トニー・ボウがXトライアル全6戦のうち5勝を挙げ、13年連続チャンピオンに
2019年のXトライアルは、ハンガリーのブダペストで1月に行われた開幕戦から4月開催のアンドラ大会まで、6大会で争われた。Repsol Honda Teamは、トニー・ボウと藤波貴久の2名体制。ボウは前シーズンのケガから完全に復調していなかったが、5勝と2位1回で13年連続でのタイトルを獲得。藤波は3大会に出場してランキング7位となった。
第2戦を終えた時点でボウとアダム・ラガ(TRRS)が1勝ずつの同ポイントに並んだ。Xトライアル初開催の第3戦スペイン・ビルバオ大会も、両者の一騎打ちとなり、そのファイナルではボウが先行、ラガが後攻で各セクションに挑んだ。最終セクション前の時点で、2点差でボウがリードし、注目の最終セクションを両者ともにクリーン(減点0)で抜けたことから、ボウのシーズン2勝目が決定した。
第4戦グラナダ大会でもボウが勝利を飾り、Xトライアルでの60勝を達成。さらに第5戦のフランス大会も制した。対するラガは、第4戦でファイナルに進めず3位、第5戦も3位に終わったことから、ボウがランキングの2位以下に21ポイント差をつけ、Xトライアルのタイトルを確定させた。Repsol Honda Teamに加入した07年シーズン以降、13年連続でチャンピオンとなった。最終戦はアンドラに住むボウにとってはホームとなる大会。プレッシャーもかかるなか、ラウンド1ではオールクリーンを達成し、最終的にはライバルのラガに10点差をつけての優勝となり、その喜びをチームやファンと分かち合った。