2016.11.12 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第20戦 ブラジルGP ブラジルGP 予選

ブラジルGP 予選

オートドロモ・ホセ・カルロス・パーチェ、11月12日(土)

「トップ10からスタートできるのはいいことです」

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フェルナンド・アロンソは、土曜日の午後に行われた3つの予選セッションすべてにおいて、力強いラップタイムを叩き出し、明日のブラジルGPを10番手からスタートします。

一方、ジェンソン・バトンは、FP3および予選の両方で満足のいくバランスを見つけることができず、明日は17番手からスタートします。バトンはマシンのペース不足に当惑しているものの、チームは残存する問題を解決すべく今夜、データを解析します。

明日は雨が予想されているため、今週末にできることはまだたくさんあります。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP3 12番手 1分13.002秒(トップとの差 +1.262秒) 12周
Q1 11番手 1分12.700秒(オプションタイヤ)  
Q2 7番手 1分12.312秒(オプションタイヤ)  
Q3 10番手 1分12.266秒(オプションタイヤ)  

「今日はドライブするのが本当に楽しかったですし、マシンに対して確固たる自信を持つことができました。今日の涼しい天候は、昨日の高温のコンディションよりも我々のマシンに合っているようですし、マシンの実力を最大限に引き出すことができました。

それでも、FP3終了時点ではまだペース不足だったため、少し心配していました。また、ジェンソンがQ1敗退となったのを見て、さらに心配になりました。「今日は我々にとっていい土曜日にはならない!」と思っていたものの、幸いにも、私のマシンは予選で使用した5組のオプションタイヤそれぞれで、すばらしい反応を示してくれました。

マシンが繰り返しいいパフォーマンスをしてくれました。コース上に出るたびに、さらに0.1秒タイムを縮めることができ、限界まで攻めながらもさらに少しペースを上げることができたのです。

昨日のフリー走行では走行時間を失いましたが、その影響が明日のレースで出ないことを願っています。ほかのドライバーは全く異なる天候の中、ロングランを実施しているからです。明日は気温がさらに下がり、雨が降ることも予想されています。ですから、トップ10からスタートできるのはいいことです」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP3 18番手 1分13.750秒(トップとの差 +2.010秒) 9周
Q1 17番手 1分13.276秒(オプションタイヤ)  

「昨日はマシンのバランスが非常によく、FP2では10番手の速さでした。ところが今日は全く別のマシンのようでした。

なにかが間違っていることは明らかです。マシンがこのような感触になる理由はないものの、そのような状態が今朝から続いています。ペース不足ですし、フラストレーションが溜まります。

涼しいコンディションでは、リアのグリップと安定性が少し増す傾向があるので、今日は高速走行時にはフロントの操作性が良かったです。ただ、低速コーナーでは、リアだけに負担がかかりタイヤをダメにしてしまうので、その後はグリップがなくなってしまいます。

ただ、今日という日はもう終わってしまいました。明日は明日の風が吹く、です」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今のところ、やや難しい週末です。ただ、我々は問題を解決するために懸命に努力しました。

昨日は、両マシンをFP2の最後まで走行させることができませんでした。そして今朝は、フェルナンドのマシンにギアボックスセンサーの不具合があり、FP3の序盤で出遅れました。その後、午前中のフリー走行の終了直前に今度はジェンソンのマシンに不具合が発生し、ISSとECUを交換しなければなりませんでした。

我々のエンジニアとメカニックは、問題が発生したことをすぐに報告し、その解決に向けて非常に堅実に仕事をしてくれました。従って、週末にこれ以上問題が発生しないことを願いましょう。

一方ジェンソンは、昨日はいい走りをみせていたものの、今日はマシンをうまく機能させることができませんでした。彼はマシンのバランスに常に悩み、ペース不足に当惑していました。我々は今夜すべてのデータを精査し、明日のレースでジェンソンがよりいいチャンスをつかめるようにします。

今日の涼しいコンディションが、フェルナンドにとってうまく働いたことは確かです。彼は午後の予選でマシンを操ることを大いに楽しみ、Q2では7番手につけるほどプッシュしていました。予選10番手というポジションは、彼の懸命な努力の結果です。

明日はドライとウエットが入り混じったコンディションになることが予想されていますが、明日の決勝ではより力強いパフォーマンスを披露できると考えています」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「初日である金曜日と本日のFP3は、あまりにもコンディションが異なり、今日のFP3に関しては天候も不安定だったために、なかなか2台の実力を測るのが難しい状況でした。ただ予選では、フェルナンドが実力で再びQ3に進出し、いい結果となりました。Q3では、本人も満足のとてもいい走りでしたので、もう少し上のポジションを獲得できると思っていたものの、わずかな差で10番手となってしまったのが唯一残念な部分でした。

一方のジェンソンは、昨日と本日のコンディションが変化する中、マシンのバランスが変わってしまったのか、うまくまとめられず、ガレージの反対側とは大きな差がついたQ1敗退となってしまいました。今夜は原因の特定を行うとともに、明日のレースでの作戦を立て直す必要があります」

フリー走行3

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'11.740
244ルイス・ハミルトン Mercedes+0.093
35セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.219
47キミ・ライコネン Ferrari+0.287
533マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.337
63ダニエル・リカルド Red Bull+0.547
777バルテッリ・ボッタス Williams+0.874
830ジョリオン・パーマー Renault+1.228
919フェリペ・マッサ Williams+1.250
1014フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.262
1127ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.463
1211セルジオ・ペレス Force India+1.491
1320ケビン・マグヌッセン Renault+1.515
1455カルロス・サインツ Toro Rosso+1.553
158ロマン・グロージャン Haas+1.604
1621エステバン・グティエレスHaas+1.856
1726ダニール・クビアト Toro Rosso+1.869
1822ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+2.010
1994パスカル・ウェーレイン Manor+2.232
2012フェリペ・ナスルSauber+2.252
2131エステバン・オコン Manor+2.482
229マーカス・エリクソン Sauber

予選リザルト

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'10.736
26ニコ・ロズベルグMercedes1'10.838
37キミ・ライコネン Ferrari1'11.404
433マックス・フェルスタッペン Red Bull1'11.485
55セバスチャン・ベッテル Ferrari1'11.495
63ダニエル・リカルド Red Bull1'11.540
78ロマン・グロージャン Haas1'11.937
827ニコ・ヒュルケンベルグ Force India1'12.104
911セルジオ・ペレス Force India1'12.165
1014フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda1'12.266
以下Q2にて決定
1177バルテッリ・ボッタス Williams1'12.420
1221エステバン・グティエレスHaas1'12.431
1319フェリペ・マッサ Williams1'12.521
1426ダニール・クビアト Toro Rosso1'12.726
1555カルロス・サインツ Toro Rosso1'12.920
1630ジョリオン・パーマー Renault1'13.258
以下Q1にて決定
1722ジェンソン・バトンMcLaren-Honda1'13.276
1820ケビン・マグヌッセン Renault1'13.410
1994パスカル・ウェーレイン Manor1'13.427
2031エステバン・オコン Manor1'13.432
219マーカス・エリクソン Sauber1'13.623
2212フェリペ・ナスルSauber1'13.681

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン