「ポジティブな一日でしたし、そこそこ満足しています」
#ItalianGP
#McLarenLIVE
「ラ・ピスタ・マジカ(魔法のトラック)」と呼ばれる伝統的なサーキットで行われた1日目のフリー走行は、忙しいセッションとなりました。
FP1の序盤には、ジェンソン・バトンがハロー(頭部保護システム)を使って短いインスタレーションラップを走行しました。ハローの開発は年明けより実施されており、チームが同システムのテストを行うのは今回が初めてです。
午前中のセッション終盤には、フェルナンド・アロンソのマシンに油圧系の漏れが発生し、昼の休憩時間をすべて費やして修理を行いました。幸いにも、メカニックはFP2開始から30分も経たないうちに、マシンを再度コース上に送り出すことができました。
両ドライバーともピレリが開発中のタイヤを装着して走行したあと、オプション、プライム、バックアップタイヤでの走行を実施しました。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'22.959 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.203 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.088 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.348 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.691 |
6 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.804 |
7 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.826 |
8 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +2.023 |
9 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.154 |
10 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +2.161 |
11 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.392 |
12 | 34 | アルフォンソ・セリス | Force India | +2.408 |
13 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.548 |
14 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.881 |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.894 |
16 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +3.014 |
17 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +3.115 |
18 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +3.432 |
19 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.480 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.803 |
21 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.852 |
22 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +3.997 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'22.801 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.193 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.453 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.626 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.931 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.202 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.458 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.498 |
9 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.715 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.748 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.755 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.786 |
13 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.852 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +1.873 |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.180 |
16 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.282 |
17 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +2.439 |
18 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.474 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.754 |
20 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.813 |
21 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.842 |
22 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.032 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日は完ぺきな信頼性がありませんでした。まだいくつか懸案はあるものの、大きな問題はないので、その点についてはよかったです。ただ、大事なときにポイントを失うことは避けたいので、最後の細かい部分についてもきちんと対処する必要があります。
今日はポジティブな一日でした。本日のテスト結果を持ち帰って、確認する必要があります。今後に向けて現在評価中の興味深い試作部品をテストしましたが、我々はそこそこ満足しています。
このような高速サーキットで両マシンがトップ10に入るとは思っていませんでしたが、我々は土曜日の予選では少し順位を落とす傾向にあるので、地に足をつけて構える必要があります。
明日の予選でQ3に進出するのは現実的には難しいと思いますが、もしそれができれば、うれしいサプライズとなるでしょう」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今朝のハローのトライアルはまずまずでしたし、大きな問題はありませんでした。ハローを使うと、スタートラインにいるときやピットストップの際にシグナルが少し見えにくくなるかもしれませんが、今後いろいろと変わる可能性はまだ十分にあります。ただ、ハローは少し変な感じがします。時速200マイルで走行している際に、次のコーナーではなく目の前にあるものに焦点を合わせるので、少し寄り目になってしまうことがあります。
明日Q3に進出できる可能性はあります。今日もいつもの金曜日と同じことをしたので、可能であることは確かです。マシンのパフォーマンスはそこそこいいですし、かなり満足しています。決勝で入賞をかけて戦うには、まだロングランのペースを改善する必要があります。ただ、もしそれができれば、我々はそこそこいい走りができるはずです」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「夏の終わりにここイタリアに来るのは、いつもとてもいい気分です。また、モンツァは世界で最もすばらしく、伝統的なサーキットの一つです。
今日は両ドライバーにとって比較的スムーズな一日でした。FP1の終了間際に、フェルナンドのマシンに油圧系の漏れが少し発生しましたが、午後のプログラムへの影響は最小限に抑えることができました。彼のマシンを再度組み立て、コース上に送り出したところ、今度はクラッチに少し不具合が発生したものの、どちらのトラブルも無事解決できました。
今日はハローを初めてテストする機会があり、興味深かったです。FP1の最初にジェンソンのマシンにハローを取り付け、ショートランを実施しましたが、いくつかコメントがあったものの、欠点を指摘するようなものはありませんでした。ご存知の通り、ハローはまだ開発中です。この装置は2018年の導入に向けて今後磨かれる予定ですが、McLarenはFIAと技術作業グループにフィードバックを行うという役割を担います」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「前回のスパに引き続き、ここモンツァでも10番手前後の安定した走行ができました。
本日は、モンツァ特有のローダウンフォース仕様でマシンの安定性と最高速のバランスを取りながらの忙しいセッションとなりました。午前中のFP1では、ハイドロ系のコネクターの漏れが確認されたため、その交換に少し時間がかかったものの、その後は順調な走行を続け、明日のFP3と予選につながる貴重なデータをたくさん取ることができました。
金曜日はいつもながら全チームのパフォーマンスの評価は難しいですが、明日につながる2つのいいフリー走行になったと思っています」