「マシンのパフォーマンスを表したポジションではありません」
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フリー走行では期待できるパフォーマンスをみせていただけに、本日の予選は、McLaren-Hondaチームにとってフラストレーションがたまるセッションとなりました。
路面温度がFP3よりも約10℃上昇したQ1では、ジェンソン・バトンが2度のアタックともにトラフィックにずいぶん悩まされました。最終ラップを走行中に、セクター3で4台のマシンに遭遇。最終コーナーではその最後尾を走行していたマシンに邪魔され、Q2進出のチャンスが消滅しました。バトンは明日のレースを19番グリッドからスタートします。
一方、フェルナンド・アロンソは、Q1ではトラフィックに関してはバトンよりも幸運に見舞われました。1回目の走行で十分なマージンを築いたため、Q2に向けた追加の走行を実施する必要はありませんでした。しかしながら、Q2では非常に力強いラップを走行したにもかかわらず、それ以降に進出することはできませんでした。アロンソは明日のレースを12番手からスタートします。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'36.766 |
2 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.266 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.518 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.717 |
5 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +1.018 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.128 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.182 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.422 |
9 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.446 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.686 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.746 |
12 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.762 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.841 |
14 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.925 |
15 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.944 |
16 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.173 |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.331 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.339 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.473 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.743 |
21 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +3.005 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +4.661 |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'34.999 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'35.215 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'35.509 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'35.747 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'36.131 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'36.358 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'36.628 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'37.116 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'37.269 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'37.326 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'37.353 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'37.417 |
13 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'37.480 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'37.773 |
15 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'37.935 |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'39.356 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'38.308 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'38.317 |
19 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'38.327 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'38.548 |
21 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'38.583 |
22 | 31 | エステバン・オコン | Manor | 1'38.806 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日はQ3に進出するほどの十分な速さがありませんでした。また、我々にはリズムも欠けていました。ただ、予選を9番手か10番手でQ3に進出すると、使用済みのスーパーソフトタイヤを履いて決勝をスタートしなければならなくなるので、それは問題です。スーパーソフトタイヤは摩耗しやすいので、4周か5周走行すれば、(スタート時のタイヤを自由に選択できて11番手以降からスタートする)他のマシンに簡単に追いつかれるからです。ですから、我々にとっては11番手がポールポジションで、12番手は2番目にいいポジションだと考えましょう。我々は新品タイヤを履いてスタートするので、アタックできるのです。
Mercedes製のパワーユニットを搭載しているチームは、ここではさらにパワーが増し、競争力が高いように思います。そのため、我々にとってはさらに少し難しい状況となっています。
明日のレースでポイントを獲得するには、いいレース運びをし、賢い進め方をみつける必要があります」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「予選で19番手に終わったことは残念です。昨日と今朝のフリー走行ではいいペースで走行し、8番手および9番手のポジションでした。したがって、その部分で、まだなにかが完ぺきではないのです。まずはソフトタイヤを履いてコース上に出ました。十分なペースがあると思っていたものの、実際には難しいラップとなり、トラフィックにもかなり引っかかりました。次にスーパーソフトタイヤを装着して臨んだ最終ラップの際に正しい判断ができていれば、大丈夫だったのかもしれませんが、実際にはそうではありませんでした。
最終セクターだけで4台のマシンをオーバーテイクしなければならず、最後の1台[Renaultのジョリオン・パーマー選手]は道を譲ってくれませんでした。パーマー選手が私に気づいたのが遅く、彼がレーシングライン上で走行し続けたため、最終コーナーでは(彼をオーバーテイクするために)ブレーキを遅く踏まなければなりませんでした。スピードを維持したままコーナーに進入し、ブレーキを遅く踏むことは非常に重要ですが、レーシングライン上にいない場合はそれができず、タイヤへのダメージもさらに大きくなるので、非常に残念でした。
明日のレースでいくつかポジションを上げられることを願っていますが、厳しい一日になるでしょう。レースペースはいいものの、ここでオーバーテイクをするのは、我々にとってはほぼ不可能だと思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「フェルナンドは今日ここオースティンにおいて、Q2ではほぼ完ぺきなラップを走行しました。ただ、それでも0.169秒という僅差でQ3進出を逃し、12番手という結果でした。
しかしながら、予選のペースではなくレースペースに関しては、我々のマシンは直接のライバルチームよりも競争力があります。したがって、12番手というポジションは、理想的とはとても言い難いものの、明日のレースである程度順位を上げて、ワールドチャンピオンシップポイントを獲得するために、アタックを仕掛ける基盤となります。
それとは対照的に、ジェンソンは19番手というタイムしか記録することができず、Q1敗退となり、とても残念な思いをしました。非常にいいラップを走行している際に不運にもトラフィックに遭遇し、最後はパーマー選手(Renault)に走行を邪魔されました。その2つの問題が重なったことで、ジェンソンは自分になにができるのかを示すチャンスを失いました。もしそれらの問題がなければ、フェルナンドと同様に、ジェンソンもQ2に進出できたはずだということがデータから分かっています。
イライラさせられるものの、こういうことは起こるのです」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「本日の予選では、フェルナンドはわずかなタイム差で目標としていたQ3進出を逃し大変残念でした。明日のレースを12番手でスタートとするという、全体のレース戦略を考えればポイント獲得を望みうるポジションとなりました。
ジェンソンは、Q1敗退となりましたが、アタックラップ中の最終セクターで他車のトラフィックに捕まったことが大きく影響しており、マシンのパフォーマンスを表したポジションではないと思っています。
このサーキットはタイヤの磨耗が厳しいため、両者ともにタイヤを自由に選択できるポジションを生かして、いいレース運びができるように戦略を立てていきたいと思います」