「前向きな一日だが、改善が必要」
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日曜日のカナダGPを前に本日行われたフリー走行では、ジェンソン・バトンおよびフェルナンド・アロンソがともに両セッションで競争力のある走りをみせました。
バトンは、午前中はコースでの走行時間を多く取れず、午前と午後のセッションの合間にメカニックによるパワーユニットの交換を余儀なくされたものの、午後は7番手のラップタイムでした。一方アロンソは、マシンに油圧系の漏れが発生している疑いがあったため、一時的に走行をストップしましたが、その後、誤報であることが判明し、11番手で本日の走行を終了しました。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'14.755 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.331 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.488 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.798 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.863 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.546 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.709 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.788 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.822 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.908 |
11 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.979 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.033 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.253 |
14 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.310 |
15 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.555 |
16 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.564 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.100 |
18 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.348 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.374 |
20 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +3.654 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.698 |
22 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.828 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'14.212 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.257 |
3 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.526 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.944 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.956 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.001 |
7 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.001 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.022 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.109 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.198 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.238 |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.281 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.301 |
14 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.347 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.881 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.043 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.370 |
18 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.379 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.690 |
20 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.789 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.811 |
22 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.211 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日はいい一日でした。3種類のタイヤをはじめ、いくつか興味深いことを試すことができました。今週末はタイヤが最も興味深い要素になるはずです。
明日は予選で11番手につけることが、日曜日の決勝のスタート順位としてはベストなのかもしれません。そうすれば、スタート時のタイヤを自由に選択できるドライバーの中で先頭に立てるからです。ウルトラソフトタイヤを履いてレースをスタートするのは、理想的ではないかもしれません。
今日はHondaの新しいターボを含め、すべてがうまく機能しました。ただ、グリップがあまりなかったので、コーナーからの立ち上がり時のトラクションを改善する必要があります。
両マシンからデータが得られたので、明日に向けての方向性を検討する必要があります」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「FP1ではさまざまな問題が発生し、午前中は非常に不運でした。FP1とFP2の間にパワーユニットの交換を行い、午後のセッションではコースに出るのが少し遅れたものの、マシンを組み立てるために、メカニックのメンバーがすばらしい仕事をしてくれました。その後は、どのように走らせてもエンジンに問題はありませんでした。ただ明日以降に、今朝取り外したエンジンを使うのか、あるいは午後のセッション用に取り付けたエンジンをそのまま使うべきなのかを判断するために、今夜データを確認します。
FP2では、かなりの周回を重ねることができました。マシンに対する感触はよく、ドライブを楽しむことができます。ただ、セットアップに関してはいくつか問題があるので、それを今夜解決するつもりです。
今日は前向きな一日でしたが、まだ改善が必要です。もし私のラップタイムが0.05秒速ければ全体の4番手でしたが、逆に0.2秒遅ければ、11番手でした。ですから、土日は自分たちの実力を最大限に生かす必要があります」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「午前中はトラブルに見舞われたため、午後のセッションで、マシンが速さをみせてくれたことは、非常にポジティブな結果でした。ただ、金曜日のフリー走行では、どのチームも異なるプログラムを実施しているので、我々は期待をあまり膨らませないようにするべきです。
午前中は、フェルナンドのマシンに油圧系の漏れが発生している疑いがあったため、彼の走行を一時的にストップすることを選択しました。詳しい検査を実施した結果、幸いにも、油圧系の液があふれ出していただけだということが分かりました。一方、ガレージの反対側では、セッション序盤に走行していたジェンソンから、いくつか問題があるとの訴えがありました。その後、終盤にはオイル漏れが発生し、マシンを始動した際にかなりの白煙が出たため、ジェンソンはそこで走行をストップすることになりました。
昼休みに、ジェンソンのマシンのパワーユニットを交換したところ、午後はなんのトラブルもなく走行できました。午前中は有効な走行がほとんどできなかったにもかかわらず、午後になると、すぐにいいラップタイムを何度も叩き出しました。
明日の予選に向けて、今日収集した全データを徹底的に解析します」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「このカナダGPより新しいターボを投入したため、本日のFP1とFP2は、その効果および機能の確認を中心に走行を進め、結果はある程度満足できるものとなりました。マシン全体としては、FP1中に細かいトラブルが少し発生したものの、比較的まとまっていると感じました。
なお、FP1でバトン選手のマシンでオイルリークが発生し、白煙が出ましたが、パワーユニットそのものへの影響は現在調査中です」