Round04スポーツランドSUGO
JSB1000 決勝
2018年6月16日(土)~17(日)
宮城県
全日本ロードレース選手権第4戦が宮城県スポーツランドSUGOで行われました。今大会のJSB1000は、2レース開催。ウエット宣言がされての予選となりましたが、路面は乾いていく方向となりました。気温は低く、走行開始の路面温度は16℃と、事前テストとは異なるコンデションでのタイムアタックとなりました。3度も赤旗が出る波乱の予選となり、2度再開されましたが、3度目の赤旗で終了となりました。この予選のベストラップでレース1のグリッドが決まり、セカンドタイムでレース2のグリッドが決まります。
レース1のポールポジションは中須賀克行(ヤマハ)。Honda勢は高橋巧(Team HRC)は3番手、清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)が4番手、高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)が6番手、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が10番手となりました。以下、日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)が12番手、ザクワン・ザイディ(Honda Asia Dream)は転倒を喫し17番手、秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)は接触転倒で4周しかできず18番手となりました。
予選と同日に行われたレース1決勝は曇り空でのスタート。雨が時折落ちるコンデションとなりました。ウォームアップランで2番グリッドの渡辺一樹(スズキ)、6番グリッドの高橋裕紀、11番グリッドの星野知也(BMW)が多重クラッシュとなり赤旗中断。レースディレイとなりましたが、周回数は変わらず25周でのレースが行われました。
ホールショットを奪ったのは高橋巧でしたが、3コーナーで清成が首位を奪い、レースをリードします。その後、2番手に中須賀が上がって清成を追います。高橋巧は3番手、4番手に高橋裕紀、5番手に加賀山就臣(スズキ)。オープニングラップを制したのは清成で、中須賀、高橋巧がトップ集団を形成します。3ラップ目に中須賀が首位に立ち、高橋巧が2番手、清成は3番手、4番手高橋裕紀と続きます。4ラップ目には水野が7番手浮上、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)も8番手に浮上します。秋吉は11番手までポジションをばん回してきました。
5ラップ目、トップの中須賀と2番手の高橋巧が1分27秒台に入れて、3番手以下を引き離し始めます。首位の中須賀と、高橋巧の差はコンマ2秒、その4秒後方に清成、さらに2秒差で高橋裕紀が続きます。5番手争いを加賀山、野左根航汰(ヤマハ)、水野で繰り広げます。秋吉は9番手まで浮上、10番手に濱原のオーダー。8ラップ目には水野が5番手へと追い上げ、その背後に野左根がつけます。秋吉は8番手へとポジションを上げてきました。
10ラップ目、中須賀のトップは変わらず、高橋巧が2番手、3番手に清成、4番手に高橋裕紀、5番手には野左根が上がり、6番手に水野、秋吉は7番手となります。13ラップ目、野左根が4番手に上がり、高橋裕紀が5番手とオーダーが変化します。
トップの中須賀、高橋巧は1分26秒台に入れてハイペースで飛ばし、3番手以下を大きく引き離します。野左根は1分27秒台にタイムアップして清成に迫り、16ラップ目には3番手に浮上しペースアップ。4番手以降は大きく離れて清成、水野、高橋裕紀、秋吉と続きました。水野は19ラップ目に清成をパスして4番手浮上し追い上げます。秋吉も高橋裕紀をとらえ6番手となり、5番手清成に迫ります。
25周を走りきり中須賀が優勝、高橋巧が2位、野左根が3位で表彰台に登壇。4位には水野が入り、JSB1000クラス自己最高位を獲得。秋吉は予選18番手から5位までばん回してチェッカーを受けました。清成は7位、高橋裕紀は8位。ザイディは13位でポイントを獲得。濱原は14位、日浦はスタート直後にピットインし、そのままリタイアとなりました。
高橋巧(JSB1000 レース1 2位)
「事前テストでは、いい感触をつかむことができずタイムも伸びなかったので、厳しい戦いになるだろうと覚悟していました。昨年は雨のレースで圧勝できていることもあり、難しいコンデションの方が、現状のマシンで勝負できると思っていました。予選、決勝と微妙なコンデションでしたが、自分のライディングを変えるなど、試しながらタイムアップすることができたので、前進することができたと思います。正直、2位になるのは厳しいと思っていましたが、それが達成できたということは、マシンの方向性が間違ってはいないという確認ができたということでもあるので、これを進めて、レース2では中須賀選手とバトルができるように力を尽くしたいと思います」
宇川徹|Team HRC監督
「前戦のオートポリスを終えてから、高橋巧選手の要望を聞き、フロントフォーク、リアサスペンション、タイヤのホイールサイズを見直すなどしてSUGOの事前テストに挑みました。そこで確認をしましたが、まだ要望に応えられずにタイムが伸びませんでした。そこから、できる範囲の準備をしてレースウイークに入りました。予選、決勝と事前テストとは違うコンデションの中で、現状のベストな結果が2位だったと受け止めています。しっかりレースを走りきってくれ、26秒台にタイムアップしてくれたことでデータが残りました。それを活かしてレース2では、いいパフォーマンスができるようにしたいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | 中須賀克行 | ヤマハ | 25 | 36'35.909 |
2 | 1 | 高橋巧 | ![]() | 25 | +5.530 |
3 | 5 | 野左根航汰 | ヤマハ | 25 | +32.225 |
4 | 634 | 水野涼 | ![]() | 25 | +43.496 |
5 | 090 | 秋吉耕佑 | ![]() | 25 | +49.418 |
6 | 11 | 渡辺一馬 | カワサキ | 25 | +49.631 |
7 | 23 | 清成龍一 | ![]() | 25 | +51.119 |
8 | 72 | 高橋裕紀 | ![]() | 25 | +56.675 |
9 | 12 | 津田拓也 | スズキ | 25 | +58.376 |
10 | 26 | 渡辺一樹 | スズキ | 25 | +59.808 |
13 | 51 | ザクワン・ザイディ | ![]() | 25 | +1'25.942 |
14 | 7 | 濱原颯道 | ![]() | 25 | +1'30.032 |
20 | 32 | 中村知雅 | ![]() | 24 | +1Lap |
22 | 53 | 高田昌明 | ![]() | 23 | +2Laps |
RT | 20 | 日浦大治朗 | ![]() | 1 | +24Laps |