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全日本モトクロス選手権
北海道・わっさむ
[2002.07.07] |
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第6戦 北海道大会(北海道・わっさむサーキット) |
2002年 7月7日開催 |
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天候:雨 気温:18℃ コースコンディション:ウェット 観客:7,500人
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高濱が混戦のレースを抜け出し3位表彰台に!
中山は自己最高の2位表彰台を獲得!
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シーズンも後半戦に突入した全日本選手権は、前回の菅生大会より1ヵ月弱のインターバルを置いて北海道に上陸した。決勝直前から降りだした雨の影響でスリッピーなコンディションの中、高濱がヒート1でスタートの出遅れを挽回して3位入賞。ヒート2ではCRFを駆るTEスポーツの中山が、自己ベストの2位入賞を果たした。 |
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予選、決勝日とも低い雲に覆われたわっさむサーキット。朝のフリー走行まではほこりも立たず、レースはベストコンディションになると思われた。しかし、国際A級125決勝ヒート1が始まる頃になると、天候は徐々に崩れ始めていった。このため両ヒートを通じ、タイヤチョイスがレースの行方を大きく左右することとなった。路面は元々ハード系。雨量はさほどではなかったためマディには至らず、硬質路の表面が濡れた滑りやすいコンディションとなった。
●250ヒート1
ホールショットを決めた成田に続いて、チームHRCの小田切が2番手につけた。高濱はスタートで出遅れ、ほぼ最後尾からの苦しい追い上げとなる。
小田切はタイヤの選択を誤り、濡れた路面にペースを上げることができない。このため順位を一気に落としていった。高濱は8周目までに10番手のポジションに回復。さらに上位を狙っていた。
独走態勢だった成田は、雨で滑る路面に苦しめられ、2番手にいた小池田が急接近。終盤になると代わってトップを奪った小池田がレースをリードする。最終ラップ、再逆転を狙う成田が迫ったが、登り坂で成田がトラクションを失いストップ。順位を大きく下げた。
高濱は最後まであきらめない驚異的な追い上げを見せて、3位の表彰台をゲット。小田切はさらに悪化する路面コンディションに、ペースアップもままならず10位に終わった。
●250ヒート2
増田、成田、小池田、釘村、小田切の順でレースはスタートした。高濱は9番手から上位を狙う展開となる。4周目には、成田の転倒により小田切が3番手に浮上。後ろにはTEスポーツの中山と、追い上げた高濱が続いた。
中盤になると、小田切、中山、高濱の3番手争いが激しくなる。ワークスマシン2台に挟まれた中山だったが、7周目に小田切をかわして3番手浮上。中山はなおも追撃の手を緩めず、ペースの衰えた小池田を12周目に捉え2位のポジションを確保した。
HRC同士の2台は、その後も激しく競り合っていたが、小田切に仕掛けた高濱がジャンプで転倒。レースは増田、中山、小池田の順にチェッカーとなり、小田切は4位でフィニッシュした。
●125ヒート1
弱い雨が降り出した中で、レースはスタート。ホールショットを獲ったのは加賀。しかし順位はすぐに入れ替わり、小島が2周目からトップに立つ。芹沢は4番手から上位進出を狙っていたが、ペースが上がらずに苦しんでいた。レース中盤、その芹沢をかわし戸田が4番手に浮上。先行していた渡辺のエンストの間に順位を1つ上げると、14周目には加賀もパスし、戸田が2番手。終盤、加賀が再び戸田に接近したが、逃げ切った戸田が2位表彰台を得た。
●125ヒート2
小雨が続き、コンディションがウェットへと変わったヒート2。ホールショットを決めたのは芹沢だった。以下、加賀、小島と続く。芹沢は滑る路面に対して序盤からハイペースを保ち、逃げの構えを見せたが、2番手に浮上した小島が徐々に間合いを詰めてきた。7周目からはサイドバイサイドになり、9周目には小島の先行を許してしまった。なんとか食らいつこうとした芹沢だが、小島のラストスパートによって差が開き芹沢は2位でチェッカーを受けた。
250
高濱龍一郎(3/12位)
ヒート1は晴れ用のタイヤだったけど、3位に入れたしうまくレースできた。ヒート2はフィニッシュジャンプを無理やり飛んで、最後に転んでしまった。こけなければ3位になれたけど、やっぱり負けたくはなかったので攻めたんです。でも前が小田切さんで、なかなか抜きにくい状況になってしまった。やっぱりチームメイトじゃないですか。強引にはいけないですよ。でもいつもみたいに強引に抜くことができてたら、もっとペースも上げられたはず。慎重になりすぎてたかもしれない。でも、それもこれもレースだから仕方ない。次は自分を立て直して、気合い入れて勝ちを狙います。もちろんいける自信はあります。
小田切一剛(10/4位)
ヒート1もヒート2もタイヤの選択ミスでした。特にヒート1は、ただ抜かれるばかりで厳しい展開。ヒート2こそは、と思ったんだけど、硬い路面もあるのでオールラウンド系のタイヤを選んだのがよくなかったかもしれません。石が多くて、飛び石がヒザに当たったときは凄く痛かったです。次の藤沢は、ちょっと家から離れているけど、地元と言えるコースなので、良い結果を残したいと思う。体調も良くなってきているので……。
中山 裕(14/2位)
表彰台は2年前の名阪以来です。しかも2位なんて、かなり嬉しいです。ゴールする前、サインボードで「P2」というのがちらほら見えたんですけど、ほんとかな?って思いながら走ってた。でも、少しずつ抜いていってたんで、もしかしたらそうかもしれないと思って、意外と落ち着いてレースできた感じです。無理して抜いたところもあるんですけど、でもペースも良かったし、うまいところにいけたんじゃないかな。
125
芹沢 直樹(10/2位)
タイム差のないコースなので、しぶとく走っていこうとしたんだけど、ヒート1ではタイヤの選択ミスもあって、だらしない走りだった。雨が降ると思って軟質のパターンを選んだんだけど、降らずにペースが上げられなかった。ヒート2はタイヤも決まり、スタートが出られたのでガンガン攻めていったんだけど、小島君も速くて前に出られてしまった。なかなか勝てないのは悔しいけど、次の藤沢こそは勝ちにいくつもりです。
戸田 蔵人(2/8位)
2位でも納得はいかないんです。ハンドルバーに胸を打ちつけてしまって、ペースを上げることができなかった。2位まで上がるのに、時間がかかりすぎましたね、今回から新しいサスペンションを使用しているんですが、まだ自分がサスに適応し切れてない面もある。もっと高いイメージで走らないといけないと思ってます。
レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
JMX オフィシャルサイト |
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