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2016.10.21 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第18戦 アメリカGP アメリカGP 1日目フリー走行

アメリカGP 1日目フリー走行

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ、10月21日(金)

「明日に備えるには、まだ仕事が残っています」

#USGP
#McLarenLIVE

サーキット・オブ・ジ・アメリカズでフリー走行が行われた本日は、実りの多い一日となりました。ガレージの両サイドで各種空力パーツの評価や比較を行うとともに、路面にタイヤのゴムが付着するにつれて変化し続けるコンディションに、マシンを徐々に順応させました。

1回目のセッションでは、両ドライバーともサーキットの急勾配や上昇し続ける路面温度に合わせて、MP4-31のセットアップを調整することに大半の時間を費やしました。ジェンソン・バトンは、パワーユニットの異常が検知され、予備的なチェックが必要となったため、予定よりも数周早くセッションを終了。ただ、その問題はセンサーを交換することですぐに解決し、それ以降の走行への影響はありませんでした。

2回目のセッションの後半には、マシンのバランスが改善したとの報告が両ドライバーからあり、日曜日のレースに向けた準備として、燃料を多く搭載した状態での走行を開始することができました。コース上に散らばった破片を除去するためにセッションの途中で赤旗が出され、両ドライバーがアウトラップを走行している際に進行が一時中断したものの、その後すぐにセッションが再開。ジェンソン・バトンもフェルナンド・アロンソもそれぞれのプログラムを何の問題もなく無事終了しました。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP1 1分40.362秒(トップとの差 +2.934秒) 26周 13番手
FP2 1分38.801秒(トップとの差 +1.443秒) 30周 9番手

「今日はいい一日でした。プログラムを完了し、いいラップを数周走行することができたので、これは非常に有益です。

2回目のセッションでは、各種タイヤも試しました。スーパーソフトタイヤは予想通りかなり摩耗が発生するようなので、タイヤを選ぶ際は注意する必要があります。今日収集したデータをすべて確認した上で決断を下します。

空力パーツやメカニカルの設定など複数の項目をテストし、FP1とFP2のそれぞれでうまく機能したものがいくつかありました。明日に備えるには、まだ仕事が残っています」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP1 1分41.663秒(トップとの差 +4.235秒) 21周 18番手
FP2 1分38.713秒(トップとの差 +1.355秒) 29周 8番手

「今日はそれほど悪くありませんでした。ここでドライブするのは本当に楽しいのですが、まだやるべき仕事が残っていることは確かです。ここでは摩耗が発生しやすいので、常にタイヤに厳しいコースですが、それはみんな同じ状況なので、大丈夫だと思っています。

中高速のコーナーはいつも難しく、長い17コーナーは特にタイヤの摩耗という面で厳しい部分です。今日は3、4、5コーナーのオレンジ色の縁石にぶつかって、フロアーのパーツを破損したマシンが数台いましたが、幸い我々のマシンでは問題はありませんでした。

スーパーソフトタイヤをサーキットに初めて持ち込む際には、摩耗の問題があります。ただ、ここでの摩耗は通常のレベルですし、それほど悪いとは思っていません。実際、どのタイヤでも摩耗が発生しています。ミディアムタイヤですらすぐにオーバーヒートし、期待するほどの一貫性がないのです。タイヤに厳しいサーキットであることは確かですが、それがこのサーキットをおもしろくしている理由の一つです」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は予定していたプログラムをすべて効率的に無事完了し、FP2終了時には8番手および9番手という励みになる結果を出すことができました。

今朝のFP1では路面温度が驚くほど低かったものの、午後のFP2ではずいぶん上昇しました。温度が上昇したことと、両セッションの合間にセットアップ作業を行ったことにより、今日の最後、燃料を多く積んだ状態での走行を終了するころには、両ドライバーからハンドリングバランスが改善したとの報告がありました」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「ここオースティンでの金曜日のフリー走行は、両セッションとも順調に運びました。数々のシャーシのテスト項目の確認と、サーキット特性に合わせたエンジンモードの確認などを行い、忙しくかつ実りある走行となりました。FP1終了時に、ジェンソンのエンジンに若干の異常が検知されましたが、センサー交換を行った結果、走行プログラムと午後のFP2への影響は全くありませんでした。

FP2では幸いにも気温と路面温度が上がり、レースを想定したロングランやタイヤのテストを行いました。まだ明日に向けたマシンのバランスは完全ではないものの、今夜はこのたくさんのデータを分析し、まずは明日の予選に向けたリファインを行います」

フリー走行1

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'37.428
26ニコ・ロズベルグMercedes+0.315
333マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.951
47キミ・ライコネン Ferrari+1.979
527ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+2.284
677バルテッリ・ボッタス Williams+2.348
73ダニエル・リカルド Red Bull+2.535
85セバスチャン・ベッテル Ferrari+2.560
926ダニール・クビアト Toro Rosso+2.703
1055カルロス・サインツ Toro Rosso+2.712
1119フェリペ・マッサ Williams+2.763
1212フェリペ・ナスルSauber+2.859
1314フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.934
148ロマン・グロージャン Haas+3.398
1521エステバン・グティエレスHaas+3.542
169マーカス・エリクソン Sauber+3.742
1734アルフォンソ・セリスForce India+3.994
1822ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+4.235
1920ケビン・マグヌッセン Renault+4.514
2042ジョーダン・キングManor+4.584
2130ジョリオン・パーマー Renault+4.904
2231エステバン・オコン Manor+6.446

フリー走行2

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'37.358
23ダニエル・リカルド Red Bull+0.194
344ルイス・ハミルトン Mercedes+0.291
45セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.820
533マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.900
627ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.150
711セルジオ・ペレス Force India+1.210
822ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.355
914フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.443
107キミ・ライコネン Ferrari+1.507
1155カルロス・サインツ Toro Rosso+1.613
1220ケビン・マグヌッセン Renault+1.801
1312フェリペ・ナスルSauber+1.831
1477バルテッリ・ボッタス Williams+1.839
1526ダニール・クビアト Toro Rosso+1.844
1619フェリペ・マッサ Williams+1.923
1730ジョリオン・パーマー Renault+2.097
188ロマン・グロージャン Haas+2.196
1931エステバン・オコン Manor+2.728
2021エステバン・グティエレスHaas+2.756
219マーカス・エリクソン Sauber+2.861
2294パスカル・ウェーレイン Manor+3.773

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