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March 28 2015, QUALIFYING 2015 Formula 1 Petronas Malaysian Grand Prix
マレーシアGP
2015年3月28日(土)・予選 会場:セパン・インターナショナル・サーキット 全長:5.543㎞
McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)は、現地時間2015年3月28日に以下のレポートを発表しました。
FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権の第2戦マレーシアグランプリは、3月28日(土)に予選が行われ、McLaren-Hondaのジェンソン・バトンは17番グリッド、フェルナンド・アロンソが18番グリッドとなりました。
両ドライバーともに、Q1ではそれぞれ2回走行。バトンは走行ごとにベストラップを更新し、最終的に1分41秒636を記録。それとは対照的に、アロンソは1回目のアタックでベストタイムを記録しましたが、その後フレッシュタイヤを履いて臨んだアタックでのタイム更新はなりませんでした。
開幕戦のオーストラリアグランプリと予選順位は同じですが、トップタイムとの差は縮まっています。メルボルンではQ1のトップタイムの103.2%となる2秒790差だったのに対して、今回のセパンのほうが一周あたりの距離は長いにもかかわらず、タイムは102.3%となる2秒262差でした。
明日のレースには、さらなる進化を目指して臨みます。
※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'39.269 | 1'41.517 | 1'49.834 | 13 |
2 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'39.814 | 1'39.632 | 1'49.908 | 13 |
3 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'39.374 | 1'39.377 | 1'50.299 | 13 |
4 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'40.504 | 1'41.085 | 1'51.541 | 16 |
5 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'40.546 | 1'41.665 | 1'51.951 | 16 |
6 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'40.793 | 1'41.430 | 1'51.981 | 16 |
7 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'40.543 | 1'41.230 | 1'52.473 | 17 |
8 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'40.303 | 1'41.209 | 1'52.981 | 18 |
9 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'40.249 | 1'40.650 | 1'53.179 | 14 |
10 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'40.340 | 1'41.748 | 1'53.261 | 18 |
11 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'40.415 | 1'42.173 | 7 | |
12 | パストール・マルドナド | Lotus | 1'40.361 | 1'42.198 | 11 | |
13 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'40.830 | 1'43.023 | 9 | |
14 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'41.036 | 1'43.469 | 11 | |
15 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'39.814 | 1'43.701 | 9 | |
16 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'41.308 | 7 | ||
17 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'41.636 | 8 | ||
18 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'41.746 | 8 | ||
※ | ロベルト・メリ | Marussia | 1'46.677 | 7 |
※Q1でトップタイムの107%以内に達しなかったため、決勝への出場可否がレーススチュワードによって審議されています
ジェンソン・バトン
FP3:18番手(1分42秒319・13周)
予選Q1:17番手(1分41秒636・オプション[ソフト側]タイヤ)
「予選セッション中はタイヤに熱を入れるのが難しく、第1セクターで苦労しましたが、第2、第3セクターではうまく走ることができました。
予選前には、すぐ上にいるライバルにもう少し近づけると期待していましたし、今週末は我々のパフォーマンスが大きく前進しました。レースペースやロングラン中の安定性についても、若干の向上ができるでしょうし、明日の決勝ではライバルに迫る走りが見せられると思うので、楽しみにしています。
セパンでは明るい点が多く、我々のペースは大幅に向上しました。エンジンとエアロパッケージについてはまだ進化の余地がありますが、みんな何をすべきか分かっています」
フェルナンド・アロンソ
FP3:15番手(1分41秒991・13周)
予選Q1:18番手(1分41秒958・オプション[ソフト側]タイヤ)
「今週末ここまでのパフォーマンスは、大会前に予想していたものよりも良いと思います。
実際、前を行くライバルにかなり近づいており、オーストラリアからの進歩はすばらしいものです。ただ、まだこれは過程にすぎませんから、さらに進化していく必要がありますが、今後Q1でノックアウトとなる期間はそんなに長くないのではないかと思っていますし、今後数週間でのさらなる進化には、自信があります。
もし明日雨が降れば、チームにとっては新たな学習の場となります。開幕戦を欠場した私にとっても、スタートの手順やフォーメーションラップ、ピットストップなど、すべてが今季初めてのことばかりです。
スタートポジションはあまりよくありませんが、McLaren-Hondaのプロジェクトは長期的な視点で見ていることを理解しています。メルセデスに勝ちたいとは思いますが、時間はかかりますし、チャンスが来たときに、それを確実にものにできるような準備をしておくことが必要です」
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「予選17番手、18番手という結果は、求めているレベルからは程遠いですが、ポジティブな面は多々あったので、あまり悲観的に考えたくありません。
まずは、フェルナンドが復帰できてよかったです。彼は、McLaren-Hondaでの初めての予選セッションで、チームをリードし、その情熱はみんなに伝播していきました。
そして、ジェンソンとも同じくらいのタイムを出してくれました。2人とも、現時点でのMP4-30が出せる最大限の力を発揮してくれています。
メルボルンと同じグリッドではありますが、パフォーマンスの向上は明らかです。セパンのようなタイトコーナーの多いサーキットの方が、ストップ・アンド・ゴー型のメルボルンよりもMP4-30が力を発揮しやすいのですが、今週末のパフォーマンスは、コース特性の違いだけでなく、マシン自体が進歩した結果です。
もちろん、我々はまだ満足していませんし、越えるべき山は残っています。ただ、確実に進化できていますし、まだマシン開発の過程にあるということを心に刻み、じっと耐える時期です。これからも進歩し続けていきます」
新井 康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「昨日も申し上げた通り、この2週間で、パフォーマンスを向上すべく取り組んできました。前のマシンとの差が縮まったことは励みになりましたが、まだ競争力を発揮するには、十分ではありません。今日の予選結果は少し残念でしたが、明日は前のグリッドのマシンといいバトルができることを楽しみにしています。今夜は、今日のデータをすべて分析し、明日までに向上できる部分がないかを見つけます」