ヨーロッパGP初日、チャントラ選手は20番手、アンディ選手は25番手で終えました。両選手とも本日のフリー走行を通して乾湿入り混じった路面に悩まされましたが、明日の予選での理想的な走行の実現に向けて十分な情報を手に入れました。
ソムキアット・チャントラ(20番手)
「難しいレースウイークの始まりでした。朝は前日の雨の影響でウエット、午後はドライと乾湿入り混じった路面状況。そしてたくさんの転倒。僕自身、FP1で軽い転倒をしてしまいましたが、完全に路面が濡れている状況でもフィーリングはとてもよかったです。午後のFP2のスタート直後はまだ完全なドライ路面ではなく、走れるラインも限られていました。ただ、僕のマシンのセッティングはしっかりできていて、状態は完ぺきでした。アタックしていたラップの最終コーナーでミスをしてウエット路面に出てしまいマシンを止められず、Q2に進出できるラップタイムを取り損ねました。転倒を避けることはできましたが、とても残念です。明日も、Q2進出を目標に、しっかりと走ります」
アンディ・ファリド・イズディハール(25番手)
「ウエット・コンディションの状態でFP1が始まりましたが、僕は速く走ることができませんでした。僕はル・マンでは濡れた路面で何度も転倒してしまったので、今回は一歩一歩着実に進むことを選びました。最後にはフィーリングもよくなり、自信を取り戻すことができました。午後のFP2になっても路面は完全なドライではなく、スリックタイヤの使用は可能ではあったものの、このコンディションでどうすれば速く走れるかを把握するまでにいくらか時間がかかりました。明日も、しっかりと改善を進めて走ります」
青山博一|チーム監督
「昨日から降り続く雨の影響で、今朝の路面コンディションはとても複雑なものでした。我々の選手たちは慎重に走行を始め、周回ごとにタイムを改善していきました。理想的とは言えない状態ではありましたが、午後には路面状況も改善し、スリックタイヤでの走行が可能となりました。イズディハール選手は路面がまだ少し濡れているときに彼の本来持つスキルを垣間見せてくれましたが、路面が乾き始めると、ポジションを落としてしまいました。残念ながらイズディハール選手は、今日の走行ではよりよいタイムを出すためのベストなタイヤ選択ができませんでした。明日は、タイヤ選択をしっかりとすれば、タイムも改善して行けると思います。チャントラ選手はうまくタイヤを選択できたこともあり、トップ10に近づくタイムで走れていたのですが、残念ながらミスを犯してしまい、タイムを更新できませんでした。明日も、彼らの走りに期待しています」
順位 | No. | ライダー | チーム | タイム |
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20 | 35 | ソムキアット・チャントラ | IDEMITSU Honda Team Asia | 1'37.855 |
25 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハール | IDEMITSU Honda Team Asia | 1'38.457 |