「土曜日に真実が明らかになるでしょう」
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伝統のモナコ市街地サーキットで行われたフリー走行の初日は、アクシデントによりセッションが2回中断されたため、各チームの実力があまり読めない一日となりました。
午前中はジェンソン・バトンもフェルナンド・アロンソも、マシンのバランスには満足していませんでした。ただその後、エンジニアがバランスを少し改善することができたため、午後のセッションではグリップが増しました。
チームにとって最も驚く瞬間となったのは、FP1の終盤に、排水溝のふたが外れてバトンのマシンを直撃したときです。その衝撃によって、フロントウイング、フロア、およびフロントサスペンションが大破しました。幸いにもバトンにケガはなく、メカニックは午後のセッションに間に合うように、マシンを再度組み立てることができました。
我々は本日の走行で得たデータを精査し、土曜日に行われる非常に重要な予選に向けて、パフォーマンスを向上できるようにします。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'15.537 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.101 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.419 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.771 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.834 |
6 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +0.889 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.023 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.160 |
9 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.375 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.593 |
11 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +2.025 |
12 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.062 |
13 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.301 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.372 |
15 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.383 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.650 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.737 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.764 |
19 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +3.209 |
20 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.334 |
21 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +4.991 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +5.331 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'14.607 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.606 |
3 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.899 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.964 |
5 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.208 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.374 |
7 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.433 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.513 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.662 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.718 |
11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.880 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.116 |
13 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.175 |
14 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +2.242 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.267 |
16 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.679 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.923 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.955 |
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.154 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.392 |
21 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +4.040 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +4.207 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「ここのサーキットのレイアウト上、今回は我々にとってチャンスだと分かっていたので、今日のセッションではもう少し高い競争力を期待していたところがあるかもしれません。一方で、我々は冷静さを保つ必要があります。今日はまだ木曜日ですし、土曜日の予選までにマシンのポテンシャルをさらに引き出せるはずです。
今日はマシンのバランスが悪かったです。かなりアンダーステアになっていたので、それが解消できれば、我々のラップタイムはよくなるはずです。土曜日に真実が明らかになりますが、我々は大事なときに結果を出せると確信しています」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「午前中のセッションは難しかったです。グリップ不足にかなり悩まされましたが、午後には改善し始めました。
今日は排水溝のふたによるアクシデントがあったため、私のチームにとっては、さらに厳しい一日となりました。排水溝のふたが外れて私のマシンを直撃し、フロントウイング、フロントサスペンション、ブレーキダクトとフロアが大破したのです。メカニックがすばらしい仕事をしてくれたおかげで、FP2までにマシンを準備することができましたが、マシンの競争力を満足のいくレベルにまで上げるには、まだ長い道のりが待っています。
レーストラックは管理された環境であり、我々はレースドライバーとしてリスクを背負った上でハンドルを握ります。普段、ここでの安全基準は非常に高いのですが、今日のような事故は再発しないようにしなければなりません。排水溝のふたが低い位置で飛んできたことはラッキーでした。
上位陣のマシンとはまだ大きな差がありますが、予選ではベストを尽くし、競争力を上げられるようにしたいと思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「この名高いレーストラックで迎えるフリー走行の初日には、いつもたくさんの仕事をしなければなりません。午前中は予想外にグリップが低く、それを理解するのに少し時間がかかったため、予測不可能なセッションとなりました。
また、今日は実力がはっきりしない結果だったと思います。我々はこの難しいサーキットの特徴をより理解するために、多数のテストを実施しました。ただ、これからは土曜日の予選に向けて、パフォーマンスを最大限に引き出すことに集中します。土曜日は今シーズンの中で最も重要な予選セッションとなります。
今朝は排水溝のふたがジェンソンのマシンを直撃するというアクシデントがありましたが、幸いジェンソンにケガはありませんでした。本グランプリの主催者は、サーキットができる限り安全な状態になるよう懸命に仕事をしてくれていますが、我々は今日の事故で実際になにが起こったのかを調査し、再発防止に努めなければなりません」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「ここモナコでは高い競争力を期待していましたが、初日の走行が終わった時点では、ほぼいつもと同等のポジションとなっており、少し悩ましい結果となりました。
それでも、午前中に大きな課題となっていたアンダーステアは、午後の時点ではかなり改善されていました。また、FP1で排水溝のふたがジェンソンのマシンおよびタイヤに直撃してしまった影響で、セッション間に作業に追われることになりましたが、FP2にマシンを間に合わせられたことはすばらしいチームワークでした。
明日、金曜日はモナコGP特有のカレンダーでF1は走行がありません。その時間を使って、エンジニアのセットアップによる、パフォーマンスの向上に期待します」