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2016.08.31 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第14戦 イタリアGP イタリアGP プレビュー

イタリアGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第14戦イタリアGP(開催地:モンツァ、9月2日〜4日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「モンツァは1950年にスタートしたF1の歴史の中で、1度しかカレンダーから外れたことがなく、このクラシカルサーキットに毎年足を運ぶファンはこの上なく熱狂的です。レースが行われる日曜日は、スタンドの観客の熱意に圧倒されいつも以上に緊張します。

モンツァ・サーキットは、F1カレンダーの中で最速を叩き出せるコースであり、シーズン最高のフルスロットル率75%を誇る超高速サーキットとなります。コースはおおむね平らな上に、シケインが2つあることを除いてはほとんどがストレート区間となりますので、エンジンパワーが重要であることから、McLaren-Hondaにとっては厳しい週末が待ち構えています。数少ないコーナーでの旋回性と、ストレートスピードを両立させる必要があるために、金曜日からのセットアップが重要となります。

パワーサーキットである前戦のスパでは、パワーユニットのトラブルが発生しながらも、チームとドライバーの総合力の高さがポイント獲得につながりました。スパでの学びを今週末のイタリアGPに生かし、今週末もポイント獲得を目指したいと思います」

レース日時
9月2日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 17:00〜18:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 21:00〜22:30)
9月3日(土) フリー走行3 11:00〜12:00(日本時間 18:00〜19:00)
予選 14:00〜15:00(日本時間 21:00〜22:00)
9月4日(日) 決勝レース 14:00〜 (日本時間 21:00〜)
※決勝レースは53周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(モンツァ・サーキット)
所在地 イタリア・モンツァ
コース全長 5.793km
周回数 53周
トップスピード 時速370km
特徴 F1で最も最高速が高いと言われる、伝統的なモンツァ・サーキットはタイヤ、パワーユニット、ドライバーのすべてにとって厳しい。F1レース最多開催数を誇るモンツァは、ストレートが多いフラットなコースのため、モンツァではほかのサーキットよりもダウンフォースを必要とせず、各チームはこのレースに特化したローダウンフォースの設定に切り替えることが多い。タイヤ面では、昨年から継続のソフトとミディアムという2種類に加えて、スーパーソフトを選択肢の一つとしてピレリは持ち込んでくる。今まで硬めのタイヤが多く使われていたレースだけに、興味深い展開となる。また、レース中はピットストップでの時間のロスが大きいサーキットのため、回数などの戦略はとても重要となる。
気候 今年のイタリアは冷夏と言われているものの、今週末は30℃弱で晴れの予報となっているため、暑さの中でのレースが予想される。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1分26秒672 (48周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分21秒046 (2004年、ルーベンス・バリチェロ、フェラーリ)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称