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2016.07.06 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第10戦 イギリスGP イギリスGP プレビュー

イギリスGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第10戦イギリスGP(開催地:トウスター、7月8日(金)〜10(日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「イギリスGPは、F1の開催地として最も古いレースの一つであり、シルバーストーン・サーキットはマシンに厳しいパワーサーキットとして定評があります。全長6km弱のフラットなコースは、数多くの高速コーナーや複合コーナーを含む難しいサーキットで、タイヤや燃費にも大変厳しく、レース戦略とタイヤ、燃費マネージメントが中団におけるバトルの行方を左右します。
我々はアゼルバイジャン、オーストリアの異なる特徴を持つパワーサーキットで、パワーユニットを含むマシン全体のパフォーマンスや、チーム力が確実に向上していることを確信しており、ここシルバーストーンでは2台入賞を目指したいと思います。
イギリスGPはMcLaren-Hondaチームにとってシーズン一つ目のホームレースとなるので、特別な週末となります。特に、このサーキットに集まるファンは、モータースポーツの知識が豊富で、熱狂的、かつレースの楽しみ方を心得ています。今も昔もHondaのF1活動に対して温かいサポートを頂いているので、そのファンの皆さまに良いレースを見せたいと思います」

レース日時
7月8日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 18:00〜19:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 22:00〜23:30)
7月9日(土) フリー走行3 10:00〜11:00(日本時間 18:00〜19:00)
予選 13:00〜14:00(日本時間 21:00〜22:00)
7月10日(日) 決勝レース 13:00〜 (日本時間 21:00〜)
※決勝レースは52周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 シルバーストーン・サーキット
所在地 イギリス・トウスター
コース全長 5.891km
周回数 52周
トップスピード 時速320km
特徴 シルバーストーン・サーキットは、フラットなコースレイアウトに加え、複数のストレートを高速コーナーで結んだ、スロットルの全開時間が長いパワーサーキット。このコースの最大の見どころは、9から13コーナーの複合(コプス、マゴッツ、ベケッツなど)を各マシンが高速で走り抜ける部分であり、ドライバーやファンから特に人気がある。パワーユニットの純粋なパフォーマンスはもちろんのこと、燃費とタイヤに厳しいサーキットのため、目前のバトルと52周という長いレース全体を賢くマネージメントする必要がある。ピレリは今年のレースに合わせてハード、ミディアム、ソフトという硬いコンパウンドの3種類を用意している。このサーキットでは、マシンのダウンフォースを最大限生かしながら圧倒的なスピードで駆け抜けるマシンをコントロールする必要があり、各チームの空力性能の競い合いも見どころとなる。モータースポーツが盛んなイギリスでは熱狂的なファンも多く、観客席からの声援がドライバーとチームを勇気づけてくれるであろう。
気候 今週末はイギリスの天気らしい、20℃前後の曇りの日が多くなると予報されている。時折りぱらつく雨に注意が必要だが、レースに影響するほどの雨量ではない予想。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1分37秒093 (29周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分33秒401 (2013年、マーク・ウェバー、インフィニティ・レッドブルレーシング・F1チーム)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称