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2016.03.19 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 開幕戦 オーストラリアGP オーストラリアGP 予選

オーストラリアGP 予選 レポート

2016年3月19日(土)・予選  会場:アルバート・パーク

「予選用よりもレース用マシンの方がうまく仕上がっている」

#AusGP
#McLarenLIVE

フェルナンド・アロンソおよびジェンソン・バトンは、午後に行われた予選でMP4-31のパッケージのペースとポテンシャルを披露し、明日のオーストラリアグランプリ決勝レースをそれぞれ12番手および13番手からスタートします。

予選セッションでは、今週末初めてコースがドライコンディションとなり、チームは昨日見せた好調の兆しを今日も維持しました。Q1は両ドライバーとも余裕を 持って通過。Q2では序盤に堅実なラップタイムを刻んだものの、以降は新品のスーパーソフトタイヤが残っていなかったため、タイムアタックに挑むことがで きず、それ以上は走行しないことを決めました。

開幕前テストでは実力が読めなかったものの、バトン、アロンソともに、MP4-31はペー スが飛躍的に向上し、限界までプッシュできる自信と信頼を与えてくれるとコメントしています。我々は、大幅に改善したデプロイメントによって、今後への希 望が見えるようなポテンシャルが発揮できるよう、明日のレースに臨みます。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-01

FP3 1分27.263秒(トップとの差 +1.639秒) 20周 11番手
Q1 1分26.537秒(オプションタイヤ)   3番手
Q2 1分26.125秒(オプションタイヤ)   12番手:グリッド確定

「今日のマシンはすばらしかったです。

今週末のマシンの性能には非常にいい感触を得ており、とても満足しています。我々のマシンは、一部のエリアでまだパフォーマンスに限界があるため、ここメルボルンで速いペースで走れるとは思っていませんでした。ただ、予想していたよりも競争力がありますし、今後数戦のうちに新しいパーツも導入するので、今後は競争力がさらに上がると見込んでいます。

新しい予選方式に関しては、もう少し様子を見る必要があるかもしれません。ただ、新システムは強豪チームには有利に働くものの、競争力があまりないチームには少し不公平になるような気がします。

私が3番手のポジションにつけたQ1で2セットのスーパーソフトタイヤを使ったため、Q2で走るチャンスは1回しかありませんでした(予選セッションではスーパーソフトタイヤを3セットのみ使用可能)。他のドライバーと同じコンディションで、同じタイヤを装着して最初に走行した際には競争力があるように感じ、10番手というポジションでした。メルセデスチームのラップタイムからはわずか1.2秒差であり、これはうれしいサプライズでした。ただ、その後、私はガレージに座ったまま予選がどうなるのかを見ていなければならず、その点は少し残念でした。

もちろん、トップチームはQ1でスーパーソフトタイヤを両セットとも使う必要はないので、我々も再びトップに返り咲き、Q1ではオプションタイヤを1組だけ使用できるようにならなければなりません。昨年、MotoGP(二輪ロードレース世界選手権)は競争力があまりないチームには予選でのソフトタイヤ使用を認めるというシステムを採用しましたが、我々もそれと同じことをすべきなのかもしれません。ただ、F1はそれと逆の選択をしました。

明日は興味深い一日になるでしょう。両マシンがポイント圏内で完走できるよう願っています」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP3 1分27.341秒(トップとの差 +1.717秒) 20周 12番手
Q1 1分26.740秒(オプションタイヤ)   7番手
Q2 1分26.304秒(オプションタイヤ)   13番手:グリッド確定

「12番手および13番手というグリッドは、我々がここに来る前に予想していたポジションよりもわずかにいい結果です。

マシンの感触は悪くはありませんでした。ただ、今日はどのドライバーも、FP3から予選までの間に気温が下がったことに悩まされているように思いました。マシンをドライブするのは楽しかったのですが、Q2の終盤には使用可能なスーパーソフトタイヤが残っていなかったので、十分な速さを得られまませんでした。

新しい予選方式のレギュレーションに関連して我々が直面した唯一の問題は、ピットレーンでの出来事でした。我々がピットボックスにマシンを止めてタイヤ交換をし、再び走行しようとしているとき、すでに敗退した4台のマシンがメカニックの手によってガレージへ下げられているところでした。ここのピットレーンはかなり狭いので、少し混雑した状況になりました。

