「明日に備えるには、まだ仕事が残っています」
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サーキット・オブ・ジ・アメリカズでフリー走行が行われた本日は、実りの多い一日となりました。ガレージの両サイドで各種空力パーツの評価や比較を行うとともに、路面にタイヤのゴムが付着するにつれて変化し続けるコンディションに、マシンを徐々に順応させました。
1回目のセッションでは、両ドライバーともサーキットの急勾配や上昇し続ける路面温度に合わせて、MP4-31のセットアップを調整することに大半の時間を費やしました。ジェンソン・バトンは、パワーユニットの異常が検知され、予備的なチェックが必要となったため、予定よりも数周早くセッションを終了。ただ、その問題はセンサーを交換することですぐに解決し、それ以降の走行への影響はありませんでした。
2回目のセッションの後半には、マシンのバランスが改善したとの報告が両ドライバーからあり、日曜日のレースに向けた準備として、燃料を多く搭載した状態での走行を開始することができました。コース上に散らばった破片を除去するためにセッションの途中で赤旗が出され、両ドライバーがアウトラップを走行している際に進行が一時中断したものの、その後すぐにセッションが再開。ジェンソン・バトンもフェルナンド・アロンソもそれぞれのプログラムを何の問題もなく無事終了しました。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'37.428 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.315 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.951 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.979 |
5 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +2.284 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +2.348 |
7 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +2.535 |
8 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +2.560 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.703 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +2.712 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.763 |
12 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.859 |
13 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.934 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +3.398 |
15 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +3.542 |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.742 |
17 | 34 | アルフォンソ・セリス | Force India | +3.994 |
18 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +4.235 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +4.514 |
20 | 42 | ジョーダン・キング | Manor | +4.584 |
21 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +4.904 |
22 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +6.446 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'37.358 |
2 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.194 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.291 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.820 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.900 |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.150 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.210 |
8 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.355 |
9 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.443 |
10 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.507 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.613 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.801 |
13 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +1.831 |
14 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.839 |
15 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.844 |
16 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.923 |
17 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.097 |
18 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.196 |
19 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.728 |
20 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.756 |
21 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.861 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.773 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日はいい一日でした。プログラムを完了し、いいラップを数周走行することができたので、これは非常に有益です。
2回目のセッションでは、各種タイヤも試しました。スーパーソフトタイヤは予想通りかなり摩耗が発生するようなので、タイヤを選ぶ際は注意する必要があります。今日収集したデータをすべて確認した上で決断を下します。
空力パーツやメカニカルの設定など複数の項目をテストし、FP1とFP2のそれぞれでうまく機能したものがいくつかありました。明日に備えるには、まだ仕事が残っています」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今日はそれほど悪くありませんでした。ここでドライブするのは本当に楽しいのですが、まだやるべき仕事が残っていることは確かです。ここでは摩耗が発生しやすいので、常にタイヤに厳しいコースですが、それはみんな同じ状況なので、大丈夫だと思っています。
中高速のコーナーはいつも難しく、長い17コーナーは特にタイヤの摩耗という面で厳しい部分です。今日は3、4、5コーナーのオレンジ色の縁石にぶつかって、フロアーのパーツを破損したマシンが数台いましたが、幸い我々のマシンでは問題はありませんでした。
スーパーソフトタイヤをサーキットに初めて持ち込む際には、摩耗の問題があります。ただ、ここでの摩耗は通常のレベルですし、それほど悪いとは思っていません。実際、どのタイヤでも摩耗が発生しています。ミディアムタイヤですらすぐにオーバーヒートし、期待するほどの一貫性がないのです。タイヤに厳しいサーキットであることは確かですが、それがこのサーキットをおもしろくしている理由の一つです」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は予定していたプログラムをすべて効率的に無事完了し、FP2終了時には8番手および9番手という励みになる結果を出すことができました。
今朝のFP1では路面温度が驚くほど低かったものの、午後のFP2ではずいぶん上昇しました。温度が上昇したことと、両セッションの合間にセットアップ作業を行ったことにより、今日の最後、燃料を多く積んだ状態での走行を終了するころには、両ドライバーからハンドリングバランスが改善したとの報告がありました」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「ここオースティンでの金曜日のフリー走行は、両セッションとも順調に運びました。数々のシャーシのテスト項目の確認と、サーキット特性に合わせたエンジンモードの確認などを行い、忙しくかつ実りある走行となりました。FP1終了時に、ジェンソンのエンジンに若干の異常が検知されましたが、センサー交換を行った結果、走行プログラムと午後のFP2への影響は全くありませんでした。
FP2では幸いにも気温と路面温度が上がり、レースを想定したロングランやタイヤのテストを行いました。まだ明日に向けたマシンのバランスは完全ではないものの、今夜はこのたくさんのデータを分析し、まずは明日の予選に向けたリファインを行います」