「予選用よりもレース用マシンの方がうまく仕上がっている」
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フェルナンド・アロンソおよびジェンソン・バトンは、午後に行われた予選でMP4-31のパッケージのペースとポテンシャルを披露し、明日のオーストラリアグランプリ決勝レースをそれぞれ12番手および13番手からスタートします。
予選セッションでは、今週末初めてコースがドライコンディションとなり、チームは昨日見せた好調の兆しを今日も維持しました。Q1は両ドライバーとも余裕を 持って通過。Q2では序盤に堅実なラップタイムを刻んだものの、以降は新品のスーパーソフトタイヤが残っていなかったため、タイムアタックに挑むことがで きず、それ以上は走行しないことを決めました。
開幕前テストでは実力が読めなかったものの、バトン、アロンソともに、MP4-31はペー スが飛躍的に向上し、限界までプッシュできる自信と信頼を与えてくれるとコメントしています。我々は、大幅に改善したデプロイメントによって、今後への希 望が見えるようなポテンシャルが発揮できるよう、明日のレースに臨みます。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'25.624 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.176 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.228 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +0.633 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.811 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | +1.077 |
7 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.106 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.144 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.527 |
10 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.618 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.639 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.717 |
13 | 26 | ダニール・クビアト | Red Bull | +1.806 |
14 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.035 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.247 |
16 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +2.364 |
17 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.493 |
18 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.660 |
19 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.668 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.669 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.422 |
22 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.648 |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'23.837 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'24.197 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'24.675 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'25.033 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'25.434 |
6 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'25.458 |
7 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'25.582 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'25.589 |
以下Q2にて決定 | ||||
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'25.753 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'25.865 |
11 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'25.961 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'26.125 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'26.304 |
14 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'27.601 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'27.742 |
以下Q1にて決定 | ||||
16 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'27.435 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'27.958 |
18 | 26 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'28.006 |
19 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'28.322 |
20 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'29.606 |
21 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | 1'29.627 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'29.642 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-01
「今日のマシンはすばらしかったです。
今週末のマシンの性能には非常にいい感触を得ており、とても満足しています。我々のマシンは、一部のエリアでまだパフォーマンスに限界があるため、ここメルボルンで速いペースで走れるとは思っていませんでした。ただ、予想していたよりも競争力がありますし、今後数戦のうちに新しいパーツも導入するので、今後は競争力がさらに上がると見込んでいます。
新しい予選方式に関しては、もう少し様子を見る必要があるかもしれません。ただ、新システムは強豪チームには有利に働くものの、競争力があまりないチームには少し不公平になるような気がします。
私が3番手のポジションにつけたQ1で2セットのスーパーソフトタイヤを使ったため、Q2で走るチャンスは1回しかありませんでした(予選セッションではスーパーソフトタイヤを3セットのみ使用可能)。他のドライバーと同じコンディションで、同じタイヤを装着して最初に走行した際には競争力があるように感じ、10番手というポジションでした。メルセデスチームのラップタイムからはわずか1.2秒差であり、これはうれしいサプライズでした。ただ、その後、私はガレージに座ったまま予選がどうなるのかを見ていなければならず、その点は少し残念でした。
もちろん、トップチームはQ1でスーパーソフトタイヤを両セットとも使う必要はないので、我々も再びトップに返り咲き、Q1ではオプションタイヤを1組だけ使用できるようにならなければなりません。昨年、MotoGP(二輪ロードレース世界選手権)は競争力があまりないチームには予選でのソフトタイヤ使用を認めるというシステムを採用しましたが、我々もそれと同じことをすべきなのかもしれません。ただ、F1はそれと逆の選択をしました。
明日は興味深い一日になるでしょう。両マシンがポイント圏内で完走できるよう願っています」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「12番手および13番手というグリッドは、我々がここに来る前に予想していたポジションよりもわずかにいい結果です。
マシンの感触は悪くはありませんでした。ただ、今日はどのドライバーも、FP3から予選までの間に気温が下がったことに悩まされているように思いました。マシンをドライブするのは楽しかったのですが、Q2の終盤には使用可能なスーパーソフトタイヤが残っていなかったので、十分な速さを得られまませんでした。
新しい予選方式のレギュレーションに関連して我々が直面した唯一の問題は、ピットレーンでの出来事でした。我々がピットボックスにマシンを止めてタイヤ交換をし、再び走行しようとしているとき、すでに敗退した4台のマシンがメカニックの手によってガレージへ下げられているところでした。ここのピットレーンはかなり狭いので、少し混雑した状況になりました。
開幕前テストは、走行距離に関してはいい結果でしたが、ペースについてはそれほどポジティブなものではありませんでした。したがって、ウイリアムズやフォース・インディアと我々のペース差は、全員にとってうれしいサプライズでした。実際、我々のマシンは予選用よりもレース用の方がうまく仕上がっていると思いますが、これは昨年とは違う点です。また、我々のマシンのデプロイメントは、他チームのものとほぼ同じぐらいまでよくなっており、これによってレースではさらに恩恵を受けることになります。
今日は、スタート地点としてそれほど悪くありません。去年の今頃に比べれば、ずいぶんいい状態です」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日の予選は、最初の数分間こそエキサイティングな内容でしたが、その後は非常に残念な結果となりました。
F1というスポーツを代表して、他チームで私と同じ立場にいる多くの皆さんと同様、私も、新しい予選方式があのような活気のないショーを生み出してしまったことを残念に思っていると言わなければなりません。
我々の予選12番手と13番手という今日の結果は、特に取り立てて言うような結果ではありませんが、Q2の中盤という予選順位であったため、明日のレースではスタートタイヤを自由に選択することができます。ですから、我々はF1というスポーツに対して何の利益にもならなかった今日という一日を忘れて、自分たちのレース戦略を最適なものにすることを目指して、これからデータを精査します。
励みになるのは、両ドライバーとも我々のマシンに対しては非常にいい感触を得ていることです。マシンのバランスが取れていて、いいクルマを手にしたときの感触でプッシュできると話してくれています。ですから、MP4-31がうまくまとまっていることは明確ですし、同マシンの開発を急ピッチで継続します。
まずは、明日どうなるのか見てみましょう」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「マシンのパフォーマンスはテストに対して大きく前進し、午前中のフリープラクティスから比較的安定した走行ができました。
予選では、新しい予選方式とタイヤの使用ルールによって走行タイミングが難しくなり、マシンのポテンシャルは高かったものの、残念ながらQ3への進出はならず12番手、13番手に終わりました。両ドライバー共に、マシンには満足しており、明日のレースではポイント獲得を狙います」