍Honda+3Laps
RT33エネア・バスティアニーニHonda+5Laps
RT72アロンソ・ロペスHonda+5Laps
RT75A.アレナスKTM+7Laps
RT77V.ペレスKTM+9Laps
RT41ナカリン・アティラプワパHonda+11Laps
RT21ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+12Laps
RT24鈴木竜生Honda+22Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188ホルヘ・マルティンHonda130
212M.ベツェッキKTM123
344アーロン・カネットHonda92
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda91
533エネア・バスティアニーニHonda84
619G.ロドリゴKTM65
784J.コーンフェールKTM61
816A.ミニョKTM60
942M.ラミレスKTM57
1048ロレンソ・ダラ・ポルタHonda46
1123ニッコロ・アントネッリHonda45
1265P.エッテルKTM44
135J.マシアKTM44
1417J.マクフィーKTM39
1524鈴木竜生Honda38
1672アロンソ・ロペスHonda31
1775A.アレナスKTM30
1827鳥羽海渡Honda26
197アダム・ノロディンHonda24
2014トニ・アルボリーノHonda24
2171佐々木歩夢Honda23
2240D.ビンダーKTM20
2325R.フェルナンデスKTM13
2410D.フォッジャKTM13
2576M.ユルチェンコKTM9
2611L.ロイKTM8
278N.ブレガKTM7
2896マヌエル・パリャーニHonda6
2922真崎一輝KTM4
3041ナカリン・アティラプワパHonda2
3132小椋藍Honda1
3243L.グルンワルドKTM0
3381S.ネパKTM0
3418R.ファン・デ・ラグマットKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda196
2KTM175

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