 |
|
 |
 |
 |
全日本モトクロス選手権
近畿・名阪
[2002.09.08] |
|
第8戦 近畿大会(奈良県・名阪スポーツランド) |
2002年 9月8日開催 |
|
天候:晴れ時々曇り一時にわか雨 気温:26℃ コースコンディション:ドライ
観客:13,255人
|
高濱総合3位入賞!
 |

1ヵ月半の夏休みの後、全日本選手権の大詰めに突入する第8戦が、今季開幕戦の舞台でもある名阪スポーツランドで開催された。ランキング2位につける小田切は、ヒート1スタート直後の転倒の影響で、15/15位と低迷したが、高濱は総合3位(3/3)入賞を果たした。公式練習時からいつになく攻めていた高濱は、両ヒートともトップを快走しながら、転倒で惜しくもポジションを明け渡してしまったが、優勝者を上回るベストラップをマークするなど、ポテンシャルのすべてを見せてくれた。 |
|
日本列島に停滞する秋雨前線と気圧配置の影響で、雲の動きが早く、刻一刻と変わる天候の下で今大会は行われた。金曜に降った雨で、土曜のコースはウェットからドライ。日曜日は時折にわか雨に見舞われながらも、山砂の水はけの良さもあって、概ねドライコンディションだった。
●250ヒート1
ホールショットを取った成田に続き、高濱が2番手につけた。小田切はスタート直後のヘアピンコーナーで転倒を喫した際に後続車にひかれ、最後尾からの再スタートとなった。リーダーの成田は、序盤から独走態勢に持ち込もうとしたが、背後につけた高濱が猛烈なチャージで差を縮め、4周目にトップに躍り出た。
リーダーとなった高濱は、ファステストラップを叩き出すハイペースで成田を引き離していった。しかし6周目の転倒で2位、7周目にも転倒で3位に下がり、高濱は再び追う立場となる。終盤になると、2位の小池田をラストスパートで追い詰めた高濱だったが、結局挽回はならず、成田、小池田に次ぐ3位でチェッカーを受けた。一方、小田切は最後尾から15位まで追い上げた。
●250ヒート2
1周目からトップに立ったのは成田。高濱は小池田を挟んだ3番手、小田切は14番手につけた。一時リーダーは小池田に代わったが、2周ほどで成田がその座を奪い返す。6周目には高濱が2番手に浮上し、目の前の成田へのチャージを開始した。小田切は9番手までポジションを挽回した後、転倒で16番手まで脱落。苦しい位置からの出直しを強いられた。
高濱は中盤ペースの衰えた成田を捕え、13周目にはトップに立ち、その後の高濱の快走は、成田を7秒も引き離すほど素晴らしいものだったが、大詰めの30分目前で転倒自滅。リーダーの座を成田に明け渡した高濱は、3番手まで後退してしまった。結局、成田、小池田、高濱というヒート1同様の順位でフィニッシュ。一方の小田切は、15位と不本意な成績となったが、依然としてランキング2位を死守している。
●125ヒート1
加賀がオープニングラップから独走。スタートから5番手だった戸田が、3周目には2番手に浮上し、前を行く加賀との差を詰めたが、次の周には後方から追い上げてきた小島に先行された。レースは7周目からトップに立った小島が独走で優勝。戸田は中盤に渡辺にもかわされ、4位でチェッカーを受けた。芹沢はスタート直後と中盤の転倒により、8位にとどまった。
●125ヒート2
スタート直前からにわか雨が降ったが、1周目から飛び出したのは、またしても加賀だった。Honda勢の筆頭は、5番手につけた小方。芹沢はスタートでアクシデントに巻き込まれ、26番手からポジションアップを図る。10分過ぎ頃から三つ巴の3位争いに加わった小方は、中盤一時5番手まで後退したが、30分経過する間際に逆襲に成功。加賀、渡辺、小島に続く4位でチェッカーを受けた。芹沢は最高尾から6位まで挽回した。
250
高濱龍一郎(3/3位)
今日は転んでばかり。ヒート1は2回転んで、ヒート2では1回転びました。ヒート1は早めに前に出ることができたのに、元気良く走ってた矢先に転んで3位。もったいないことをしました。転倒した後に焦ってしまって、またすぐに転んだし……。ヒート2ではトップを走っていたんだけど、後ろにいた成田君を引き離そうと思って、ペースを上げたところでフロントが流れて転んでしまった。なかなか自分のレースができないんですが、チームのスタッフや監督の助けも大きくあったので、とにかく最後まで手を抜かずに走ると決めていました。成田君も確かに速いけど、次は何とか抑えて勝ちたいと思っています。
小田切一剛(15/15位)
ヒート1では、いきなり1周目の最初の方で転んでしまい、とても残念でした。目の前のライダーが転んで、そのバイクに自分が絡んでしまったんです。その時に全身が強く地面に叩きつけられて、特に頭と左ヒジを打ってしまいました。すぐにバイクを起こして走ったんですが、痛くてレースにならないような感じでしたね。そのダメージが結構大きくて、ヒート2でもペースを上げることができませんでした。レースだから仕方ない部分もありますが、これから終盤戦が大事なところだっただけに残念です。スタートが決まらないのが課題ですね。次の広島まで時間はあるし、大怪我ではないので早く体を治して頑張りたいです。
125
小方 誠(10/4位)
ヒート1はスタート直後にコースアウトして順位を下げてしまったのもあって、なかなか前に出られなかったです。でもヒート2はスタートが上手く決まって、前の方の位置でレースすることができたのは良かったです。ただ、トップの加賀さんにはすぐ差をつけられて、一緒に走ることができなかったのが課題ですね。藤沢が終わってから後、結構トレーニングを積んでいたおかげで体力的には楽になりました。でも、みんな速いので自分はまだまだ体力不足ですね。次は表彰台に上がれるように頑張ります。
芹沢 直樹(8/6位)
ヒート1の敗因は、1コーナーで転んでしまったことですね。そこから追い上げてポイント圏内まできたところで、再び転んでしまいました。今回のコースは特にスタートが重要になるんですけど、昨日の予選でも転んで順位を落としてしまい、決勝で良いグリッドを選べなかったのが大きく影響してます。ヒート2でもまったくスタートが決まらなくて、目の前のライダーが転び、そのアクシデントに巻き込まれて出遅れてしまっていた。もう今は失うものは何もないという気持ちで、勝つことだけを考えたい。残りの2レースは、全部取るつもりで行きます。
戸田 蔵人(4/11位)
今日は上手く乗れてなかったですね。自分の体に余分な力が入っている感じで、そのため腕が上がってしまうんだと思います。ヒート1はスタートでちょっと出遅れてしまったんですが、1コーナーまでに数台抜くことができた。そのままレース中盤までのペースは良かったんだけど、最後の方まで持続させることができませんでした。ヒート1は4位になれたけど、コースに対してリラックスして走ることができれば、もっと上手くいくはず。今の前半のペースを後半まで持続させるのが自分の課題だと思ってるし、難しいところでもありますね。
レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
JMX オフィシャルサイト |
 |
 |
|