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2016.09.02 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第14戦 イタリアGP イタリアGP 1日目フリー走行

イタリアGP 1日目フリー走行

アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ、9月2日(金)

「ポジティブな一日でしたし、そこそこ満足しています」

#ItalianGP
#McLarenLIVE

「ラ・ピスタ・マジカ(魔法のトラック)」と呼ばれる伝統的なサーキットで行われた1日目のフリー走行は、忙しいセッションとなりました。

FP1の序盤には、ジェンソン・バトンがハロー(頭部保護システム)を使って短いインスタレーションラップを走行しました。ハローの開発は年明けより実施されており、チームが同システムのテストを行うのは今回が初めてです。

午前中のセッション終盤には、フェルナンド・アロンソのマシンに油圧系の漏れが発生し、昼の休憩時間をすべて費やして修理を行いました。幸いにも、メカニックはFP2開始から30分も経たないうちに、マシンを再度コース上に送り出すことができました。

両ドライバーともピレリが開発中のタイヤを装着して走行したあと、オプション、プライム、バックアップタイヤでの走行を実施しました。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP1 1分25.507秒(トップとの差 +2.548秒) 14周 13番手
FP2 1分24.259秒(トップとの差 +1.458秒) 24周 7番手

「今日は完ぺきな信頼性がありませんでした。まだいくつか懸案はあるものの、大きな問題はないので、その点についてはよかったです。ただ、大事なときにポイントを失うことは避けたいので、最後の細かい部分についてもきちんと対処する必要があります。

今日はポジティブな一日でした。本日のテスト結果を持ち帰って、確認する必要があります。今後に向けて現在評価中の興味深い試作部品をテストしましたが、我々はそこそこ満足しています。

このような高速サーキットで両マシンがトップ10に入るとは思っていませんでしたが、我々は土曜日の予選では少し順位を落とす傾向にあるので、地に足をつけて構える必要があります。

明日の予選でQ3に進出するのは現実的には難しいと思いますが、もしそれができれば、うれしいサプライズとなるでしょう」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP1 1分25.351秒(トップとの差 +2.392秒) 23周 11番手
FP2 1分24.549秒(トップとの差 +1.748秒) 28周 10番手

「今朝のハローのトライアルはまずまずでしたし、大きな問題はありませんでした。ハローを使うと、スタートラインにいるときやピットストップの際にシグナルが少し見えにくくなるかもしれませんが、今後いろいろと変わる可能性はまだ十分にあります。ただ、ハローは少し変な感じがします。時速200マイルで走行している際に、次のコーナーではなく目の前にあるものに焦点を合わせるので、少し寄り目になってしまうことがあります。

明日Q3に進出できる可能性はあります。今日もいつもの金曜日と同じことをしたので、可能であることは確かです。マシンのパフォーマンスはそこそこいいですし、かなり満足しています。決勝で入賞をかけて戦うには、まだロングランのペースを改善する必要があります。ただ、もしそれができれば、我々はそこそこいい走りができるはずです」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「夏の終わりにここイタリアに来るのは、いつもとてもいい気分です。また、モンツァは世界で最もすばらしく、伝統的なサーキットの一つです。

今日は両ドライバーにとって比較的スムーズな一日でした。FP1の終了間際に、フェルナンドのマシンに油圧系の漏れが少し発生しましたが、午後のプログラムへの影響は最小限に抑えることができました。彼のマシンを再度組み立て、コース上に送り出したところ、今度はクラッチに少し不具合が発生したものの、どちらのトラブルも無事解決できました。

今日はハローを初めてテストする機会があり、興味深かったです。FP1の最初にジェンソンのマシンにハローを取り付け、ショートランを実施しましたが、いくつかコメントがあったものの、欠点を指摘するようなものはありませんでした。ご存知の通り、ハローはまだ開発中です。この装置は2018年の導入に向けて今後磨かれる予定ですが、McLarenはFIAと技術作業グループにフィードバックを行うという役割を担います」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「前回のスパに引き続き、ここモンツァでも10番手前後の安定した走行ができました。

本日は、モンツァ特有のローダウンフォース仕様でマシンの安定性と最高速のバランスを取りながらの忙しいセッションとなりました。午前中のFP1では、ハイドロ系のコネクターの漏れが確認されたため、その交換に少し時間がかかったものの、その後は順調な走行を続け、明日のFP3と予選につながる貴重なデータをたくさん取ることができました。

金曜日はいつもながら全チームのパフォーマンスの評価は難しいですが、明日につながる2つのいいフリー走行になったと思っています」

フリー走行1

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'22.959
244ルイス・ハミルトン Mercedes+0.203
37キミ・ライコネン Ferrari+1.088
45セバスチャン・ベッテル Ferrari+1.348
511セルジオ・ペレス Force India+1.691
68ロマン・グロージャン Haas+1.804
777バルテッリ・ボッタス Williams+1.826
833マックス・フェルスタッペン Red Bull+2.023
921エステバン・グティエレスHaas+2.154
103ダニエル・リカルド Red Bull+2.161
1122ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+2.392
1234アルフォンソ・セリスForce India+2.408
1314フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.548
1419フェリペ・マッサ Williams+2.881
159マーカス・エリクソン Sauber+2.894
1655カルロス・サインツ Toro Rosso+3.014
1726ダニール・クビアト Toro Rosso+3.115
1831エステバン・オコン Manor+3.432
1912フェリペ・ナスルSauber+3.480
2094パスカル・ウェーレイン Manor+3.803
2130ジョリオン・パーマー Renault+3.852
2220ケビン・マグヌッセン Renault+3.997

フリー走行2

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'22.801
26ニコ・ロズベルグMercedes+0.193
35セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.453
47キミ・ライコネン Ferrari+0.626
533マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.931
63ダニエル・リカルド Red Bull+1.202
714フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.458
877バルテッリ・ボッタス Williams+1.498
98ロマン・グロージャン Haas+1.715
1022ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.748
1119フェリペ・マッサ Williams+1.755
1227ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.786
1311セルジオ・ペレス Force India+1.852
1421エステバン・グティエレスHaas+1.873
159マーカス・エリクソン Sauber+2.180
1694パスカル・ウェーレイン Manor+2.282
1755カルロス・サインツ Toro Rosso+2.439
1831エステバン・オコン Manor+2.474
1920ケビン・マグヌッセン Renault+2.754
2026ダニール・クビアト Toro Rosso+2.813
2112フェリペ・ナスルSauber+2.842
2230ジョリオン・パーマー Renault+3.032

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

長谷川祐介