開幕前テストは、走行距離に関してはいい結果でしたが、ペースについてはそれほどポジティブなものではありませんでした。したがって、ウイリアムズやフォース・インディアと我々のペース差は、全員にとってうれしいサプライズでした。実際、我々のマシンは予選用よりもレース用の方がうまく仕上がっていると思いますが、これは昨年とは違う点です。また、我々のマシンのデプロイメントは、他チームのものとほぼ同じぐらいまでよくなっており、これによってレースではさらに恩恵を受けることになります。

今日は、スタート地点としてそれほど悪くありません。去年の今頃に比べれば、ずいぶんいい状態です」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日の予選は、最初の数分間こそエキサイティングな内容でしたが、その後は非常に残念な結果となりました。

F1というスポーツを代表して、他チームで私と同じ立場にいる多くの皆さんと同様、私も、新しい予選方式があのような活気のないショーを生み出してしまったことを残念に思っていると言わなければなりません。

我々の予選12番手と13番手という今日の結果は、特に取り立てて言うような結果ではありませんが、Q2の中盤という予選順位であったため、明日のレースではスタートタイヤを自由に選択することができます。ですから、我々はF1というスポーツに対して何の利益にもならなかった今日という一日を忘れて、自分たちのレース戦略を最適なものにすることを目指して、これからデータを精査します。

励みになるのは、両ドライバーとも我々のマシンに対しては非常にいい感触を得ていることです。マシンのバランスが取れていて、いいクルマを手にしたときの感触でプッシュできると話してくれています。ですから、MP4-31がうまくまとまっていることは明確ですし、同マシンの開発を急ピッチで継続します。

まずは、明日どうなるのか見てみましょう」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「マシンのパフォーマンスはテストに対して大きく前進し、午前中のフリープラクティスから比較的安定した走行ができました。

予選では、新しい予選方式とタイヤの使用ルールによって走行タイミングが難しくなり、マシンのポテンシャルは高かったものの、残念ながらQ3への進出はならず12番手、13番手に終わりました。両ドライバー共に、マシンには満足しており、明日のレースではポイント獲得を狙います」

フリー走行3

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'25.624
26ニコ・ロズベルグMercedes+0.176
35セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.228
455カルロス・サインツ Toro Rosso+0.633
57キミ・ライコネン Ferrari+0.811
633マックス・フェルスタッペン Toro Rosso+1.077
777バルテッリ・ボッタス Williams+1.106
83ダニエル・リカルド Red Bull+1.144
919フェリペ・マッサ Williams+1.527
1011セルジオ・ペレス Force India+1.618
1114フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.639
1222ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.717
1326ダニール・クビアト Red Bull+1.806
149マーカス・エリクソン Sauber+2.035
1520ケビン・マグヌッセン Renault+2.247
1627ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+2.364
1730ジョリオン・パーマー Renault+2.493
1821エステバン・グティエレスHaas+2.660
198ロマン・グロージャン Haas+2.668
2012フェリペ・ナスルSauber+2.669
2194パスカル・ウェーレイン Manor+3.422
2288リオ・ハリアントManor+3.648

予選リザルト

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'23.837
26ニコ・ロズベルグMercedes1'24.197
35セバスチャン・ベッテル Ferrari1'24.675
47キミ・ライコネン Ferrari1'25.033
533マックス・フェルスタッペン Toro Rosso1'25.434
619フェリペ・マッサ Williams1'25.458
755カルロス・サインツ Toro Rosso1'25.582
83ダニエル・リカルド Red Bull1'25.589
以下Q2にて決定
911セルジオ・ペレス Force India 1'25.753
1027ニコ・ヒュルケンベルグ Force India 1'25.865
1177バルテッリ・ボッタス Williams1'25.961
1214フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda1'26.125
1322ジェンソン・バトンMcLaren-Honda1'26.304
1430ジョリオン・パーマー Renault1'27.601
1520ケビン・マグヌッセン Renault1'27.742
以下Q1にて決定
169マーカス・エリクソン Sauber 1'27.435
1712フェリペ・ナスルSauber1'27.958
1826ダニール・クビアト Red Bull1'28.006
198ロマン・グロージャン Haas1'28.322
2021エステバン・グティエレスHaas1'29.606
2188リオ・ハリアントManor1'29.627
2294パスカル・ウェーレイン Manor1'29.642

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン