「明日の予選でQ3に進出するのは難しいでしょう。ただ、それが我々の目標です」
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金曜日のフリー走行は、前向きな雰囲気で始まりました。FP1では両ドライバーがマシンのバランスに磨きをかけ、多数のテスト項目の評価を実施しました。ただFP2では、最初の走行を終え、マシンがさらに改善したあと、両ドライバーともがロングランのシミュレーションを開始したところで走行を止めざるを得なくなりました。
フェルナンド・アロンソは、マシンのERS(エネルギー回生システム)の水圧データに異常な読み取り値があることをエンジニアが発見したため、コース上にマシンを停止。それと同時に、今度はジェンソン・バトンのマシンに、排気エリアの温度が上昇するという別の問題が発生しました。この2つの問題の根本的な原因については、現在もチームにて調査中です。
従って、FP2では両ドライバーとも予定していた走行を完了することができませんでした。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'11.895 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.096 |
3 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.230 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.476 |
5 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.234 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.394 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.398 |
8 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.423 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.672 |
10 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.674 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.816 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.195 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.357 |
14 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.401 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.612 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.736 |
17 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.759 |
18 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.932 |
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.013 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.053 |
21 | 50 | シャルル・ルクレール | Haas | +3.496 |
22 | 46 | セルゲイ・シロトキン | Renault | +3.905 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'12.271 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.030 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.490 |
4 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +0.518 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.557 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.657 |
7 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.731 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.776 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.028 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.169 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.301 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.418 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.530 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.647 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.803 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.838 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.038 |
18 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.046 |
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.165 |
20 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.287 |
21 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.424 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.687 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日の結果を見る限り、これまでのいくつかのレースに比べて、ここでの我々はもう少し競争力があるようです。また、明日の予選ではQ3に進出できるチャンスがあると思っています。
2回目のセッションでは、ERSの水圧データに異常が見られたため、マシンを停止しなければなりませんでした。ただ、そのエンジンはもともと明日に向けて交換する予定だったため、土日にその影響が出るわけではありません。
今日は気温の影響で、みんなグリップ不足やタイヤの摩耗に悩まされていたと思います。ただ、土日は天気が変わり、低温で曇りや雨となる予報です。そうなれば、順位が少し入れ替わるでしょうし、我々にとっては追い風となるでしょう。
明日はいい予選セッションを行う必要があります。ここでオーバーテイクをするのはかなり難しいので、それが非常に重要です」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「燃焼が少ないときには、マシンの感触はそれほど悪くありませんでした。比較的楽しみながら、マシンをドライブすることができました。
一方、燃料が多い状態でのマシンのバランスは、まだ少し改善が必要です。ただ、午後は排気温度に問題があり、マシンを停止しなければならなかったので、あまり走行することができませんでした。今日はフェルナンドも私もロングランをほとんど行うことができず、残念でした。特にオプションタイヤのパフォーマンスを理解するには、ロングランの情報が必要です。
幸い、私のマシンの問題は非常に簡単に解決できるはずですが、今日の走行には影響が出てしまいました。
明日は十分な走行ができることを願っています。我々にはそれが必要です。明日は低温が予想されているので、おもしろい予選セッションになるはずです。Q3に進出するのは難しいでしょうが、それが我々の目標です。
レースについては、日曜日の天気がはっきり分かり、雨になることを期待しています!」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「両マシンが続けて止まるのを目にするのは、フラストレーションがたまりました。それによって、FP2の最後に予定していたロングランの計画を完了することができなかったので、なおさらのことです。ただ実際には、これらの問題が予選や決勝で起こるよりはフリー走行で発生する方がいいのです。明日のセッションまでに問題をすぐに解決できると確信しています。
また、土日はドライとウエットが入り混じったコンディション、および雨が予想されています。従って、今日十分に走行できなかったとしても、結果的にはそれほど大きな問題ではなかったと、日曜日のレース終了時点で思うかもしれません。
ただ、今日は前向きな点もありました。今朝はかなり包括的なテストプログラムを完了することができ、その中で多数の相関作業やテスト項目の評価を実施しました。これらすべての内容が我々の知識となり、来年のマシンを理解することに役立つはずです。
明日のFP3でやるべきことが少し増えたものの、今日は土日に向けて前向きなスタートを切ることができました」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「インテルラゴスでの初日の走行は、順調な滑り出しをみせました。午前中のFP1ではメキシコに引き続き、来年を見据えた車体の新部品のテストを行い、多くのデータを取得することができました。午後のFP2では外気温、路面温度ともに高くなる中、セッション途中でフェルナンドのERSの水圧データの降下が検知されたため、マシンの状態が確認できるまでコース上で止めることを選択しました。また、ジェンソンのマシンは排気周りの温度上昇を確認したため、ガレージに戻すことにしました。両マシンの状況および原因については、引き続き調査中です」