「日曜日に雨が降った場合は、どんなチャンスにも備える必要がある」
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本日のオーストリアの天候は午後から雨が予想されていたため、チームは一部のプログラムを午前中のセッションに前倒し、フェルナンド・アロンソのマシンに搭載した独特の外観を持つ新しいリアウイングの設定を含む、多数の空力テストを実施しました。
午後は予報通り激しい豪雨に見舞われ、FP2の大半は走行不可となったものの、雨はすぐに止み、コースはドライコンディションへと変わりました。セッション終盤には、オプションタイヤでの走行を実施することができたものの、通常、金曜日に行うロングランは悪天候のため中止となりました。
土日は両日とも豪雨の予報であり、オーストリアは波乱の週末となりそうです。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'07.373 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.357 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.649 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.849 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.155 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.430 |
7 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.451 |
8 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.589 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.617 |
10 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.625 |
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.705 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.907 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.992 |
14 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.194 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.334 |
16 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.402 |
17 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.478 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.556 |
19 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.737 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.941 |
21 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.120 |
22 | 34 | アルフォンソ・セリス | Force India | +3.487 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'07.967 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.019 |
3 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +0.613 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.622 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.682 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +0.746 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.794 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.853 |
9 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.974 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.027 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.108 |
12 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.217 |
13 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.240 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.259 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.558 |
16 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.053 |
17 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.067 |
18 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.171 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.173 |
20 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.433 |
21 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.477 |
22 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.361 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「サーキットの新しい路面は、そこそこ気に入っています。非常にスムーズですし、凹凸はありません。グリップもありましたし、それについてはかなりよかったです。午後のセッションでは、雨が降ったあとにコースを走る機会がありました。ドライコンディション用のタイヤを装着できるぐらいにサーキットが乾くまで、たった30分しかかかりませんでした。
午後のように日曜日の決勝でも雨が降った場合は、どんなチャンスにも備え、かつ集中して臨む必要があります。我々はチャンスを生かさなければなりません。
今日は新しいパーツをいくつかテストし、その結果はポジティブなものと、それほどポジティブではないものがありました。ただ、明日すべてのものをマシンに取り付けて、ラップをまとめた際は、我々には競争力があると思っています」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「新しいアスファルトが敷かれているものの、コーナーのキャンバーが変更されているので、ここでの走行が難しくなっています。また、このサーキットには利用できる幅の広いカーブがたくさんありますが、それによってマシンのフロアが摩耗するため、だれにとっても難しい状況です。
今日は3種類のドライタイヤをすべて使用しましたが、どのタイヤがレース用に一番いいのかはまだはっきり分かりません。一方、インターミディエイトタイヤ(雨用タイヤ)を履いた際には、我々のマシンは上位につけており、これはポジティブな点でした。
ライバルチームの速いマシンが何台もいるので、明日の予選でQ3に進出するのは容易ではないでしょう。ただ、土日は雨の予報なので、我々にとってチャンスとなるはずです」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は目まぐるしく変わる天候に合わせて走行プログラムを入れ替えなければならず、 チームにとっては難しい一日となりました。午後のセッション中に降った雨は驚くほど突然降り出し、雨脚も強かったのですが、幸いにも雨はすぐに止み、FP2の終了前にはコース上で少し走行することができました。
ただ、今日は悪天候により有効なロングランのデータを収集する機会を逃してしまったため、明日は(天候によるものの)まだ少し作業が残っています。我々は予選に向けて最善の準備をします。
午前中のセッションでは、新しいパーツを導入するために多数の空力テストを実施しました。今日は十分な走行ができなかったものの、両ドライバーともマシンのバランスには満足していました。ただ、明日の予選でのQ3進出、日曜日の決勝でのポイント獲得を狙うには、まだ少し改善する必要があります」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「本日は、不安定な天候の影響で非常に慌ただしい一日となりましたが、パワーユニットとしては第8戦ヨーロッパGPより継続して使用しているため、セッティング上の大きな変更はなく、車体のセットアップに集中しました。
第7戦カナダGPでアップデートしたターボの回生効率が、ここオーストリアでもしっかりと効果を発揮していることが昨年のデータと比較して確認でき、あとは明日の予選と日曜日のレースに合わせて微調整を残すのみとなります。
週末を通して変わりやすい天気が予想されているため、それぞれの状況に合わせたセッティングを見いだすことが重要だと考えています」