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1996年、SUPER GTの前身であるJGTCに初めてNSXを持ち込んだのが、チームクニミツ。
そこから、日本のGTレースにおけるNSXの歴史はスタートしたのだ。
ドライバーとして、監督として、長年にわたってNSXとともに戦い続ける高橋 国光監督が、NSX-GTへの想いを語る。

「NSXというクルマは、Hondaのモータースポーツスピリットの象徴のようなクルマです。見れば芸術品と言っていいくらいミッドシップの独特のスタイル、エンジン性能、シャシー性能がバランスしているんですね。ドライバーとして非常に『くすぐる』ところのあるクルマで、ハンドルを握っていてとにかく気持ちがいい。それに、日本でレースに参戦するよりも前に、94年・95年と、私と土屋 圭市でル・マンにチャレンジしているんですね。95年には、クラス優勝を果たすこともできましたし、それがNSX-GTにも繋がりました。私がドライバーを引退したときのクルマでもあります。そんな思い出がいっぱい詰まった存在ですから、本当はまだまだNSXには、活躍してもらいたいという気持ちはありますね」

「それはもう、特別な気持ちですね。言葉では言い表せません。チームクニミツにとって、NSX-GTでの初勝利はもてぎでしたし、このコースは得意としていますからね。私にとって1999年の引退レースもここでした。NSX-GTが最後と言うことで寂しさもある反面、これからもファンの方に喜んでもらえるレースをしたいな、という気持ちでいます」

「ドライバーとして見れば1999年にドライバーとして引退をしたとき。監督としては、2006年にあと一歩でチームタイトルが取れそうだったときですね。私は二輪も含めてずっとモータースポーツに関わってきているので、レースのことはよく知っているつもりです。それでも、やればやるほどに本当に難しい世界なので、そのときのように取り逃してしまうこともある。次にチャンスが巡ってくるのを待って、『必ずタイトルを獲ってやるぞ』という気持ちを失わずに今もチャレンジを続けています」

「もうね、毎日戦いなんですよ。何が大変というよりも、それがいつも違うというところに大変さがあるんです。クルマも同じ。まったく同じようにやっても、同じクルマができあがるとは限らないんですね。相手は機械のはずなのに、まるで生き物を相手にしているような……。そういう部分がモータースポーツの難しさですね」

「外から見ていると、もしかしたらシートに座ってハンドルを切っているだけのように見えることもあるかもしれません。でも、ドライバーたちは本当にマシンと『格闘』しているんですね。真夏のレースなんかだと、走り終えたあとに、何キロも体重が減ってしまうぐらいに。ドライバーにしてみれば、まさに『じゃじゃ馬を乗りこなす』という意識です。それを、なんとか自分の手綱さばきで、ムチさばきで走らせるんです。そんなドライバーたちのために、エンジニアがいろいろな工夫を施して、少しでも速く走らせられるように努力をします。そんなところにも想いを巡らせていただくと、モータースポーツは何倍にも魅力的なスポーツとしてお楽しみいただけるのではないかな、と思います」

「NSXに込められていた『夢』を語り継ぎ、受け継いでいけるようなマシンであってほしいですね。そして、これからも、いつまでもモータースポーツのすばらしさを伝えていきたいと思っています」