「明日は2台揃って入賞することを目標にします」
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#McLarenLIVE
今日はシルバーストーンで大勢の観客が見守る中、予選が行われましたが、McLaren-Hondaにとっては明暗の分かれる一日となりました。
フェルナンド・アロンソは予選セッションをスムーズに切り抜け、Q3に進出しました。チームが予選でトップ10に入るのは今季5度目のことです。アロンソはQ3で1分31.687秒という8番手のラップタイムを叩き出したものの、走行中にトラックリミット(走行が許されるコース幅)を越えたため、そのラップで記録したタイムは抹消されました。公式タイムの1分32.343秒は10番手でしたが、セバスチャン・ベッテル選手(Ferrari)が5グリッド降格ペナルティーを受けるため、明日の決勝は9番グリッドからスタートします。
一方、ジェンソン・バトンのシルバーストーンにおける長年のジンクスは、残念ながら午後の予選でも続きました。Q1の最初の走行では、途中でリアウイングのエンドプレートがフロアから外れたため、マシンがダウンフォースを失ってしまいました。ガレージに戻った後、メカニックがマシンを修理しようとしたものの、結局は時間切れとなり、セッション終了。2回目のアタックラップへ向けてバトンをコース上に送り出すことができませんでした。バトンは明日のレースを17番手からスタートします。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'30.904 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.063 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.584 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.657 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.145 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.832 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.850 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.894 |
9 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.929 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.985 |
11 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +1.991 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.138 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.440 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +2.457 |
15 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.536 |
16 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.634 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.806 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.865 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +3.145 |
20 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.567 |
21 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.647 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.754 |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'29.287 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'29.606 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'30.313 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'30.618 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'30.881 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'31.490 |
7 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'31.557 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'31.989 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'32.172 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'32.343 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'31.875 |
12 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'32.002 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'32.050 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'32.241 |
15 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'32.306 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'37.060 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'32.788 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'32.905 |
19 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | 1'33.098 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'33.151 |
21 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'33.544 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-02
※ベッテル選手がペナルティーを受けるため、明日は9番手からスタート
「今のところ我々にとってはポジティブな週末です。
ストレートでのスピードはまだ少し不足していますが、幸いにもここでは長いコーナーでその埋め合わせができているので、我々は明日ポイントを獲得できる位置につけていると思っています。
予選のQ3では、あれ以上のポジションを獲得できるほどのスピードがありませんでした。ただ、セバスチャン・ベッテル選手のペナルティーにより決勝は9番手スタートになります。特にここ2戦は信頼性の問題が発生していたことを考えると、我々にとってはいいポジションです。
明日は雨の予報ですが、レースの途中で雨が降り出せば、私にとってはおもしろい展開となるでしょう。チャンスが生まれた際に、それをものにする準備はできていると思います。
明日はMcLaren-Hondaが2台揃って入賞することを目標にします」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今のところ私にとってはラッキーな週末ではありません。Q1の最初のアタックでは途中でリアウイングのエンドプレートのうち1枚がフロアから外れ、マシンのリアエンドが徐々に悪化していきました。
問題が発生したのは、8コーナーです。そこから高速コーナーが始まり、ダウンフォースが必要となるので、正直言って、自分のラップタイムがそれほど悪くなかったことに驚きました。
2回目のタイム計測に臨むためにマシンを修理しようとしたのですが、残念ながら、時間切れとなってしまいました。
それでも、私は今も笑顔でいます。そうなってしまったものは仕方がないからです。我々は問題に対処して、さらに強くなって戻ってくるのです。明日は雨が降って、レースでなにか予期せぬことが起きるのを期待しています。今でも、明日の目標は、ポイント圏内で完走することです」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「ありきたりの決まり文句になりますが、今日の予選セッションは明暗が分かれる結果となりました。
まずジェンソンは、マシンのリアウイングのエンドプレートがフロアーから外れてしまい、それに伴って発生した損傷を修理するのに時間がかかったため、2回目のアタックラップに臨むことができませんでした。ジェンソンは当然のことながら母国グランプリでいい走りをみせようとしていただけに、非常に残念でした。
一方のフェルナンドは、今週末好調であり、今日の予選でも引き続き非常にいい走りをしてくれました。Q1とQ2を落ち着いて突破し、午後のセッションでは期待通りに8番手のラップタイムを記録しました。トラックリミットのルールによってそのベストタイムを抹消され、10番手に下がったものの、セバスチャン・ベッテル選手がペナルティーを受けるため、明日は9番グリッドからスタートします。
明日の午後は雨の予報です。もし雨が降った場合は、両ドライバーがこれまでに悪天候のレースですばらしい走りを披露してきたことを考えれば、スタートと同時にフェルナンドとジェンソンが徐々にポジションを上げるのを見て驚くことはないでしょう。
イギリスGPは、McLaren-Hondaのメンバー全員にとって重要な意味を持っています。明日の決勝で、世界一と呼ばれるファンの皆さんに応援していただけるような走りができれば、とてもうれしいです」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「シルバーストーンというパワーサーキットでQ3にアロンソが再び進出できました。コースオフでベストタイムは取り消されましたが、実力としては8番手を獲得できた可能性もあったので、マシンの進化が確認できたと思います。
ジェンソンはシャシーのリアウィングのプレートがフロアから外れてしまい、残念ながらQ1で2度目のアタックができず、17番手で敗退となりましたが、明日の巻き返しを期待しています」