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2016.08.24 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第13戦 ベルギーGP ベルギーGP プレビュー

ベルギーGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第13戦ベルギーGP(開催地:スパ・フランコルシャン、8月26日〜28日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「F1の夏休みも終わり、いよいよ今週末のベルギーGPより後半戦が始まります。スパ・フランコルシャン・サーキットは、アルデンヌの森の自然の形状を生かした、とても美しいサーキットですが、標高差が約100mもある7kmのコースのうち、約70%をフルスロットルで走行するという、F1カレンダーの中で最も過酷でチャレンジングなパワーサーキットの一つです。長い上り坂が複数存在し、エンジンやERSへの負担が高いだけではなく、下りの複合コーナーなどを持つテクニカルな高速サーキットであるために、マシン全体のバランスとドライバーのスキルや度胸など、チームの総合的な強さが試される場でもあります。

McLaren-Hondaチームにとって、スパは厳しいレースになることが予想されますが、今年戦った複数のパワーサーキットにおける経験上、フリー走行でマシンを仕上げることができれば、いいレースペースにつなげることができるので、ポイントを獲得できるよう、チームとしてさらなる前進を狙っていきたいと思います」

レース日時
8月26日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 17:00〜18:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 21:00〜22:30)
8月27日(土) フリー走行3 11:00〜12:00(日本時間 18:00〜19:00)
予選 14:00〜15:00(日本時間 21:00〜22:00)
8月28日(日) 決勝レース 14:00〜(日本時間 21:00〜)
※決勝レースは44周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 シルキュイ・ド・スパ=フランコルシャン (スパ・フランコルシャン・サーキット、通称スパ)
所在地 ベルギー・フランコルシャン
コース全長 7.004km
周回数 44周
トップスピード 時速345km
特徴 スパ・フランコルシャン・サーキットは、アルデンヌの森の形状を生かし、高低差100m以上のアップダウンとロングストレート、高速コーナーの数々で形成される。1950年よりF1が開催されているクラシックサーキットで、ドライバーやファンの評価は非常に高い。サーキットの一番の特徴は、セクター1にある、マシンに1.7Gの圧力をかけるオー・ルージュからラディオンへの山登りと、高速で下り坂の途中にある左ブラインドのターン10。マシンのパワーとバランス、信頼性のすべてが試されるスリリングなサーキットである。今回のレースでは、昨年使用されたソフトとミディアムのタイヤに、スーパーソフトが3種類目の選択肢として加わるので、チームのタイヤ選択も一つの見どころではあるが、レース自体では2ピットストップ作戦が大半と予想される。
気候 ここには「スパウェザー」と言われる独特の天候が存在するので予測は難しいが、現在のところ週末のサーキット付近の天候は晴れ、気温は27℃前後と高めの予報。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1分47秒197 (34周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分47秒263 (2009年、セバスチャン・ベッテル、インフィニティ・レッドブル・レーシング)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称