2019年のXトライアルも第4戦。今回は南スペインのグラナダでの開催となりました。Repsol Honda Teamのエース、トニー・ボウはここで再び勝利を挙げました。この勝利はボウにとって、インドア世界選手権(Xトライアル)での60勝目。シリーズ4戦中3勝を挙げたボウは、ポイントランキングでトップに位置し、さらにリードを広げています。

グラナダ・スポーツ・パレスでのXトライアル開催は10年ぶり。ここで開催された2回のXトライアルは、どちらもボウが勝利しています。ボウはちょうど1週間前に開催されたビルバオでも勝利しており、2連勝。ビルバオでは5点差だったポイントランキングのリードは、今回の結果により一気に13点差まで広がりました。

ボウは、最初の戦いであるラウンド1(9人によるいわば予選)を減点2点でクリアしました。2番手のハイメ・ブスト(ガスガス)が4点、チャンピオンシップのライバルであるアダム・ラガ(TRRS)は8点でした。

ラウンド2の対戦組み合わせは、ラウンド1の順位によって決定されます。ボウがトップ、ラガが5番手となったため、ラウンド2では、ボウはラガ、そしてミケル・ゲラバート(シェルコ)と対戦することになりました。ここでトップとなった者だけに勝利のチャンスがあり、ここで2番手となれば3位以下の順位が決定します。

ボウは5セクションをたった1点で走りきり、ラガの6点、ジェラベルトの19点を大きく引き離してトップの座を得ました。これでボウは2位以上の表彰台が確定し、ラガは3位以下が決定したことになります。

一方、ラウンド2のもう一つの対戦ではブストが勝利。ボウとブストによる優勝決定戦が、最後のショーとして観客を魅了します。

ボウは7セクションすべてでブストに勝利し、トータル減点ではブストの23点に対し7点と、ライバルを圧倒して勝利を飾りました。シーズン3勝目、今回3位となったラガとのポイント差を広げ、13度目のタイトル獲得が現実的になってきました。

2019年のXトライアルも残り2戦。次なるイベントは、スペインの首都マルセイユで3月9日に開催されます。ボウはこれに先立ち、3月3日に、ビルバオに近いラ・リオハで開催されるスペイン選手権に出場することになっています。