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2016.11.11 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第20戦 ブラジルGP ブラジルGP 1日目フリー走行

ブラジルGP 1日目フリー走行

オートドロモ・ホセ・カルロス・パーチェ、11月11日(金)

「明日の予選でQ3に進出するのは難しいでしょう。ただ、それが我々の目標です」

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金曜日のフリー走行は、前向きな雰囲気で始まりました。FP1では両ドライバーがマシンのバランスに磨きをかけ、多数のテスト項目の評価を実施しました。ただFP2では、最初の走行を終え、マシンがさらに改善したあと、両ドライバーともがロングランのシミュレーションを開始したところで走行を止めざるを得なくなりました。

フェルナンド・アロンソは、マシンのERS(エネルギー回生システム)の水圧データに異常な読み取り値があることをエンジニアが発見したため、コース上にマシンを停止。それと同時に、今度はジェンソン・バトンのマシンに、排気エリアの温度が上昇するという別の問題が発生しました。この2つの問題の根本的な原因については、現在もチームにて調査中です。

従って、FP2では両ドライバーとも予定していた走行を完了することができませんでした。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP1 1分14.296秒(トップとの差 +2.401秒) 26周 14番手
FP2 1分13.572秒(トップとの差 +1.301秒) 18周 11番手

「今日の結果を見る限り、これまでのいくつかのレースに比べて、ここでの我々はもう少し競争力があるようです。また、明日の予選ではQ3に進出できるチャンスがあると思っています。

2回目のセッションでは、ERSの水圧データに異常が見られたため、マシンを停止しなければなりませんでした。ただ、そのエンジンはもともと明日に向けて交換する予定だったため、土日にその影響が出るわけではありません。

今日は気温の影響で、みんなグリップ不足やタイヤの摩耗に悩まされていたと思います。ただ、土日は天気が変わり、低温で曇りや雨となる予報です。そうなれば、順位が少し入れ替わるでしょうし、我々にとっては追い風となるでしょう。

明日はいい予選セッションを行う必要があります。ここでオーバーテイクをするのはかなり難しいので、それが非常に重要です」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP1 1分14.252秒(トップとの差 +2.357秒) 27周 13番手
FP2 1分13.440秒(トップとの差 +1.169秒) 19周 10番手

「燃焼が少ないときには、マシンの感触はそれほど悪くありませんでした。比較的楽しみながら、マシンをドライブすることができました。

一方、燃料が多い状態でのマシンのバランスは、まだ少し改善が必要です。ただ、午後は排気温度に問題があり、マシンを停止しなければならなかったので、あまり走行することができませんでした。今日はフェルナンドも私もロングランをほとんど行うことができず、残念でした。特にオプションタイヤのパフォーマンスを理解するには、ロングランの情報が必要です。

幸い、私のマシンの問題は非常に簡単に解決できるはずですが、今日の走行には影響が出てしまいました。

明日は十分な走行ができることを願っています。我々にはそれが必要です。明日は低温が予想されているので、おもしろい予選セッションになるはずです。Q3に進出するのは難しいでしょうが、それが我々の目標です。

レースについては、日曜日の天気がはっきり分かり、雨になることを期待しています!」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「両マシンが続けて止まるのを目にするのは、フラストレーションがたまりました。それによって、FP2の最後に予定していたロングランの計画を完了することができなかったので、なおさらのことです。ただ実際には、これらの問題が予選や決勝で起こるよりはフリー走行で発生する方がいいのです。明日のセッションまでに問題をすぐに解決できると確信しています。

また、土日はドライとウエットが入り混じったコンディション、および雨が予想されています。従って、今日十分に走行できなかったとしても、結果的にはそれほど大きな問題ではなかったと、日曜日のレース終了時点で思うかもしれません。

ただ、今日は前向きな点もありました。今朝はかなり包括的なテストプログラムを完了することができ、その中で多数の相関作業やテスト項目の評価を実施しました。これらすべての内容が我々の知識となり、来年のマシンを理解することに役立つはずです。

明日のFP3でやるべきことが少し増えたものの、今日は土日に向けて前向きなスタートを切ることができました」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「インテルラゴスでの初日の走行は、順調な滑り出しをみせました。午前中のFP1ではメキシコに引き続き、来年を見据えた車体の新部品のテストを行い、多くのデータを取得することができました。午後のFP2では外気温、路面温度ともに高くなる中、セッション途中でフェルナンドのERSの水圧データの降下が検知されたため、マシンの状態が確認できるまでコース上で止めることを選択しました。また、ジェンソンのマシンは排気周りの温度上昇を確認したため、ガレージに戻すことにしました。両マシンの状況および原因については、引き続き調査中です」

フリー走行1

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'11.895
233マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.096
36ニコ・ロズベルグMercedes+0.230
43ダニエル・リカルド Red Bull+0.476
577バルテッリ・ボッタス Williams+1.234
611セルジオ・ペレス Force India+1.394
727ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.398
819フェリペ・マッサ Williams+1.423
95セバスチャン・ベッテル Ferrari+1.672
107キミ・ライコネン Ferrari+1.674
1155カルロス・サインツ Toro Rosso+1.816
1226ダニール・クビアト Toro Rosso+2.195
1322ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+2.357
1414フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.401
158ロマン・グロージャン Haas+2.612
1612フェリペ・ナスルSauber+2.736
179マーカス・エリクソン Sauber+2.759
1831エステバン・オコン Manor+2.932
1930ジョリオン・パーマー Renault+3.013
2094パスカル・ウェーレイン Manor+3.053
2150シャルル・ルクレールHaas+3.496
2246セルゲイ・シロトキンRenault+3.905

フリー走行2

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'12.271
26ニコ・ロズベルグMercedes+0.030
377バルテッリ・ボッタス Williams+0.490
419フェリペ・マッサ Williams+0.518
53ダニエル・リカルド Red Bull+0.557
633マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.657
75セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.731
87キミ・ライコネン Ferrari+0.776
927ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.028
1022ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.169
1114フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.301
1226ダニール・クビアト Toro Rosso+1.418
1355カルロス・サインツ Toro Rosso+1.530
1411セルジオ・ペレス Force India+1.647
158ロマン・グロージャン Haas+1.803
1620ケビン・マグヌッセン Renault+1.838
1712フェリペ・ナスルSauber+2.038
1831エステバン・オコン Manor+2.046
1930ジョリオン・パーマー Renault+2.165
2021エステバン・グティエレスHaas+2.287
219マーカス・エリクソン Sauber+2.424
2294パスカル・ウェーレイン Manor+2.687

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン