Round04日本スポーツランドSUGO

JSB1000 決勝

2018年6月16日(土)~17(日)

宮城県

高橋巧がレース1に続き
2位表彰台を獲得

全日本ロードレース選手権の第4戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催。17日にはJSB1000クラスのレース2が行われました。

JSB1000のレース2は予選のセカンドタイムでグリッドが決まり、中須賀(ヤマハ)がポールポジション、高橋巧(Team HRC)が3番手、清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)が4番手を獲得。また、高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)が6番手、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が9番手、日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)が14番手となりました。さらに、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が15番手、予選で転倒があったザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream)は17番手、接触転倒があった秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)は23番手からのスタートとなりました。

レース2は高橋巧がスタートダッシュを決め、ホールショットを奪いリードを広げます。それを高橋裕紀、津田(スズキ)、中須賀、渡辺一馬(カワサキ)、加賀山(スズキ)、清成が追います。オープニングラップをトップで通過した高橋巧の背後に2番手に浮上した中須賀が迫ります。トップの2台は1分27秒台のタイムを記録し、3番手以下を早くも引き離します。3番手の高橋裕紀、4番手の津田は単独走行。5番手争いを、野左根(ヤマハ)、渡辺一馬、加賀山、清成、水野が繰り広げます。

5ラップ目に中須賀が1分26秒を記録し、高橋巧との差を詰めます。5番手争いを抜けた野左根が1分27秒台にタイムアップして津田を捉えます。6ラップ目のシケインで中須賀が高橋巧をパスしてトップに浮上し、高橋巧は2番手。高橋裕紀の背後に野左根が迫ります。

7ラップ目、中須賀、高橋巧、野左根、高橋裕紀、津田の順番となり、水野が6番手に浮上します。8ラップ目に高橋巧は1分26秒台のタイムを記録し、中須賀に迫ります。高橋巧は9ラップ目にもタイムアップを果たし、その差を0.166秒として中須賀の背後に迫ります。3番手で野左根が単独走行。高橋裕紀と津田が4番手争いを繰り広げ、6番手に渡辺一樹が浮上。水野、渡辺一馬と続きます。9番手は清成が単独走行。

トップの中須賀、2番手の高橋巧はハイペースで周回を重ねます。13ラップ目にはその差がを0.086秒に詰め、ファステストラップをお互いに塗り替えながら一騎打ちのバトルを繰り広げます。17ラップ目の1コーナーで高橋巧がオーバーラン。コースに復帰しますが、その差は1秒153と広がってしまいます。しかし、高橋巧は1分26秒553でファステストラップを更新すると、その差を0.923秒と詰め、再び背後に迫ります。3番手野左根、4番手津田がそれぞれ単独走行。5番手高橋裕紀の背後に6番手争いを制して渡辺一樹が迫ります。7番手争いの渡辺一馬、水野に清成が追いつきます。

21ラップ目、高橋巧は1分26秒490とさらにタイムアップして中須賀の背後に迫り、その差を0.329秒とします。22ラップ目、高橋巧は中須賀に迫り、馬の背で並び、前に出たのですが、止まり切れずにオーバーラン。コースに復帰しますが、その差は7秒973と広がります。高橋巧は再びペースアップして中須賀を追いますが届かず。中須賀が優勝し、2位高橋巧、3位野左根となりました。高橋裕紀は6位、水野は8位、清成は9位。10位には1分28秒台で追い上げた秋吉が入りました。12位に日浦大治朗、濱原は17位、ザクワンが20位でチェッカーを受けました。

コメント

高橋巧(JSB1000 レース2 2位)高橋巧
「レース1では、事前テストで履いていないタイヤでのレースでしたが、今回は事前テストで履いたタイヤでのレースでした。マシンの仕上がりに関して安心感があったこともあり、序盤から積極的に攻めることができました。中須賀選手をなんとかパスしたいと思って狙っていましたが、隙がなく、ミスもないので、前に出るタイミングを探していました。しかし、前に出ることができずに中須賀選手のラインやライディングを研究しながら、周回を重ねました。レース1よりは追い詰めることができ、勝負できるレベルにきたと思います。次のレースは鈴鹿8耐になりますが、そこでは負けないようにレベルアップして挑みたいと思います」

宇川徹|Team HRC監督
「勝てなかったことは残念に思いますし、悔しいですが、見応えのあるレースをしてくれたと思います。レース1からマシンに変更を加え進歩したことを示してくれました。決勝中に自己ベストを更新し追い上げ、コースオフしながらも、追いつき、もう少しで抜くところまできたことは、これまでのアプローチが間違ってないということ。ここから、さらに進めていきます。ここからは、鈴鹿8耐へのテストに入ります。そこで、全日本ロードレース前半戦の戦いで得たデータをベースに、勝てるマシン作りを進めていきたいと思います」

水野涼(JSB1000 レース2 8位)水野涼
「レース1ではタイヤ選択がよく、ペースアップして走ることができました。自己最高位となる4位になることができ、自信になりました。レース2では、路面温度も上がり、感触が変わったことで、マシンとタイヤのよいところを引き出すことができませんでした。序盤のペースはよかったのですが、それを維持することができずに終わりました。それでも、レースを重ねるたびに、学ぶことができていますし、今回の経験を活かしていきたいと思います。次は鈴鹿8耐に向けて、しっかりと取り組みます」

JSB1000 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121中須賀克行ヤマハ 25 36'24.614
21高橋巧Honda 25 +6.833
35野左根航汰ヤマハ 25 +20.808
412津田拓也スズキ 25 +26.833
526渡辺一樹スズキ 25 +37.890
672高橋裕紀Honda 25 +41.462
711渡辺一馬カワサキ 25 +44.196
8634水野涼Honda 25 +44.669
923清成龍一Honda 25 +45.127
10090秋吉耕佑Honda 25 +53.676
1220日浦大治朗Honda 25 +1'01.533
177濱原颯道Honda 25 +1'27.268
2051ザクワン・ザイディHonda 24 +1Lap
2432中村知雅Honda 24 +1Lap
2653高田昌明Honda 23 +2Laps

JSB1000 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
121中須賀克行ヤマハ162
211渡辺一馬カワサキ128
31高橋巧Honda128
472高橋裕紀Honda108
512津田拓也スズキ98
6090秋吉耕佑Honda94
726渡辺一樹スズキ92
85野左根航汰ヤマハ91
923清成龍一Honda71
10634水野涼Honda64
178山口辰也Honda35
1851ザクワン・ザイディHonda35
2120日浦大治朗Honda24
227濱原颯道Honda24
2940小島一浩Honda2
3132中村知雅Honda 1
3243中津原尚宏Honda1

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