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最後尾のスタートから4位フィニッシュしたカナーン
ピットで待機するアンドレッティ
7戦連続でのポイント獲得、中野の走り
トレイシー(左)とフランキッティ(右)のピットストップ
CARTチャンピオンシップ・
シリーズ
Road America
[2002.08.18]
CARTレースレポート
CARTレースレポート 
[決勝レース結果は、 Results Data Archives をご覧ください]
第12戦 ロードアメリカ(ウィスコンシン州)
2002年 8月18日開催  
天候:晴れ 気温:23℃
カナーンが最後尾からの追い上げで4位入賞!
最多リードラップのトレイシーは追突されてリタイア

CARTシリーズ第12戦はウィスコンシン州エルクハートレイクのロードアメリカで開催。快晴に恵まれた60周の決勝レースは午後2時5分にスタートし、一周目からトップ2台を交わしてポール・トレイシーがレースをリードする。レース中盤、26周目に3周早くピットインして3位に後退したポール・トレイシーは、その後40周目にK.ブラックと接触を喫して無念のリタイア。ここでダリオ・フランキッティが3位に上がるが、3周後にメカニカルトラブルで戦線離脱となってしまうなど、Honda勢を不運が襲う。その中で最後尾からスタートしたトニー・カナーンが驚異的な追い上げをみせ、30周目には9位にポジションをアップし、最後は表彰台目前の4位フィニッシュを果たした。

第12戦の舞台はシーズン中最長となるロードアメリカで開催。緑あふれる美しい1周4.048マイルのコースは、14ターンのバラエティに富んだコーナーに加え、フロント及びバックストレートでは最高時速が300キロ以上に達する。

予選8月17日(土)
金曜日の予選では、ダリオ・フランキッティが3番手でセッションを終えたのに加え、第10戦で腰を負傷して前回の第11戦を欠場したエイドリアン・フェルナンデスが4番手と健闘した。明けて翌日、土曜日の最終予選では、1992年から3年連続でポール・ポジションを獲得し、過去2回に渡って優勝を経験しているポール・トレイシーが102.927秒を記録して3番グリッドを確保。1998年の覇者で2000年のポール・シッターであるダリオ・フランキッティと、3年間連続表彰台を獲得しているエイドリアン・フェルナンデスは、それぞれ6番手と8番手グリッドからのスタートとなる。予選初日は11位、朝のプラクティスでは5番手と好調ぶりを見せた中野信治は最終予選でタイムを短縮。ひとつポジションを上げて5列目10番グリッドからスタート。以下、2回のポールと3勝を記録しているマイケル・アンドレッティは14番手。初日のプラクティスから再三メカニカルトラブルに見舞われたトニー・カナーンは、この最終予選でもツキに見放されてトラブルが再発。最後尾18番グリッドからのスタートを余儀なくされた。

決勝8月18日(日)
快晴に恵まれた決勝レースは、午後2時5分にグリーンフラッグが振られてスタート。予選3番手から絶妙のスタートを見せたポール・トレイシーが、前を行く2台をかわしてトップに躍進した。その後方では、最後尾からいっきに5台をパスしたトニー・カナーンがマイケル・アンドレッティと痛恨の接触。トニー・カナーンはそのままレースを続行できたが、ストールしたマイケル・アンドレッティは再スタート後にいったんピットインしてレースに復帰、2周遅れとなってしまう。

さらに18周目、リア・ウイングの取り付け部分が緩んだためにピットインした中野信治が周回遅れに後退。27周目には中野信治のチーム・メイトであるエイドリアン・フェルナンデスが8位を走行しながら、メカニカルトラブルに見舞われて戦線離脱となってしまった。一方、序盤トップの座を守っていたポール・トレイシーは、予定より3周早い25周でピットインして3位にダウン。その後40周目にK.ブラックにカナダ・コーナーで追突されてリタイアに終わる。

ここで3位に上がったのが、このロードアメリカでキャリア初優勝を飾っているダリオ・フランキッティ。ところがこちらも43周目にメカニカルトラブルが発生してマシンを止めるなど、Honda勢を次々と不運が襲う。

そのような状況の中、予選最後尾となる18番手からスタートしたトニー・カナーンが、それまでの悪運を吹き飛ばすかのようなアグレッシブな走りで怒涛の快進撃を披露。スタートから積極的にポジションを上げて30周目には9位にジャンプアップし、43周目には4位まで躍進。最終的に表彰台には届かなかったものの、序盤から驚異的な追い上げでHonda勢最高位の4位でフィニッシュした。また、コースアウトから復帰したマイケル・アンドレッティは10位、中野信治11位、ダリオ・フランキッティがリタイアながら12位となり、4人がチャンピオンシップ・ポイントを獲得する。

今回予選10番手からスタートした中野信治は、スタート後に8位まで順位を上げ、最初のピットストップまでその位置を維持。だが前述どおり17周目にリア・ウイングに問題が発生し、緊急ピットインを余儀なくされる。49周目にターン12でスピンしてさらに遅れてしまった中野信治だったが、戦列に復帰して最終的に11位でフィニッシュ。今季9度目、7戦連続でのポイント獲得となった。


T.カナーン(4位)
今週はずっとトラブル続きだったから、この結果は優勝に等しい気分だ。チームに対して、良いマシンに仕上げてくれたら結果は出せると言ったよ。チームには感謝している。要は最後まで絶対に諦めないということが大事だ。ぜひともこの勢いで次回のモントリオールへ挑みたい。

M.アンドレッティ(10位)
今日は不幸中の幸いと言ったところかな。オープニングラップでトニー(カナーン)にヒットされてしまい、周回遅れになった。レース後彼は謝りにきたよ。シフターが壊れてしまったことでポップオフバルブが開きっぱなしになってしまい、直線でまったく伸びなかったのが辛かった。

中野 信治(11位)
スタート直後のマシン状態はまずまずでしたが、最初のピットストップのあとぐらいからオーバーステアが強くなり、その後もどんどん悪くなっていきました。原因はリアウイングだと判ってピットインしましたが、2周をロスしてしまい、後半はブレーキトラブルにも悩まされました。

D.フランキッティ(12位)
ストレートでのスピードの伸びが無かった。トラブルだったのかどうか定かではないが、徐々に悪化していったんだ。42周目のフロント・ストレートでトニー(カナーン)にパスされ、ターン1を回ったところでカーパンティエもパス。あの時点でレースを諦めざるを得なかったよ。

P.トレイシー(13位)
ケニー(ブラック)があそこでパスを試みたのは無理があったと思う。彼は謝っていたけど、いくら詫びられても結果は変らないからね。リスクに対する代償はあまりにも大きすぎたよ。ピットストップの作戦も裏目に出たようだ。今日は確実に表彰台を狙えただけに実に残念な結果だ。

A.フェルナンデス(18位)
今日のマシンが今シーズンでベストだった。バランスもよかった。スタート直後はやや守りの走りでポジションを2つ落としてしまったけど、その後はダリオ(フランキッティ)にプレッシャーをかけることが出来た。メカニカル・トラブルで結果を残せなかったのは残念だよ。

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