「明日は入賞を目指して、仕事を成し遂げる必要があります」
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本日ハンガリーで行われた予選は、長く忙しいセッションとなりました。予測不可能な激しい雨によるアクシデントなどで赤旗中断が4回発生。Q1が予定より早く終了したにもかかわらず、非常に困難な走行コンディションにおいて、ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソの経験が実を結びました。
Q1の序盤は、バトンがフロントエンドのグリップに悩まされていましたが、その後、マシンのフロントウイングに損傷があることが判明したため、すぐに部品交換を実施。チームの迅速かついい判断のおかげで、両ドライバーともQ2に進出しました。
Q2は路面がドライコンディションへと急速に変わる中、両ドライバーとも割り当てられたタイヤを最大限に活用。インターミディエイトからオプションへのタイヤ交換のために1回ピットインした以外は、常に走行を続け、2人とも余裕を持ってQ3進出を果たしました。
Q3では、ラップタイムが徐々に速くなり、バトンもアロンソも実力に見合ったラップタイムを叩き出しました。その後、アロンソが最終ラップを走行中にブレーキングが遅れ、9コーナーでスピンを喫したため、残り約1分のところでイエローフラッグが出されました。そのため、2人ともラップタイムを更新することができませんでした。それでもアロンソとバトンは、明日の決勝をそれぞれ7番手および8番手からスタートします。これは、新生McLaren-Hondaが誕生して以来、チームにとって最高の予選結果です。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'20.261 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.002 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.465 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.508 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.598 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.924 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.323 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.388 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.411 |
10 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.674 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.714 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.728 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.748 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +1.881 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.023 |
16 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +2.141 |
17 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +2.166 |
18 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.280 |
19 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.555 |
20 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.958 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.050 |
22 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.252 |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'19.965 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'20.108 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'20.280 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'20.557 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'20.874 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'21.131 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'21.211 |
8 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'21.597 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'21.823 |
10 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'22.182 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'24.941 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'25.301 |
13 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'25.416 |
14 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'25.435 |
15 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'26.189 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'27.063 |
以下Q1にて決定 | ||||
NC | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'43.965 |
NC | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'43.999 |
NC | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'44.543 |
NC | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'46.984 |
NC | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'47.343 |
NC | 88 | リオ・ハリアント | Manor | 1'50.189 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-02
「久しぶりにMcLarenの両マシンが予選でトップ10に入りました。今週末は我々にとってまた一歩前進となり、チームの方向性と進化には満足しています。我々が非常に速かったQ2の難しいコンディションでの走行は、特に楽しかったです。今日の我々はドライでもウエットでも速かったですし、ウエットとドライが入り混じったコンディションでは、さらにスピードがありました。そのミックスコンディションでドライタイヤを履いた際には、少しリスクを背負いましたが、本当に楽しかったです。
今週末は好調です。ここはほかのサーキットよりも我々のマシンに適しており、私は今のところ、どのセッションでも7番手につけています。我々の競争力はまずまずですし、明日のレースではさらに改善できればと思います。
最終ラップでは、6コーナー進入時にブレーキを踏むタイミングが遅くなり、シケインを横切ってしまったため、そこで少し時間をロスしました。ですから、それをばん回したかったのです。私はおそらくプッシュし過ぎて、9コーナーでスピンを喫しました。ラップタイムを0.2秒更新できると思っていたのに、逆に自分のミスでそのチャンスを失い、少しフラストレーションがたまりました。ただ、明日の決勝に向けて7番手のポジションを獲得したことは、まずまずの結果です。明日はコース上の(路面グリップがある)クリーンサイドからのスタートとなります。
明日は入賞を目指して、仕事を成し遂げる必要があります」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今日はドライとウエットの入り混じったコンディションで、マシンがうまく機能していました。迅速な判断を必要とし、それが毎周異なるといった状況は、いつも楽しいものです。フェルナンドと私は、そういった状況を対処するのが得意だと思います。最後のアタックラップでは、確実に0.2〜0.3秒更新する勢いで走行していましたが、実際それによって最終的なラップタイムに違いが出ていたのかどうかは分かりません。イエローフラッグが出されたので、我々は最終ラップを走り切ることができませんでしたが、このようなコンディションでは、そういうことは時に起こるものです。
予選で両マシンがトップ10に入ったのはよかったのですが、それを成し遂げた途端、それでは物足りず、さらに上を求めたくなりました。明日は(路面グリップがあまりない)ダーティーサイドからスタートするので、私にとっては厳しい状況ですが、それを最大限に生かすつもりです。ここには新しいアスファルトが敷かれており、今日雨が降ったことから、実際には思ったよりも少しいい状況になるかもしれません。我々が競い合うべきマシンよりも前のポジションを獲得できたことは、よかったです。ただ、前方にいる他チームのマシンは、我々よりもずっとスピードがあります。
ウエットコンディションでは、タイヤをうまく機能させるのがとても難しかったです。特にフロントタイヤで苦労しました。また、フロントウイングの部品が外れるという問題がありましたが、修理したところ、問題は解決しました。ウエットコンディションではフロントエンドにまだ問題があったのですが、最終的には改善しました。ドライコンディションのときはとても楽しかったですし、マシンの実力を最大限に引き出すことができました。
明日は7番手および8番手からスタートしますが、これはそれほど悪いポジションではありません。今日のようなコンディションでは、我々は常にいい仕事をしてきましたし、チームにとってはうれしい結果です。明日どうなるのかは本当に予想がつきませんが、決勝を楽しみにしています!」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は両マシンがQ3に進出しましたが、これは2014年のブラジルGP以来のことです。McLarenはこの程度の結果をもとに、その輝かしい名声を築き上げたわけではありませんが、やはり勇気づけられる結果でした。
また今日の結果は、我々がレースごと、そして週ごとに、絶え間なく進化していることの表れです。
両ドライバーは、2時間に渡る波乱の予選セッションのプレッシャーを冷静に対処し、7番手および8番手というスターティングポジションを獲得するに値する、見事な走りをみせてくれました。
明日のハンガリーGPでは、2人ともそのグリッドポジションから、いつものように必死にアタックします。アロンソもバトンも、現代のF1の中で、最も根性を備えたドライバーとしてともに名声を築き上げています。
通常、グランプリ前に大きな約束をすることは避けるのですが、当然のことながら、明日の目標は2台揃って入賞することです」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「非常に難しい予選コンディションの中、アロンソ、バトンの両者が好タイムでQ3に進出しました。そのQ3ではドライに変わり行く状態の中、7番手、8番手と初めて2台揃って一桁台のグリッドポジションを獲得しました。
Q1では大雨から晴れへと目まぐるしく変わる天候の中、ドライバーとチームが状況にうまく対応できたと思います。Q3でのポジションは今持ち合わせているマシン全体の実力を発揮できたものと思っており、明日の決勝では力強いレースができると思います」