「トップ10からスタートできるのはいいことです」
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フェルナンド・アロンソは、土曜日の午後に行われた3つの予選セッションすべてにおいて、力強いラップタイムを叩き出し、明日のブラジルGPを10番手からスタートします。
一方、ジェンソン・バトンは、FP3および予選の両方で満足のいくバランスを見つけることができず、明日は17番手からスタートします。バトンはマシンのペース不足に当惑しているものの、チームは残存する問題を解決すべく今夜、データを解析します。
明日は雨が予想されているため、今週末にできることはまだたくさんあります。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'11.740 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.093 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.219 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.287 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.337 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.547 |
7 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.874 |
8 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.228 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.250 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.262 |
11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.463 |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.491 |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.515 |
14 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.553 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.604 |
16 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +1.856 |
17 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.869 |
18 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.010 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.232 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.252 |
21 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.482 |
22 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'10.736 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'10.838 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'11.404 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'11.485 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'11.495 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'11.540 |
7 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'11.937 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'12.104 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'12.165 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'12.266 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'12.420 |
12 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'12.431 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'12.521 |
14 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'12.726 |
15 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'12.920 |
16 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'13.258 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'13.276 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'13.410 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'13.427 |
20 | 31 | エステバン・オコン | Manor | 1'13.432 |
21 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'13.623 |
22 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'13.681 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日はドライブするのが本当に楽しかったですし、マシンに対して確固たる自信を持つことができました。今日の涼しい天候は、昨日の高温のコンディションよりも我々のマシンに合っているようですし、マシンの実力を最大限に引き出すことができました。
それでも、FP3終了時点ではまだペース不足だったため、少し心配していました。また、ジェンソンがQ1敗退となったのを見て、さらに心配になりました。「今日は我々にとっていい土曜日にはならない!」と思っていたものの、幸いにも、私のマシンは予選で使用した5組のオプションタイヤそれぞれで、すばらしい反応を示してくれました。
マシンが繰り返しいいパフォーマンスをしてくれました。コース上に出るたびに、さらに0.1秒タイムを縮めることができ、限界まで攻めながらもさらに少しペースを上げることができたのです。
昨日のフリー走行では走行時間を失いましたが、その影響が明日のレースで出ないことを願っています。ほかのドライバーは全く異なる天候の中、ロングランを実施しているからです。明日は気温がさらに下がり、雨が降ることも予想されています。ですから、トップ10からスタートできるのはいいことです」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「昨日はマシンのバランスが非常によく、FP2では10番手の速さでした。ところが今日は全く別のマシンのようでした。
なにかが間違っていることは明らかです。マシンがこのような感触になる理由はないものの、そのような状態が今朝から続いています。ペース不足ですし、フラストレーションが溜まります。
涼しいコンディションでは、リアのグリップと安定性が少し増す傾向があるので、今日は高速走行時にはフロントの操作性が良かったです。ただ、低速コーナーでは、リアだけに負担がかかりタイヤをダメにしてしまうので、その後はグリップがなくなってしまいます。
ただ、今日という日はもう終わってしまいました。明日は明日の風が吹く、です」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今のところ、やや難しい週末です。ただ、我々は問題を解決するために懸命に努力しました。
昨日は、両マシンをFP2の最後まで走行させることができませんでした。そして今朝は、フェルナンドのマシンにギアボックスセンサーの不具合があり、FP3の序盤で出遅れました。その後、午前中のフリー走行の終了直前に今度はジェンソンのマシンに不具合が発生し、ISSとECUを交換しなければなりませんでした。
我々のエンジニアとメカニックは、問題が発生したことをすぐに報告し、その解決に向けて非常に堅実に仕事をしてくれました。従って、週末にこれ以上問題が発生しないことを願いましょう。
一方ジェンソンは、昨日はいい走りをみせていたものの、今日はマシンをうまく機能させることができませんでした。彼はマシンのバランスに常に悩み、ペース不足に当惑していました。我々は今夜すべてのデータを精査し、明日のレースでジェンソンがよりいいチャンスをつかめるようにします。
今日の涼しいコンディションが、フェルナンドにとってうまく働いたことは確かです。彼は午後の予選でマシンを操ることを大いに楽しみ、Q2では7番手につけるほどプッシュしていました。予選10番手というポジションは、彼の懸命な努力の結果です。
明日はドライとウエットが入り混じったコンディションになることが予想されていますが、明日の決勝ではより力強いパフォーマンスを披露できると考えています」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「初日である金曜日と本日のFP3は、あまりにもコンディションが異なり、今日のFP3に関しては天候も不安定だったために、なかなか2台の実力を測るのが難しい状況でした。ただ予選では、フェルナンドが実力で再びQ3に進出し、いい結果となりました。Q3では、本人も満足のとてもいい走りでしたので、もう少し上のポジションを獲得できると思っていたものの、わずかな差で10番手となってしまったのが唯一残念な部分でした。
一方のジェンソンは、昨日と本日のコンディションが変化する中、マシンのバランスが変わってしまったのか、うまくまとめられず、ガレージの反対側とは大きな差がついたQ1敗退となってしまいました。今夜は原因の特定を行うとともに、明日のレースでの作戦を立て直す必要があります」