Hondaは、FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第7戦カナダGP(開催地:モントリオール、6月10〜12日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。
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レース日時
6月10日(金) | フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 23:00〜24:30) フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 11日(土) 3:00〜4:30) |
6月11日(土) | フリー走行3 10:00〜11:00(日本時間 23:00〜24:00) 予選 13:00〜14:00(日本時間 12日(日) 2:00〜3:00) |
6月12日(日) | 決勝レース 14:00〜(日本時間 13日(月) 3:00〜) ※決勝レースは70周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了 |
サーキット情報
サーキット名 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
所在地 | カナダ・モントリオール |
コース全長 | 4.361km |
周回数 | 70周 |
トップスピード | 時速350km |
特徴 | ジル・ビルヌーブ・サーキットは、大西洋と北米の五大湖をつなぐセントローレンス川上の人工島に位置するサーキット。仮設でもなく、ストリートでもないが、路面のグリップ力が低く、かつサーキットバリアが市街地コースのようにギリギリにそびえ立ち、圧迫感があることが特徴です。レイアウトの中でも最も有名なのは、最終コーナーのシケインと立ち上がりの直後に迫る壁の「ウォール・オブ・チャンピオンズ」。また、セーフティカーの出現率は80%以上と、展開が予想できない難しいレースである。一方、サーキットの形状は平坦で、高速コーナーなどもあまりないが、フルスロットル率の高い複数のストレートから、急激な加減速が必要とされ、パワーユニットやタイヤ、ブレーキに大変厳しい。決勝レースでは、前戦のモナコと同様のウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトの柔らかいコンパウンドが3種類用意されており、特にレース中盤からは各チームのタイヤ、サスペンション、ブレーキ冷却などのバランスが勝敗のカギを握る。 |
気候 | 現在の予報では雨が多く20度以下と涼しい一週間だが、この時期の天候は変わりやすい。さらに、サーキットは特に川や湖の風の影響を受けやすいので体感温度は低く感じる |
2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:キミ・ライコネン 1分16秒987 (42周目、フェラーリ)
ラップレコード:1分13秒622 (2002年、ルーベンス・バリチェロ、フェラーリ)
長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「カナダGPの週末は、いつも熱心なファンの皆さまでスタンドが埋まり、暖かい声援で迎えられて居心地のよさを感じます。
一方で、ジル・ビルヌーブ・サーキットは、低速コーナーからの全開ストレート、燃費の厳しさなどパワーユニットには大きな負担がかかるコースの上、エスケープゾーンの少なさやグリップ力が低い荒い路面など、マシン全体にとってチャレンジングな週末となります。
前戦のモナコからは大きくサーキット特性が異なるため、チームはカナダ用のセットアップのために忙しい週末となりますが、モナコでのダブル入賞を果たしたいい流れとチーム力を引き継ぎ、今回もポイント圏内を狙える位置につくことを目指します。
我々の同僚である、ホンダカナダのメンバーもスタンドから熱い声援を送ってくれているので、それを力に変えてがんばりたいと思います」