2016.06.11 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第7戦 カナダGP カナダGP 予選

カナダGP 予選

ジル・ビルヌーブ・サーキット、6月11日(土)

「明日は最大限のアタックを仕掛ける」

#CanadianGP
#McLarenLIVE

本日の予選において、フェルナンド・アロンソはチームとして3戦連続のQ3進出を果たし、明日のカナダGPを10番手からスタートします。これは、McLaren-Hondaがマシンの競争力を急速に向上させていることを裏付けるものです。

チームメートのジェンソン・バトンも週末を通して同等の競争力を見せていたものの、バックストレート走行時に重要となる牽引力(先行する他のマシンに接近することで生まれる空力的な牽引力)を得ることができませんでした。それが得られれば、バトンもアロンソと同様に、トップ10に入るチャンスがさらに増えていたはずです。

カレンダー中最も予測不可能で、かつエキサイティングなグランプリとされるこのカナダGPで、明日は雨が降る可能性がありますが、もしこのままドライコンディションであれば両ドライバーが入賞圏内で完走することを目標とします。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP3 8番手 1分14.801秒(トップとの差 +0.882秒 19周
Q1 14番手 1分15.026秒(オプションタイヤ)  
Q2 10番手 1分14.260秒(オプションタイヤ)  
Q3 10番手 1分14.338秒(オプションタイヤ)  

「今日はうれしいサプライズでした。

予選セッションについては、とても満足しています。ここは、今日のようにドライとウエットが入り混じったコンディションでは難しいサーキットですし、明日のレースは我々にとってさらに厳しい状況となります。ただ、明日は雨が降る可能性がありますし、少しそうなった方が我々にとっては好都合となるかもしれません。

我々は過去1年間でマシンの開発のためにすばらしい仕事を成し遂げ、今のポジションは自分たちが期待していた以上かもしれません。そのことに私は非常に満足しており、チームのみんなに対してお礼を言わなければなりません。Q2では、我々はFerrariからわずか0.4秒差でした。これは、McLarenおよびHondaのファクトリーのメンバー全員が自分たちの信念を強固なものにし、モチベーションを上げることにつながるはずです。

アタックする準備はできています。我々はワールドチャンピオンシップをかけて戦っているわけではないので、失うものはなにもありません。明日は最大限のアタックを仕掛けます」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP3 13番手 1分15.023秒(トップとの差 +1.104秒) 17周
Q1 10番手 10番手 1分14.755秒(オプションタイヤ)  
Q2 12番手 1分14.437秒(オプションタイヤ)  

「トップ10周辺というのが今の我々のポジションであり、ここ数戦はそれが我々のレース結果でした。それでも、ここのサーキットではモナコほどの競争力は期待していなかったので、今日はポジティブな収穫がありました。

Q2の最後のラップでは、フェルナンドはバックストレート走行時に牽引力を得ることができたものの、私はそれができませんでした。フェルナンドは私のマシンから牽引力を得たのです! 最終セクターまではQ3進出に向けていい走りをしていたのですが、最終セクターで牽引力が得られず、Q3進出を逃しました。

明日のレースがドライコンディションであれば、私は新品タイヤを履いてスタートするので、それを最大限に活かして、ポイント獲得を目指します。もしウエットコンディションなら、様子を見るしかありません。天候によっては非常に混乱した状況になる可能性がありますが、我々はタイヤをうまく使って、正しい戦略を選択するという強みをこれまでに見せてきたので、明日の決勝で楽しみにすることはたくさんあります」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「フェルナンドは、午後の予選で3戦連続のQ3進出を決めるという、非常にいい仕事をしてくれました。

一方、ジェンソンはQ3進出をわずか0.177秒差で逃し、明日のレースを12番手からスタートします。

両ドライバーともマシンのバランスには満足しており、レースの合間に我々が実施している仕事が、少しずつではあるものの実を結んでいることは明らかです。特に、Hondaが今回のレースに向けて投入した新しいターボチャージャーは、デプロイメントに関して設計通りの改善が見られています。また、新しいEssoの燃料はそれだけで1周あたり0.1秒ラップタイムが向上するとされています。ですから、両パートナーに対して感謝するとともに、お祝いの言葉を述べたいと思います。

明日は雨の予報です。ドライコンディションのレースの方がいつも管理しやすいのですが、両ドライバーとも難しい天候をマスターした走りをこれまでに幾度となく見せてくれました。また、2人ともここでの優勝経験があります。フェルナンドは2006年にドライコンディションで、そしてジェンソンは2011年にウエットコンディションで勝利を収めました。5年前、ここカナダで豪雨の中、ジェンソンがすばらしい追い上げで勝利を勝ち取ったことは、それを観た人の記憶にいつまでも残っているでしょう。

当然のことながら、明日のレースでMcLaren-Hondaが優勝することはないでしょう。ただ、フェルナンドもジェンソンも、そしてもちろんチームも、いつも通り冷静かつ果敢にレースに臨みます」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「スペインやモナコからはコース特性が大きく異なるこのカナダで、アロンソ選手が3戦連続のQ3進出を果たし、非常に力強い結果となりました。バトン選手は残念ながらQ3進出を逃しましたが、明日のレースのスタートではタイヤ選択が自由になることを戦略的に活かしたいと思います。
ここはブレーキングが非常に重要なサーキットであることから、明日のレースは耐久戦になりそうです。ただ、レースでは新しいターボの効果に期待できることと、週末を通して車体バランスが非常に良いので、チームとして前向きに臨みます」

フリー走行3

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテル Ferrari1'13.919
233マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.239
36ニコ・ロズベルグMercedes+0.397
47キミ・ライコネン Ferrari+0.413
544ルイス・ハミルトン Mercedes+0.415
63ダニエル・リカルド Red Bull+0.568
755カルロス・サインツ Toro Rosso+0.736
814フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+0.882
911セルジオ・ペレス Force India+0.967
1019フェリペ・マッサ Williams+0.971
1127ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+0.999
1277バルテッリ・ボッタス Williams+1.066
1322ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.104
1426ダニール・クビアト Toro Rosso+1.280
1521エステバン・グティエレスHaas+1.525
1630ジョリオン・パーマー Renault+1.737
178ロマン・グロージャン Haas+1.785
189マーカス・エリクソン Sauber+2.159
1920ケビン・マグヌッセン Renault+2.166
2012フェリペ・ナスルSauber+2.407
2194パスカル・ウェーレイン Manor+2.703
2288リオ・ハリアントManor+2.982

予選リザルト

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'12.812
26ニコ・ロズベルグMercedes1'12.874
35セバスチャン・ベッテル Ferrari1'12.990
43ダニエル・リカルド Red Bull1'13.166
533マックス・フェルスタッペン Red Bull1'13.414
67キミ・ライコネン Ferrari1'13.579
777バルテッリ・ボッタス Williams1'13.670
819フェリペ・マッサ Williams1'13.769
927ニコ・ヒュルケンベルグ Force India1'13.952
1014フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda1'14.338
以下Q2にて決定
1111セルジオ・ペレス Force India1'14.317
1222ジェンソン・バトンMcLaren-Honda1'14.437
1326ダニール・クビアト Toro Rosso1'14.457
1421エステバン・グティエレスHaas1'14.571
158ロマン・グロージャン Haas1'14.803
1655カルロス・サインツ Toro Rosso1'21.956
以下Q1にて決定
1730ジョリオン・パーマー Renault1'15.459
1894パスカル・ウェーレイン Manor1'15.599
199マーカス・エリクソン Sauber1'15.635
2012フェリペ・ナスルSauber1'16.663
2188リオ・ハリアントManor1'17.052

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン